【川口】ここが道の駅? 植物園みたいな「川口緑化センター 樹里安」

ARUHIマガジン地域レポーターの埼玉県在住の夫婦「ゆうさんくるさん」です。
まだ埼玉県に引っ越して日が浅いゆうさん(夫)と根っからの埼玉県民のくるさん(妻)が自分たちも気付いていない地域のおもしろさや楽しさを体験してみなさんに紹介します。

今回は埼玉県川口市安行の道の駅「公益財団法人川口緑化センター 樹里安(じゅりあん)」を訪れた様子をお届けします。道の駅なのに植木・園芸の販売に力を入れ、その取り扱いはホームセンター以上! ドライブで疲れた体をたくさんの緑に囲まれながら癒すことができますよ。

道の駅? それともホームセンター?

埼玉県川口市の東側 安行(あんぎょう)地域にある道の駅「公益財団法人川口緑化センター 樹里安(じゅりあん)」(以下、樹里安)。
樹里安へのアクセス方法は電車やバスなどの公共交通機関でも行けますが、道の駅なので車で行くことをオススメします。道の駅と聞けば地域の名産品の販売や大型車両が多数停車しているイメージを持つ方も多いと思います。
しかし、樹里安はそんなイメージを覆すような緑に囲まれた道の駅です。

建物が特徴的な「川口緑化センター 樹里安」

一般的な道の駅のイメージとはかけ離れた外観で、なめらかな曲線・開放感のあるガラス張りが特徴的な建物です。
さらに建物が5階建てであることから周辺の建物と一線を画す存在感があり、運転中でも簡単に見つけることができます。建物内部には会議室や茶室などを備え地域の方々のコミュニティスペースの役割も担っています。

建物以外の部分にも川口市の個性が詰まっています。

屋外には大量の植物や生花!

樹里安の屋外部分にはたくさんの植物や生花が設置されています。実はこれらの植物・生花はその場で購入することが可能です。ふらっと立ち寄った道の駅が自然であふれていたら、リラックスでき、ちょっと得した気分になりますね。

花々は見ているだけでも癒されます
お気に入りの花を見つけたら買って帰るのもいいですね
ビニールハウス内にも植物が置かれています

上図のカゴに入れられた花の苗だけ見てしまうと、「ホームセンターかな?」と勘違いする人がいるかと思いますが、ここは「道の駅」です。むしろホームセンターよりも園芸に力を入れているかも!?

一つ一つが異なる動物の形をしています!

普通のホームセンターでは植栽をクマやウサギなどの動物の形に剪定することはなかなかありません。このアニマル剪定はもちろんその場で購入できます(金額は現地で確認を)。

「植木」は川口の名産品!

なぜこんなにも植栽に力を入れていると思いますか?
それは、川口市の名産品の一つに「植木」が含まれているためです。

樹里安が建設された安行地区は江戸時代から植木に注力しており、「安行に行けばなんでも揃う」と言わしめるほど、高度な技術を持つとともに全国的な流通の拠点として栄えてきました。
そして現在も樹里安では植木や盆栽、フラワーアレンジメントの講習会や展示会、園芸相談などの活動を頻繁に行っています。興味を持たれた方はぜひ一度足を運んでください。

ほかにも川口市には「鋳物」や「釣竿」、現在もなお生産を続けている「ベーゴマ」など名産品がたくさんあります。樹里安には各名産の展示スペースもあるので、息抜きに見学するのもいいですね。

冬ならではの木々も販売

12月といえばクリスマス、クリスマスといえばクリスマスツリー。クリスマスツリーが1本あるだけで、雰囲気はグッと盛り上がりますよね。

クリスマスシーズンによく見かける木々も ※現在は販売が終了している可能性があります

造木では味わえない生木の香りはもちろん、手入れすることでクリスマスツリーに対する愛着がより一層湧くことでしょう。ちなみに写真の木は「コニファー」という種類で葉が落ちにくいことから室内向けなんだそうです。
ちなみに室内販売ではこちらもクリスマスの定番「ポインセチア」も販売しています。

クリスマスシーズンといえばポインセチアも忘れてはいけません ※現在は販売が終了している可能性があります

ポインセチアには「祝福する」「聖夜」「幸運を祈る」などクリスマスを象徴するような花言葉があります。
ポインセチアも手入れ等は難しくないため、コニファーといっしょに愛情を注いで育てるのも楽しいと思います。

樹里安の建物はまるで植物園

ここからは樹里安の内部を紹介します。

ここは本当に道の駅?

内部はまるで植物園のような雰囲気です。屋内は広々としており、天井が高いため長身の樹木も扱っています。こちらの建物の1階には樹木の販売や安行地域の情報発信施設、2階はレストランや資料展示コーナーなど道の駅の機能が集約されています。

大きな蛇がみなさんをお出迎え

階段には縄で作った大きな蛇が展示されています。
こちらの蛇は毎年5月24日に開催される「安行原の蛇造り」という行事で疫病避けと豊作を願って製作されます。
安行原の蛇造りは川口市指定無形民族文化財に登録されており、時間のある人はチェックしてみてください。

まとめ

こんなにも植栽や植木に注力している道の駅に立ち寄ったことはありません。今まで見たこともなかったような樹木に会うことができ、散策するだけでもかなり楽しめます。川口の知る人ぞ知る名産である「植木」を生活に取り入れて、何気ない日常を彩ってみてはいかがでしょうか。

公益財団法人川口緑化センター 樹里安(じゅりあん)
住所:埼玉県川口市安行領家844-2
営業時間:園芸販売 9:00〜17:00(6〜2月は月曜定休)
     レストラン 10:00〜17:00(6〜2月は月曜定休)
     道の駅情報ターミナル 9:00〜17:00
定休日:年末年始
アクセス:【電車】埼玉高速鉄道線「戸塚安行駅」から徒歩20分、【バス】JR川口駅東口 安行出羽行「川口緑化センター」停留所下車、【車】東京外環自動車道/三郷方面から草加出口より国道298号経由で約2キロメートル、所沢方面から川口西出口より国道298号経由で約5キロメートル。東北自動車道/浦和インター出口より国道122号、国道298号経由で約7.5キロメートル。首都高速道路/新井宿出口より国道298号経由で約4キロメートル
公式HP http://www.jurian.or.jp/
※24時間駐車可能な駐車場あり、電気自動車急速充電器あり

※記事に掲載した内容は取材日時点の情報です。変更される場合がありますので、お出かけの際はホームページなどで最新情報の確認をお願いします

【川口の地域レポーター記事はこちら】

【川口】大人の社会科見学! 歴史感じる「文化施設はしごツアー」を満喫

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(最終更新日:2019.12.25)
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