【兵庫県川西市・注文住宅】桜色の洋館を建設し、セカンドライフを満喫中のMさん

■プロフィール
名前・性別 Mさん 女性
年代(購入時) 50代前半
職業・業種 営業・コールセンター
雇用形態・年収 正社員・380万円
家族構成 本人+子ども3人
勤務地・通勤時間 大阪府中央区・1時間10分
社会人歴・転職回数 34年・3回
勤務先の社歴(ローン実行時) 2年8ヶ月
■購入物件情報
物件所在地 兵庫県川西市
アクセス 阪急宝塚本線/川西能勢口駅 バス15分
物件種別・間取り 新築注文戸建て・4LDK
購入価格
頭金
2,680万円
330万円
住宅ローン 全期間固定金利型(【フラット35】S)
住宅ローン 返済額
返済期間
月7万8,606円(ボーナス払いなし)
26年
引越し前の所在地 兵庫県西宮市
購入前の家賃・間取り 8万7,000円 3DK

女手一つで息子さんを育ててきたMさんは、子育ての終了にともない、兼ねてから温めてきた夢の実現に向けて動き出しました。「一生懸命思いを伝えれば希望は叶う」と話し、文字通り、自分の「城」を築いたMさんのストーリーを紐解きます

県営住宅での子育てを終え、次のステップへ

阪神電鉄本線/阪神甲子園駅からバスで約8分の県営住宅で、26年間暮らし続けました。前年度の収入で家賃が決まり、子育て中のシングルマザーという事情も考慮してもらえるところがメリット。収入源は私一人でしたので、非常に安い家賃で暮らすことができました。神戸と大阪、どちらにも15分圏内でアクセスできる環境も良かったです。
しかし、息子たちが成長するにつれて家賃が大幅に上昇。また、家も古くなってきましたので、結露やカビに悩まされることが増えました。

1920年代のアメリカ製レースを使ったカーテンやアンティークのシャンデリアなどを取り入れた、古き良き時代を思わせる空間。「下部に張った壁紙は大きめの花柄をチョイス。上へ行くに従って小花柄になるように配慮することで、伸びやかな空間を演出しました」
1920年代のアメリカ製レースを使ったカーテンやアンティークのシャンデリアなどを取り入れた、古き良き時代を思わせる空間。「下部に張った壁紙は大きめの花柄をチョイス。上へ行くに従って小花柄になるように配慮することで、伸びやかな空間を演出しました」

昔から憧れていた“洋館”で暮らすことが目標

県営住宅のメリットを享受できなくなってしまったことに加え、子育てが終わり、自分のセカンドライフを考える時期に入っていました。以前から憧れていた洋館に住みたい! という想いが募り、家探しを開始。当初は住み慣れた西宮市内で探していました。購入予算は、【フラット35】のウェブサイトで年収から借入可能額を計算。2,000万円台で見つけようとすると、マンションか中古物件しか選択肢はありませんでした。いかにも昭和の香りが漂う(笑)レトロな中古住宅を50軒以上見学しましたが、どれも惹かれませんでした。

そんなある日「世界一美しい洋館」というキーワードで検索してみたところ、ヨーロッパの古城を思わせる住まいを提案するハウスメーカーがヒット。一目惚れしてしまったんです。当時掲載されていた物件は、土地+建物で3,200万円程度とのこと。予算オーバーでしたが、はやる気持ちを抑えられず、雨の中見学へ訪れました。

サーモンピンクの外壁が特徴の外観。「大阪造幣局の桜色」とオーダーして、2週間くらいかけて調色してもらったというこだわりの色で塗装している。傍らには、テーブルセットを設置。「日曜のブランチは必ず外のテーブルでカモミールティをいただきます。お隣さんもよく遊びに来てくれるんですよ」
サーモンピンクの外壁が特徴の外観。「大阪造幣局の桜色」とオーダーして、2週間くらいかけて調色してもらったというこだわりの色で塗装している。傍らには、テーブルセットを設置。「日曜のブランチは必ず外のテーブルでカモミールティをいただきます。お隣さんもよく遊びに来てくれるんですよ」

マイホームの購入に向けて転職!

建物は実際に素晴らしかったのですが、やはり価格がネックに。息子と収入合算をしても、50代という年齢的に購入が難しいと言われてしまって、諦めかけました。しかし、営業担当の方が私の意を汲んで熱心に語りかけて下さり、心に響きました。

私は元々、保険外交員をしていたので、給料が報酬として支給されます。個人事業主の扱いとなりますので、収入が不安定と見られがち。審査基準が厳しくなります。そこで、マイホームを購入するために転職を決意。化粧品の販売業務を始めました。個人事業主から正社員となることで、住宅ローンの問題を解決することにしたのです。「洋館を購入する」という夢に向けて一生懸命働きましたし、2年半ほど掛けて頭金も貯めました。いばらの道でしたし、途中で何度も「中古住宅で妥協しようか」という想いが頭をよぎりましたが、大きな目標に向かって邁進しました。

「息子たちの部屋は一切口出しせず、好きな床材や壁紙を選んでもらいました」とMさん。レンガ調の壁紙を張ってギターが似合う空間や、ペパーミントグリーンの壁にブルーのカーテンを合わせたシックな空間など、他の空間とはガラリと雰囲気が異なる。
「息子たちの部屋は一切口出しせず、好きな床材や壁紙を選んでもらいました」とMさん。レンガ調の壁紙を張ってギターが似合う空間や、ペパーミントグリーンの壁にブルーのカーテンを合わせたシックな空間など、他の空間とはガラリと雰囲気が異なる。

