夫婦の就労実態に関する調査。夫婦の年収差が少ないほど“共家事”志向に

厚生労働省の調査によると、1997年に共働き世帯が専業主夫・主婦世帯を上回って以降、その割合は増加し続けている。夫も妻も外に出て働くことが主流となりつつあるが、共働き世帯が増えてきたことで「夫婦の年収差」や「家事・育児の分担」などが家庭内の問題になるケースも増えている可能性がある。成婚率にこだわる婚活支援サービスを展開するパートナーエージェントは、「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」ことを目的につくられた勤労感謝の日(11月3日)にちなんで「夫婦の就労実態」に関するアンケートを実施。「専業主夫・主婦世帯」と「共働き世帯」の夫婦の現状について調査した。

実際の就労スタイルについては、「夫婦共働き」世帯が50.5%で、「どちらかが専業主夫/主婦」世帯の43.9%を上回った。また、理想の就労スタイルについても「夫婦共働き」と回答した人が50.8%だった。

5点満点の採点形式で実施された夫婦関係についての調査では、全年齢の平均を見ると「夫婦共働き」世帯の場合が3.80点、「専業主夫・主婦」世帯の場合が3.77点という結果に。年代別に見ると20代の「夫婦共働き」世帯の満足度が4.05点と最も高く、20~30代は共働きの方が満足度が高い傾向にあることが分かった。一方、40~50代は「専業主夫・主婦」世帯の方が満足度が高かった。

共働き世帯への調査では、年収に「差はない」家庭の家事分担は「平等」が60.0%であるのに対し、年収差が「301~400万円」の家庭では「どちらかと言えば妻が担当」29.5%、「ほとんど妻が担当」54.5%など、妻に負担がかかっている家庭が93.1%という結果になった。

「パートナーにどのように感謝の気持ちを伝えるか」の調査では、「ありがとうの言葉で」伝えたいと答えた人が46.7%と最多となり、次いで「おいしいものを食べにいくことで」24.4%と続いた。また、共働きで夫婦がうまくいく秘訣については、パートナーへの感謝の気持ちが大切だという回答が多く見られた。

■調査概要:忘年会意識調査
□調査調査方法:インターネット調査
<スクリーニング調査>
□調査対象:20~59歳の既婚男女 2200名
□集計期間:2016年11月10~11日
<本調査>
□調査対象:「夫婦共働きである」と回答した20~59歳の既婚男女 320名
□集計期間:2016年11月11~12日

(最終更新日:2019.10.05)

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