住宅ローンの返済にボーナス払いはあり?なし? メリット・デメリットを検証

住宅ローンの金利が下がっている今、マイホームは買い時と言われています。とはいえども、マイホーム購入となると「毎月ちゃんと支払っていけるかな」と考えてしまうこともあるでしょう。特に月々の返済に加えて、ボーナスのときに多めに払うべきか、それとも無理のないよう月々の返済額を多めに設定するべきなのかは悩みますよね。実際に今住宅ローンを払っている人は、ボーナス払いを選択しているのでしょうか。今回はボーナスの金額と共に、ボーナスのうちどのくらい住宅ローンの返済に充てているのかアンケートを取り、住宅ローン利用者の傾向を探りました。

ボーナスの半分以上を住宅ローンの返済に充てる人が多数!?

アンケートの結果、ボーナスのほとんど、もしくは半分を住宅ローンの返済に充てているという人が多数を占めました。

【ボーナス金額:35万円程度、住宅ローンのボーナス払い:17万円程度】
「無慈悲に半分ぐらい減るなら我慢できるから」(30代/男性/会社員)

【ボーナス金額:20万円、住宅ローンのボーナス払い:10万円】
「残りを貯蓄に回したかったのでこの金額設定にしました」(30代/女性/契約派遣社員)

【ボーナス金額:20万円、住宅ローンのボーナス払い:10万円】
「半分は貯金したいので」(30代/女性/会社員)

ボーナス払いのメリットは、毎月の返済金額を減らせることと、借入期間を短縮できること

ボーナス払いに充てることができる金額は上限が決められており、多くの金融機関で借入総額の40%までに設定しています。限度額いっぱいまでボーナス払いの設定にする方はあまり多くないと思いますが、ボーナスが手厚い雇用形態のため、上限額いっぱいまでボーナス払いで設定する方もいるようです。

【ボーナス金額:236万円(税込み)、住宅ローンのボーナス払い:43万5,000円】
「勤務先の会社は、他社に比べて月給より一時金の比率が高いので、できるだけ一時金での支払いにしたいと思い、上限額とした」(50代/男性/会社員)

また、ボーナス払いの割合を高めるほどに、月々返済額を減らすことができます。毎月の支払いがラクになることを、メリットに感じる方は多いのではないでしょうか。

【ボーナス金額:41万円、住宅ローンのボーナス払い:30万円】
「ボーナス払いを選んだのは月々の返済額を軽減するためで、金額設定はたとえボーナスがなくとも月払いに換算した場合払える額であるから」(50代/男性/自営業(個人事業主))

月々返済額を軽減せず、ボーナス時にまとまった資金を用意できる方は、返済期間を短縮することができます。

【ボーナス金額:43万7,000円、住宅ローンのボーナス払い:30万円】
「住宅ローン返済で「ボーナス払い」を選んだ理由は、返済期間を25年以上にしたくなかったため。借入総額と25年という返済期間から割り返した金額が30万円だった」(50代/男性/会社員)

【ボーナス金額:12万円、住宅ローンのボーナス払い:10万円】
「ボーナスを選んだ理由は早く完済したいからです」(30代/男性/契約派遣社員)

【ボーナス金額:40万円、住宅ローンのボーナス払い:25万円】
「ボーナス併用払いのほうが支払い年数が短く、利息が安いから」(20代/男性/自由業・フリーランス)

ボーナス払いのデメリットは、不測の事態に備えづらいこと。総返済額も増加?

ボーナス払いを選んだ方の多くが、事前に返済プランを立てて計画的に返済していることと思います。しかし、勤務先が業績不振でボーナスを減額する、支給を取りやめるというリスクはありませんか?

また、「昇進したら残業代がなくなり年収が下がった」「管理職になり年俸制に変わったのでボーナスが出なくなった」といった声もあります。そうした不測の事態に陥ってもボーナス払いを続けるのは大変です。ボーナス払いを選んだとしても、余裕を持って返済できる範囲内で金額を設定した方が良いでしょう。

【ボーナス金額:50万円、住宅ローンのボーナス払い:25万円】
「ボーナスが減額になっても対応できるであろう金額で設定しています」(40代/男性/会社員)

【ボーナス金額:大体40万円、住宅ローンのボーナス払い:30万円】
「妻と二人合わせたボーナス額で無理のない返済が出来るよう、この額を設定しました」(40代/男性/会社員)

ボーナスは、勤務先の業績や自身の状況で給与以上に変動しやすいため、ボーナスをあてにした返済プランを立ててしまうと、数年後に「払えない」という事態に陥りがちです。そうした不安から、ボーナス払いを途中でやめる選択をした人もいるようです。

【ボーナス金額:77万6,000円、住宅ローンのボーナス払い:0円】
「ボーナス払いは借り換えの時に止めましたが、ボーナスは変動があるのであてにしないほうが良いと思ったから」(40代/女性/自営業(個人事業主))

男性は返済期間を短縮して積極的に返済、女性は貯蓄をして備えたい!?

アンケート結果を見てみると、ボーナス払いの考え方として男女で差が見られました。

男性でボーナス払いをしている人の回答を見てみると、「返済期間を短くしたい」もしくは「ボーナスはあまりあてにならないが、利息が安いので払えるうちはボーナス払いをしておきたい」という意見が多く寄せられました。それに対し女性は、「ボーナスを住宅ローンの返済に充てながら、残りは貯蓄をしたい」と考えている人が多く、男性の回答とは対照的な結果となりました。また、ボーナス金額のうち、半分以上を住宅ローン返済に充てており、月々の返済を軽減している家庭が多いことがわかりました。

ボーナス払いも月々の返済も無理なく余裕を持って

会社によっても金額の違いはありますが、まとまった金額が支給されるボーナスの使い道はしっかり考えておきたいものです。特に住宅ローンは金額が大きいだけでなく、長い年月にわたって返済していくものです。そのため、変動金利で借りている人は、出来れば金利が上昇する前に早めに終わらせたいと考えている人がたくさんいるようです。しかし、ボーナス金額のほとんどを住宅ローンの支払いに充ててしまい、日々の生活に余裕がなくなってしまっては意味がありません。きちんと予算立てして、万が一のためにも貯蓄も出来る、無理のない住宅ローンの返済をしていきたいですね。

■調査地域:全国
■調査対象:【年齢】20歳~49歳の男女(住宅購入経験者)
■調査期間:2016年6月10日~2016年6月24日
■有効回答数:100サンプル

最新金利での住宅ローンシミュレーション【無料】はこちら>>

▼【相談無料】住宅ローン専門金融機関/国内最大手ARUHIは全国140以上の店舗を展開中

(最終更新日:2020.12.10)
~こんな記事も読まれています~

この記事が気に入ったらシェア