のどかなベッドタウンで洋館を建てる

「おとぎの国」を夢見て仕事に励む日々を過ごしていましたが、ハウスメーカーさんからご連絡をいただきました。兵庫県川西市のけやき坂という場所に分譲区画があり、前回見学した物件よりやや小ぶりな家を建てられるため、価格も抑えられるとのこと。夢の実現に向けて動き出した瞬間でした。

正直、暮らし続けてきた西宮市と比べると田舎で、交通の便も良いとは言えません。でも、既に息子たちは成人していますので、学区などを気にする必要はありませんし、便利な場所にもこだわりませんでした。夢のマイホームが建てられるのであれば、場所はどこでも良かったんです(笑)。全く知らない土地でしたが、すぐに購入を決めました。

ダイニングテーブルセットはインターネットサイトで見つけたものを購入。「テーブルはアメリカから届けてもらったため、配送に1週間掛かりました。その間はダンボールにクロスを引いて食べたり、庭でご飯を食べたりしていました(笑)」
ダイニングテーブルセットはインターネットサイトで見つけたものを購入。「テーブルはアメリカから届けてもらったため、配送に1週間掛かりました。その間はダンボールにクロスを引いて食べたり、庭でご飯を食べたりしていました(笑)」

【フラット35】の利用を前提とした住宅ローン計画

住宅ローンは当初から、「借りられるとしたら【フラット35】では?」とあちこちで言われてきていましたので、【フラット35】ありきで考えていました。その中で、ハウスメーカーさんにお薦めしてもらったアルヒ株式会社でお願いしました。信頼できる方のお薦めなら大丈夫だと思いましたし、多くの方が利用されていると聞き、安心感がありました。

現在は、繰り上げ返済を計画中です。節約には慣れていますので、早く「桜子ちゃんの抵当権を外してあげたい」と思いますね(笑)。できるだけ返済期間を短くしたいので、100万円単位で貯まるごとに返済に充てられればと思っています。長期優良住宅による優遇金利が5年間続きますので、それまでが勝負ですね。

息子たちには、収入に応じて家賃を入れてもらっています。そのお金も繰り上げ返済費用として貯蓄中しています。元々保険会社で働いていたため、ファイナンシャルプランナーの資格があり、お金のやりくりは得意分野なんです(笑)。毎日電卓を叩きながらやりくりしています。現在、私は54歳。今の職場は定年がありませんので、働けるだけ働きます!

オープンキッチンからもリビングダイニングからも目に入る1階の出窓には、Mさんがこだわって買いそろえた電話機やドールなどをディスプレイしている。「電話は、実際に利よ要することもできるんですよ」とMさん。
オープンキッチンからもリビングダイニングからも目に入る1階の出窓には、Mさんがこだわって買いそろえた電話機やドールなどをディスプレイしている。「電話は、実際に利よ要することもできるんですよ」とMさん。

思わず名前を付けてしまうほど愛着のあるマイホームが誕生

こだわり抜いて作り上げた念願のマイホームは、私の宝物。自分でデザインをして、細部まで好みのテイストに近づける作業は、楽しくて仕方なかったです。何より、家づくりに携わって下さった業者の皆さんの熱意が詰まっています。蓋を開けると自分の好きなテイストがギュッと詰まっている「オルゴールのような」住まいに、夢だったガーデニングも実現できました。ここで過ごす時間はストレスフリーです。

仕事がフルタイムなのでメンテナンスは大変ですが、家事の合間に水撒きをするなど工夫をしながら、愛情を込めて接しています。我が家が可愛いあまり、マイホームに名前も付けてしまったんです。その名も、「フローレンス・桜子・ブローニュ」浮かれ過ぎだと思うのですが(笑)、営業担当の方は「桜子ちゃんが家族の一員になりましたね」と言って下さいました。そんな会話ができる関係性を築けたことも嬉しいんです。息子たちも「桜子ハウス」と呼んでくれます。
今後は庭をもっと充実させて、近所の人がふらりと立ち寄れるようなイングリッシュガーデンにすることが目標です。お花でいっぱいにしたり、ハロウィンやクリスマスの飾りつけをしたりするのも楽しみ。

一面芝生の庭に、バラのアーチをくぐりながら通る玄関アプローチ。「元々はストレートの提案でしたが、おとぎ話で出てくるようなカーブを描いたアプローチにしたくて外構業者さんにお願いしました」バラのアーチはインターネットで見つけて自身で取り寄せたもの。「業者さんが、台風がきても大丈夫なようにと対策を講じて下さいました。アーチの足元をモルタルで固めて基礎を作っていただき、皆さんの“思いやり”が詰まっています」
一面芝生の庭に、バラのアーチをくぐりながら通る玄関アプローチ。「元々はストレートの提案でしたが、おとぎ話で出てくるようなカーブを描いたアプローチにしたくて外構業者さんにお願いしました」バラのアーチはインターネットで見つけて自身で取り寄せたもの。「業者さんが、台風がきても大丈夫なようにと対策を講じて下さいました。アーチの足元をモルタルで固めて基礎を作っていただき、皆さんの“思いやり”が詰まっています」
(最終更新日:2019.10.05)
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