東京23区版と神奈川県版「平均世帯年収1位の学区」を公表

「住まいサーフィン」を運営するスタイルアクトが、「神奈川版 年収の高い学区」の調査と、「東京23区版 年収の高い学区」の更新調査を行った。本調査での「平均世帯年収」は、全世帯から単身者や夫婦のみと推定される世帯を除外して算出。東京23区については2016年8月に公表されていたが、この条件で再集計したものを改めてランク付けしている。

神奈川県で最も年収の高い小学校区は川崎市宮前区の宮前平小学校(1,044万円)。国家公務員宿舎や大手企業の社宅が学区内世帯の10%を占め(神奈川県平均3%)、平均年収を押し上げている。その他で特徴的な学区としては、神奈川県内で最も世帯年収が高い青葉区にあり、持ち家率と住宅平均面積が区平均より10%以上高い荏田西小学校(2位/1,034万円)。横浜アリーナなどの大規模施設を有する都会的な機能と、緑の多さが両立している大豆戸小学校(横浜市港北区)が上位に来ている。また、横浜市中区で1位の元街小学校は、高級住宅地の山手エリアや、中華街などの山下町も学区内に含んでいる。さらに、最寄り駅に石川町駅と元町・中華街駅を有する利便性の高さに、眺望や住環境の良さ、優れた教育環境も人気だ。一方、七里ガ浜小学校(鎌倉市)のように、歴史や文化の残る高級住宅地を含む学区や、東海岸小学校(茅ヶ崎市)のように、温暖な気候や湘南らしさを求める人が集まる学区も上位にランクインしている。

東京23区で最も年収が高かったのは、学区内に六本木ヒルズなどを含む港区の南山小学校(1,409万円)。2位は千代田区の番町小学校(1,151万円)。3位は渋谷区の神宮前小学校(1,067万円)。4位は品川区の第三日野小学校(1,051万円)で、ここは入学希望者が多く抽選となるほど人気が高い学校だ。結果を総括すると、東京23区では高級住宅街として有名な学区や家族層に人気の学区が上位にランクイン。学区選択制が導入されている区では制度が利用されているものの、学区内に居住すれば希望の学校へ通いやすいメリットがあるため、予め調べておくべきだ。一方、神奈川では学区選択制がほぼ採用されておらず、住居の場所で学校がほぼ決まってしまう。住宅購入時には、学区の相場価格のほか、学区内の平均年収も参考にしたい。

ニュース参照元:PRTIMES
ニュース情報元:住まいサーフィン

(最終更新日:2019.10.05)
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