【体験談】都内リノベーション済みマンションを購入(後編)団信に入れない分、生命保険を手厚くして対策

■プロフィール
名前・性別 Fさん 男性
年代(購入時) 30代後半
職業・業種 SE・情報通信
雇用形態・年収 正社員・450万円(収入合算・妻300万円)
家族構成 夫婦+子ども2人
勤務地・通勤時間 東京都千代田区・60分
社会人歴・転職回数 19年・2回
勤務先の社歴(ローン実行時) 1年5ヶ月
※インタビュー内容は奥様にお伺いしました。
■購入物件情報
物件所在地 東京都府中市
アクセス 南武線/府中本町駅 4分
物件種別・間取り 中古マンション・3LDK
購入価格
頭金
3,850万円
なし
住宅ローン 全期間固定金利型(【フラット35】S)9割+変動金利(半年型)1割
住宅ローン 返済額
返済期間
月14万5,000円(管理費込み・ボーナス払いなし)
35年
引越し前の所在地 東京都府中市
購入前の家賃・間取り 3万2,000円 3LDK

駅近でリノベーション済みの中古マンションを見つけたFさん。購入を決めたものの、収入面や健康上の理由から、住宅ローンを組むことに対する不安が大きかったようです。悩みをどのように解決しているのか、現在の暮らしとともに伺いました。

<後編>

2人の収入と年金を考慮して、借入可能額を算出

新宿区で暮らしている頃、私単独でどのくらいの住宅ローンを組めるのか、地方銀行で試算をしたことがあります。フルタイムに戻って半年で350万円の収入と年金を加味して試算を行い、2,800万円程度なら単独で借りることができると分かっていました。物件の購入予算は、2人の収入と夫の障害者年金を加味した結果、3,500万円くらいなら購入できそうだと分かりました。
今回購入した物件の価格は3,899万円。不動産会社さんから「値段設定から見て、値下げは難しそう」と聞いていました。R1住宅(適合リノベーション住宅)ということもあり交渉は難航しましたが、他に購入希望者がいなかったため、3,850万円に下げていただくことができました。予算は少しオーバーしましたが、何とか払えそうです。

勤務状況や健康上の不安があっても審査を通過!

住宅ローンは、夫が転職2年未満、私が時短勤務という状況に加え、夫が車椅子利用のため、団体信用生命保険に入ることができませんので、少し心配していました。私が主債務者となって住宅ローンを組むよう薦める金融機関が多かったですね。しかし、収入は夫の方が多いため、住宅ローン控除の恩恵を考えると、夫を主債務者として住宅ローンを組みたいと考えていました。
そこで、不動産会社の方から「経験上、審査が通りやすそう」とお薦めされた、アルヒ株式会社を訪問。通帳のコピーや年金に関する資料などたくさんの資料を提出したり、ローンで購入した商品代金を繰り上げ返済したりと手間はかかりましたが、無事に希望額を借りることができました。

壁にはニッチが設けられ、内部には照明も備えられている。「ディスプレイを楽しんでいます」

団体信用生命保険の代わりになる保険加入で万全の対策を

団体信用生命保険に入れないため、万が一の際に残債が清算されることはありません。その代わり、以前から加入していた生命保険の死亡保障を手厚くすることで、いざという時にも対応できるようにしています。
まずは、変動金利分と諸経費分のローンを、できるだけ早く完済したいですね。長女の小学校卒業を目途に返済できればと考えています。そうすれば、月々の支払いが2万円くらい減り、だいぶラクになると思います。

ウォークインクローゼットは間口を広げて行き来しやすいように。夫の衣類をしまっている。「収納ボックスもたくさん入り、収納力があります」

バリアフリーで収納充実、自然素材も楽しめる家

新居は購入前から、無垢フローリングが敷設されていました。子ども達が椅子を引きずったときなどに傷が付いてしまいますが、それも味わいと捉え、経年変化を楽しめればと思っています。家族全員が素足で生活をしているので、足触りが心地良いです。
リビングが広く、バリアフリーリフォームをしているので各段に暮らしやすくなりました。子どもがおもちゃで遊ぶにも、思いっきり遊べます。長女の友だちがよく遊びに来るのですが、かくれんぼがお気に入りの様子(笑)。
また、キッチンの裏には約1畳のパントリーがあり、雑多なものを隠してしまえます。根菜類や米櫃、ゴミ袋などのストック、普段使わない書類などを全て詰め込めるので、とても便利ですね。

緑のソファは前居から持ち込んだもの。備え付けだった白いソファやラグとともに愛用している。「子ども達が遊び回れるのが何よりもいいですね。娘はおもちゃのボウリングをしたり、縄跳びをしたり、目一杯遊んでいます」

ゆったりとした住空間と、庭のある生活を満喫

180cmを超える長身で車椅子の夫がいても、窮屈にならない家は初めてです(笑)。十分な広さがあるので、ソファの前に車椅子をおいても圧迫感がありません。夫が「テレビを離れて見られる」と喜んでいますね(笑)。リビングで過ごす時間が長くなりました。
また、庭のある生活も初めてで、満喫しています。草むしりなど手入れは大変ですが、シャボン玉など気軽に楽しめるようになったので、子育て環境としては良かったなと思います。庭に柚子の木があることも嬉しくて! 厳密には共有スペースなのですが、実をとって食べても良いと聞いていますので、鍋の季節を楽しみにしています。今後はバーベキューセットを買って、ママ友と楽しめたらいいですね。

庭では朝顔などの花を育てている他、オクラを栽培中。「勤め先の店長が家庭菜園をしていて、種をもらいました。花が散りましたので、そろそろ実がつくはず。楽しみですね」

【前編を見る】子育て環境とバリアフリーを両立>>

(最終更新日:2020.10.16)
※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
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