貯蓄の理想割合って手取り収入の何%が良いの? FPが解説

Q.社会人3年目のOLです。働き始めてから少しずつ貯蓄をしているのですが、給料に対してどのくらいの割合を貯めておけばよいのでしょうか。貯蓄の理想割合について教えてください。(Hさん/20代/女性/会社員)

人生における“お金の貯め時”は3回ある!

人生にはお金の貯めやすい時期と貯めにくい時期があると言われています。一般的には、

1.独身時代、2.共働き時代、3.子どもが独立してから定年退職まで

の3回が貯め時です。

貯め時にあたるライフステージでは、手取り収入の15~30%程度を目標にすると良いでしょう。

一方で、子育てにお金がかかる時期は手取り収入の5~10%程度の目標に緩めないと、生活に息苦しさを感じてしまう可能性が高いです。人生全体でやりくりをスムーズにするためには、貯め時に少し高めの目標を定めると管理しやすくなります。

貯蓄割合の理想は手取り収入の15~30%

20代、30代であれば、一般的には貯め時にあたる人が多くなります。そのため、手取り収入の15~30%を目標にできると理想的です。

結婚や出産のタイミングが遅くなると、一般的に言われている3回目の貯め期が存在しないこともあります(子どもの独立が定年退職後になるなど)。

10年後、20年後の自分のライフイベントを想像し、貯めやすい時期はどこにあるのか、確認しておくと心強いでしょう。

人生全体で収支のバランスを考える

22歳から65歳まで働き90歳まで生きる場合、収入を得る期間は43年間(65歳-22歳)、消費をする期間は68年間(90歳-22歳)です。

65歳から90歳までの25年間は、現役時代の半額程度の年金を受給できると仮定すると、総額では12.5年分(25年間÷2)の収入を得ることになります。

68年間の消費生活で55.5年分の収入(43年間の労働収入+12.5年分の年金収入)を使うと仮定すると、1年あたりの使える金額は約8割(55.5年分の収入÷68年)です。

収入を得ている間の消費は腹八分(貯蓄平均2割程度)を目指せると、人生全体で考えると収支を合わせやすくなると考えられます。

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(最終更新日:2019.10.05)
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