「会社の同期が家を買った」といった話がちらほら出てくる30代前半。結婚していても、シングルライフを謳歌中でも、「そろそろ住宅購入のこと、本腰を入れて考えてみよう」という人が増えるタイミングです。
この記事では、「東京23区で30代・年収400万円台の人が実際に買った家」のリアルなデータなどを紹介。ARUHIマガジンが最新の住宅ローン利用者データ(※)をもとに独自リサーチした結果のほか、“住宅ローン契約件数の多い区TOP10”をランキング形式で発表します。1位はちょっと意外なあの区!? 答え合わせは記事の最後をチェックしてみてください。

※住宅ローン専門金融機関ARUHIの自己居住用の住宅購入における【フラット35】利用者データ(調査対象期間:2018年1~12月)

【フラット35】利用者の平均年齢は39.4歳、30代が最多

一生のうち、一番大きな買い物ともいわれる住宅。物件選びに始まり、さまざまな準備や手続きなどを経て、自分だけの城を手に入れたときの喜びはひとしおです。実際のところ、何歳ぐらいでマイホーム購入に踏みきる人が多いのでしょうか。住宅ローン専門金融機関であるARUHIの住宅ローン借り入れデータをもとに、購入時の年代・年収などの状況を見ていきましょう。

まず、2018年に住宅ローン【フラット35】を借りた人の年代別の割合を見てみると、30代が最多の43.7%、40代が次点で29.1%(下グラフ参照)。20~40代で全体の85%以上を占め、平均年齢は39.4歳となっています。
30代といえば、仕事で責任のあるポジションが任されたり、実際に役職がついたりする働き盛り世代。社会人歴が長くなるにつれ、収入や貯蓄がある程度増えて生活基盤が整ってくると、マイホーム購入に対しても前向きな気持ちになるのかもしれません。

※住宅ローン専門金融機関ARUHIの自己居住用の住宅購入における【フラット35】利用者データ<全国>(調査対象期間:2018年1~12月)

既婚者のケースでは、日本人の結婚年齢(初婚)の平均は、夫 30.7 歳、妻は29.0 歳(※)であることから、結婚後数年経ち、家族構成や今後のライフプランなどがある程度クリアになってきた時期に購入されていることが想像できます。
※平成 27 年「夫妻とも初婚」の場合の平均年齢:平成28年度 人口動態統計特殊報告「婚姻に関する統計」より

【フラット35】利用者の平均年収は400万円台が最多

続いて、住宅ローンを借りた人の平均年収(全国)を見てみましょう。住宅ローン利用者の平均年収(全国)は616万9,296円。年収別で一番多いのは400万円台(23.0%)、で、次いで500万円台(18.6%)です(下グラフ参照)。
仮に年収400万円の人の場合、一般的な手取り額は毎月25万円前後、450万円の人は30万円前後といわれています。このあたりの額を一つの目安と考えてみると、「それなら、自分にも買えるかも?」と現実味がわいてくる人もいるかもしれませんね。300~500万円代が半数強いる一方、800万円以上の人も2割弱存在します。

※住宅ローン専門金融機関ARUHIの自己居住用の住宅購入における【フラット35】利用者データ<全国>(調査対象期間:2018年1~12月)

ちなみに、国税庁の「平成29年分 民間給与実態統計調査」によると、日本人の給与所得者の平均年収は432万円(男性532万円、女性287万円)です。

「30代」で「年収400万円台」の人が東京23区で“実際買った”のはどんな家?

勤務地が東京の都心エリアである場合、アクセスの良さや利便性などから、住宅購入の際に東京23区内を希望する人は多いでしょう。現在、賃貸住宅など区部に住んでいる人、区部に実家がある人などはなおのこと、「23区アドレス」に強いこだわりを持つのも不思議ではありません。「東京」、それも「23区アドレス」にステータスや憧れを感じる人は一定数いそうです。

では、住宅購入のボリュームゾーンである「30代」かつ「年収400万円台」の人が、「東京23区」で家を買う場合、現実的なラインはどこなのでしょうか。ここからは実際に東京23区に家を買った人の“リアル”な数値を紹介していきます。

平均物件価格は約4,000万円。マンションと戸建てでは大きな開きが!

「30代」で「年収400万円台」の人が23区内で購入した物件の平均価格は4,042万7,517円。戸建てはマンションに比べ1,000万円近く割高になっています。「東京は日本一住宅が高い」と言われますが、戸建て住宅の購入を希望する場合には、頭金を多めに準備するなど、資金計画は抜かりなく行いたいところです。

※住宅ローン専門金融機関ARUHIの自己居住用の住宅購入における【フラット35】利用者データ<東京23区>(調査対象期間:2018年1~12月)

住宅ローン契約件数ナンバーワンは北千住を擁するあの区!

それでは、「30代」で「年収400万円台」の人が一番家を買っているのは、東京23区のうち、どの区でしょうか? 気になる“住宅ローン契約件数の多い区TOP10”を発表します!

※住宅ローン専門金融機関ARUHIの自己居住用の住宅購入における【フラット35】利用者データ<東京23区>(調査対象期間:2018年1~12月)

2位の江東区の約1.6倍という大差を付け、1位に輝いたのは足立区でした。

足立区といえば、ここ数年注目が高まっている北千住エリアを擁するほか、荒川の豊かな水辺、西新井大師などの名所旧跡、毎年約60万人の見物客でにぎわう「足立の花火」で知られる23区北部にある区。JR常磐線、東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)、京成本線、東京メトロ日比谷線・千代田線、つくばエクスプレス、日暮里・舎人ライナーの7路線が乗り入れるアクセス利便性に加え、都心と比較して住宅費が安価なこともあり、年々人口が増えています。

5路線が乗り入れる「北千住」駅は足立区の交通の要。駅周辺にはルミネ・マルイといった商業施設のほか、100店舗以上が軒を連ねる「千住ほんちょう商店街」をはじめとする商店街などが充実。ショッピングもグルメも楽しめる活気あふれる街です。駅徒歩圏内に高校や大学が複数あり、学生街としての一面も
夏の風物詩「足立の花火」は、荒川河川敷を舞台に毎年7月20日前後に開催。1時間に1万発以上の花火が打ち上げられ、その迫力は一見の価値アリ

まとめ

今回の調査では、2018年に【フラット35】を利用して住宅購入をした人の年代は30代が最多、年収は400万円台が最多となりました。また、【フラット35】の利用が多い「30代」「年収400万円台」の人が東京23区内で購入した物件の平均価格は4,042万7,517円、【フラット35】契約件数が最も多かったのは足立区の物件でした。

オフィスが都心部にある人にとっては特に人気の23区アドレス。働き方改革が広まる中、職住接近エリアに住むことができれば、通勤時間が短縮される分、仕事の効率もアップしそう。どこへ行くにもフットワーク軽く動けるので、退勤後やプライベートの楽しみ方もグッと広がります。住宅購入を検討する際には、この記事を参考にあなたにぴったりの物件を探してみてくださいね。

調査概要
調査方法:住宅ローン専門金融機関ARUHIの【フラット35】融資実行データより抽出
調査対象期間:2018年1~12月
対象エリア:全国/東京23区
居住区分:自己居住用
データ総数:2,669(うち、東京23区286)

Sponsored by 明和地所グループ ライフスタイルクラブ
Illustrations by nodeko

(最終更新日:2019.11.01)
※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。

この記事が気に入ったらシェア

>