葵祭とは? 歴史や由来、見どころなどを紹介! 2023年の開催日・開催場所は?

葵祭とは、毎年5月15日に京都市の賀茂御祖神社(下鴨神社)と賀茂別雷神社(上賀茂神社)で開催されているお祭りです。京都三大祭の一つに数えられており、毎年、全国各地から多くの観光客が集まっています。

今回は、葵祭の概要とともに、歴史、由来、葵祭に関連する祭儀のスケジュールなどを紹介します。

葵祭とは

葵祭は古くから行われてきた伝統的な行事であり、現在でも大勢の人が注目しています。具体的にはどのようなことが行われるのでしょうか。ここでは、葵祭の歴史・由来とともに見どころを説明します。

葵祭の歴史・由来
葵祭の起源は約1400年前です。悪天候により作物が育たない時期が続き、その原因が賀茂神の祟りであるとされました。そこで賀茂の神の祭礼として駆競(かけくらべ)などを行った結果、天候が回復したといわれています。

この祭礼はもともと賀茂祭と呼ばれていました。しかし、江戸時代になると装飾のために葵の葉を使うようになり、葵祭という呼び方が定着しました。

葵祭は15世紀後半の応仁・文明の乱や第二次世界大戦などで中断したこともあります。現在では復興され、毎年多くの人でにぎわうお祭りとして親しまれています。

葵祭の見どころ
葵祭の最大の見どころは「路頭の儀」です。路頭の儀では、平安時代のきらびやかな衣装を着た約500人が行列します。行列は京都御所を出発した後、下鴨神社を通り上賀茂神社までの約8キロを練り歩きます。

葵祭では、それぞれの神社で行われる「社頭の儀」と呼ばれる儀式も特徴的です。「勅使(ちょくし)」と呼ばれる天皇の使いが供養物を奉納します。

また、最も注目が集まるのは、十二単を身にまとった斎王代(さいおうだい)です。例年、未婚女性が選ばれており、葵祭の雰囲気を盛り上げています。

葵祭はいつ、どこで観覧できる?

葵祭の日程はどのようになっているのでしょうか。また、観覧席について気になっている人も多いでしょう。ここでは、葵祭の日程と有料観覧席の詳細について解説します。

2023年葵祭の日程
京都市観光協会の公式ホームページによれば、2023年の葵祭は5月15日に開催されます。「路頭の儀」は昨年まで新型コロナウイルスの影響により行われていませんでしたが、4年ぶりに開催が決まりました。感染対策を取り入れて実施すると発表されています。

「路頭の儀」の行列が練り歩くスケジュールは、以下のとおりです。

・10:30 京都御所出発
・11:40 下鴨神社到着
・14:20 下鴨神社出発
・15:30 上賀茂神社到着

出典:令和5年「葵祭」の開催について|京都市観光協会

有料観覧席の詳細
有料観覧席から観覧すれば、見やすい場所から安全に「路頭の儀」を楽しめます。「路頭の儀」の有料観覧席が設けられるのは、京都御苑の建礼門前南側と下鴨神社参道です。

有料観覧席は2023年4月4日からインターネットやコンビニ店頭などで販売されています。券種と料金は以下のとおりです。

まなび席を選択すると、下鴨神社でイヤホンによる解説を聞くことができます。

出典:令和5年「葵祭」有料観覧席のご案内|京都市観光協会

葵祭に関連する祭儀のスケジュール

上賀茂神社や下鴨神社では、5月1日から5月12日にかけて葵祭に関連する祭儀を開催します。ここでは、それぞれの詳細とともにスケジュールを紹介します。

賀茂競馬足汰式(かもくらべうまあしぞろえしき)
賀茂競馬足汰式は、後から開催される賀茂競馬で馬が走る組み合わせを決める儀式です。馬の年齢や実際に走る速さなどを確認し、組み合わせが決定されます。乗尻(騎手)が1頭ずつ試走させるため、馬が走る颯爽とした姿を楽しめます。

賀茂競馬足汰式が行われるのは、2023年5月1日の13:00からです。開催場所は上賀茂神社で、拝観料として1,000円がかかります。

流鏑馬神事(やぶさめしんじ)
流鏑馬神事は、葵祭の露払いとして行われる神事です。境内に設けられた約400メートルの直線馬場に的を三つ立て、馬を走らせながら鏑矢で的を射ります。過去に中断したこともありましたが、1973年に100年以上の時を経て流鏑馬神事として復興しました。

流鏑馬神事が行われるのは、2023年5月3日の13:00からです。開催場所は下鴨神社で、有料席の料金は2,000円です。一部無料で見られるスペースも設けられています。

斎王代禊の儀(さいおうだいみそぎのぎ)
斎王代禊の儀は、神様への御奉仕前に斎王代と女人たちが身を清める儀式です。境内の御手洗川で穢れを洗い流します。十二単姿の斎王代が女人たちを従えて儀式を進めるその姿は、優美な王朝絵巻を思わせます。

斎王代禊の儀が行われるのは、2023年5月4日の10:00からです。上賀茂神社と下鴨神社で毎年交互に行われ、2023年は上賀茂神社で斎行されます。料金は無料です。

歩射神事(ぶしゃしんじ)
歩射神事は、葵祭で行列が行われる沿道を弓矢で清める神事です。葵祭の安全を祈願する目的で行われます。歩射神事の起源は、平安時代に行われていた魔除けの神事である「射礼の儀」です。弦の音により邪鬼を払うとされています。

賀茂競馬が行われるのは、2023年5月5日の11:00からです。開催場所は下鴨神社で、料金はかかりません。

賀茂競馬(かもくらべうま)
賀茂競馬は、境内の馬場で馬が走る速さを競う神事です。賀茂競馬が始まったのは1093年で、五穀豊穣を願う目的で競馬を上賀茂神社へ献上したことに由来するといわれています。賀茂競馬は京都市登録無形民俗文化財にも登録されており、平安時代の様子を垣間見ることができる貴重な行事の一つです。

賀茂競馬が行われるのは、2023年5月5日の14:00からです。開催場所は上賀茂神社で、拝観料として1,000円がかかります。

御蔭祭(みかげまつり)
御蔭祭は、葵祭に先立ち新たに生まれた神霊を御蔭山(御蔭神社)から下鴨神社へ迎えるための行事です。祭典が行われたあとは、神霊を背に乗せた神馬とともに供奉の人が下鴨神社まで巡行します。下鴨神社の糺の森では、雅楽や「東游(あずまあそび)の舞」が奉納されます。

御蔭祭が行われるのは、2023年5月12日の9:30からです。開催場所は下鴨神社で、料金は無料です。

まとめ

葵祭は京都三大祭の一つであり、2023年は5月15日に開催予定です。新型コロナウイルスの影響で中止されていた「路頭の儀」も行われます。きらびやかな衣装で行列する様子を一目見ようと、多くの人が注目していることでしょう。有料観覧席はインターネットやコンビニなどで購入できます。

5月1日からは葵祭に関連する祭事も行われるため、見どころが豊富です。平安時代の文化を今に伝える葵祭をぜひ一度観覧してみましょう。

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