中古物件に行う「リフォーム」と「リノベーション」の違いって?

「リノベーション・マンション」「リノベーション物件」など、最近よく耳にするようになった「リノベーション」という言葉。「リフォーム」と何が違うのか知っていますか? この2つの言葉の違いについてARUHIマガジン編集部が調べてみました。

リフォームは「元の状態に戻す“修復”」、リノベーションは「価値を高める“改良”」

「リフォーム」はそもそも和製英語です。日本では、古くなったものを元に戻す「復元・修復」の意味で使われています。英語で言い換えるとすれば、「リペア」repair=修理・修繕。

対して、「リノベーション」は今あるものに大規模な改修をして、より良く作り変える「改良」という意味です。どちらも建物に手を加える点では同じですが、「リフォーム」はマイナスの状態からゼロに戻す、「リノベーション」は現状にプラスαして機能や価値を高めるというイメージです。

汚れた壁紙を張り替えたり、古くなった水回りを最新のものに変えるなど“小規模な工事”は「リフォーム」、“改築や増築などの大規模な工事”を「リノベーション」と言う傾向にあるようです。

参考記事:リノベーションとリフォームとの違いは? ~[連載]中古物件を購入してリノベーションする【1】

リフォーム・リノベーション市場は活性化の傾向に

厳密に「リフォーム」も「リノベーション」の呼び名は使い分けられているわけではなく、昨今の中古不動産市場を活性化させるために、何かと「リノベ」「リノベーション」と言われている部分もあるようです。最近では、不動産業者が空室の賃貸物件をリノベーションし、家主に一定金額を保証する「リノリース」というビジネスモデルも広まりつつあるようです。また、業者に頼まずDIYでセルフ・リノベーションを行う女子=「リノベ女子」も出現しています。

快適な住まいを維持するためには「リフォーム」「リノベーション」の両方が必要となってきます。しかし、どちらも住宅の状況に合った建築構造の知識と理解が必要になるので、しっかりと計画を立てて行いましょう。

(※写真はイメージです)

(最終更新日:2019.10.05)
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