シニア層と若年層の世代間ギャップとは? 明治安田生命が調査を実施

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明治安田生命保険相互会社は、9月19日の「敬老の日」にちなんで、シニア層と若年層の世代間ギャップをテーマにしたアンケート調査や、「流行」に関する認知度検定を実施した。

お金・消費に関する世代間ギャップについては、支払い方法で「現金」を選ぶ人は20代が最も多く75.0%、一方で20代の「電子マネー」の利用率は60代と同水準という結果になった。また、臨時収入があったら、20代は「貯金する」、60代以上は「旅行に行く」と、世代間の消費行動の差が顕著に出た。しかし、20代でも「車」「ブランド品」などへの消費意欲は高い人もいるようで、「流行」への興味・関心が高い人ほど、消費意欲が強まる相関関係も明らかになった。言葉に関しての調査では、「ヤバイ」の意味は、全体の55.6%が「危険・危ない」と回答した。一方で20代・30代の14.4%は「とてもすばらしい・よい」と回答しており、世代間の言葉の認識や使用機会に大きな差があることが分かった。「うざい」「ウケる」「パクる」などの略語の意味は、70代以上のシニア層でも60%以上が認知していた。

世間で流行している事柄についての認知度を100点満点の検定で調査したところ、全体の平均点は44.4点だった。年代別の平均点は、20代は51.0点、30代は53.3点、40代は50.8点、50代は47.3点、60代は36.1点、70代は28.0点となり、20代と50代の点差はわずかに5点未満となった。若い人ほど流行に敏感で、世代が上がるほど流行に疎くなるとは言い切れないことが分かった。具体的には、指原莉乃さんが第8回AKB48選抜総選挙1位であることを60代以上の約5割が認知していることが分かった。また、「シェアハウス」の意味は全体の約8割が認知しており、世代別で見ると20代が低位だった。「おにぎらず」の認知度は全体の70.7%で、60代でも7割近くは認知していた。ファストファッションブランドについての認知度は30代が最も高かった。また、社会現象となっている「Pokémon GO(ポケモンGO)」は、全体の8割以上に認知されていることも分かった。

■調査概要
□調査対象:20~79の男性・女性
□調査エリア:全国
□調査期間:2016年8月6日(土)~8月7日(日)
□調査方法:インターネット調査
□有効回答者数1,080人

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(最終更新日:2019.10.05)
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