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自動車、家電、パソコンなどを購入する時、分割払いを利用する人は多いと思います。ただ商品が高額になればなるほど、毎月の返済には苦労するもの。そこでボーナスを利用して毎月の返済額を抑えたり、利息を節約するテクニックを公開します。夏と冬のボーナスを上手に活用してくださいね。

もらったボーナス、何に使う?

分割払いではボーナス併用払いが選べる

夏のボーナスの時期。欲しかったあの商品を買おうと今から意気込んでいる人もいるのではないでしょうか。
例えば、自動車や家電、パソコンなどの高額商品を購入する時に分割払いを利用する人は多いと思います。分割払いでは、毎月同じ額を返していく「均等払い」やボーナス月に増額する「ボーナス併用払い」という方法を選択することができます。
「ボーナス併用払い」は、毎月の返済額を抑えたいという人にとってうってつけの支払い方法です。これを利用することで、月々の家計に余裕が生まれます。

ボーナス併用払いにすると毎月の返済額が半分に

自動車ローンは高額だからこそ毎月の負担も多い
例に挙げた中でも高額な自動車などは、金融機関の自動車ローンを利用して融資を受けるケースと、自動車の販売店が信販会社と提携して提供しているクレジットを利用するケースがあります。どちらも、分割して支払いを進めるケースになります。
仮に、信販会社と提携して提供しているクレジットを利用して9月に200万円の自動車を36回払い(年利6%と想定)で買うと、「均等払い」では初回の返済額は6万2,378円になり、2回目以降は6万800円、総返済額は219万378円です。それに対し、「ボーナス併用払い」ではどうでしょうか。夏(7月)と冬(12月)の年2回のボーナス併用払いを利用して、ボーナス払い分を1回につき20万円支払うとします。この場合、総返済額は219万5,354円と少し増えてしまいます。しかし、毎月の返済額は初回3万5,454円、2回目以降3万3,100円と半分程度に抑えることができるのです。ただし、ボーナス払いの月は20万円になるので注意してください。

<想定シミュレーション>

<前提条件>
200万円の自動車の分割払い(36回払い)/年利6%

  均等払い ボーナス併用払い
(7月/9月)
初回の返済額 6万2,378円 3万5,454円
2回目以降(毎月の返済額) 6万800円 3万3,100円
年2回ボーナス払い 7月 20万円×3回
12月 20万円×3回
総返済額 219万378円 219万5,354円

※計算例は一例です。実際の返済額等は自動車販売店や支払い開始月などの条件により異なります。

<ボーナス併用払いの仕組み>

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家電をショッピングクレジットで購入するケース
次に家電を例にみてみましょう。25万円の家電をショッピングクレジットを使って9月支払い開始の24回払いにすると、分割払い手数料は2万3,750円となり、総返済額では27万3,750円になります。これを均等の24回分割払いにすると、初回に1万1,550円を払い、第2回目から第24回目まで1万1,400円を払うことになります。
一方でボーナス併用払いにして24回の支払い期間の間にある4回のボーナス月に3万円ずつ加算すると、毎月の返済額は初回6,550円、第2回から第24回まで6,400円と、返済額はやはりほぼ半額になります。ただし、ボーナス払いの月は、毎月の返済額にボーナス払い分が加算され、3万6,400円となるので注意してください。

<想定シミュレーション>

<前提条件>
25万円の家電/ショッピングクレジット(24回払い)/分割払い手数料2万2,500円

  均等払い ボーナス併用払い
(7月/9月)
初回の返済額 1万1,550円 6,550円
2回目以降(毎月の返済額) 1万1,400円 6,400円
年2回ボーナス払い 7月 3万円×2回
12月 3万円×2回
総返済額 27万3,750円 27万3,750円

このシミュレーションでは、ボーナス併用払いを利用すると毎月の返済額を抑えることができました。ただ、シミュレーション結果は分割払いを始める月やボーナス月の返済額、返済回数などの条件によって異なりますので、自分に合った返済方法を選んでください。

クレジットカードのボーナス払いなら利息はタダ
クレジットカードを利用して買い物をした時に、「ボーナス一括払い」を指定することで金利・手数料不要で、支払いを半年程度先に延ばすことができます。その代わり支払いが終わるまでクレジットカードの利用枠が空かないというデメリットがあります。つまり利用枠50万円のクレジットカードで30万円の買い物をボーナス一括払いにすると、支払いが終わるまで20万円の枠になってしまうということです。

このようにボーナス払いは便利ですが、業績に連動してボーナス額が大きく変わる会社に勤めている人は、ボーナス額が減ってしまうことを想定して、ボーナス月の金額を決めましょう。

住宅ローンを返済中の人は

返済期間も少なくなる「一部繰り上げ返済」
上手なボーナスの使い方の一つとして、住宅ローンの「一部繰り上げ返済」に充てることを提案します。住宅ローンのボーナス併用払いを利用していない人でも、ボーナスを繰り上げ返済の資金に充てることで、毎月の返済額を軽くしたり(返済額軽減型を選んだ場合)、返済期間を短縮したり(期間短縮型を選んだ場合)、利息の総額を減らしたりすることができるのです。

例えば、全期間固定金利住宅ローン【フラット35】を借入金額2,000万円/返済期間35年/金利1.5%/元利均等返済/ボーナス返済なしという条件で利用している人が、夏と冬のボーナスを貯めて5年目、6年目、7年目に年100万円ずつ一部繰り上げ返済を期間短縮型で行った場合はどうでしょうか。

<想定シミュレーション>

<前提条件>
借入金額2,000万円/返済期間35年/金利1.5% /元利均等返済

  一部繰り上げ返済なし 一部繰り上げ返済あり
毎月の返済額 6万1,236円 6万1,236円
一部繰り上げ返済金額5年目 100万円
6年目 100万円
7年目 100万円
総返済額 2,571万9,333円 2,419万9,396円
利息総額 571万9,333円 419万9,396円
節約効果 151万9,937円
返済期間 35年 28年9ヶ月
期間短縮効果 6年3ヶ月

※計算例は一例です。実際の返済額等は金融機関や支払い開始月などの条件により異なります。

このケースであれば、毎月の返済額をそのままに返済期間を短縮し、支払う利息を軽減することができます。完済までに負担する利息の節約効果は約152万円、返済期間は6年3ヶ月も短縮されて28年9ヶ月となります。35年の返済期間の中で3回、一部繰り上げ返済をしただけで、こうしたメリットが得られるのです。

<住宅ローンの一部繰り上げ返済の仕組み>

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まとめ

ボーナスを上手に利用すると、毎月の返済額を抑えたり、支払時期を先延ばしにしたり、ローンの利息を減らすことができます。ぜひ有効な使い方を考えてみてください。

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この記事の筆者
山本信幸 金融ジャーナリスト

金融ジャーナリスト

法政大学経営学部卒業。自動車会社の広告代理店などを経て独立。経済、金融、ITなどを中心テーマとして経済誌、マネー誌などに寄稿。

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