銀行通帳など貴重品の保管場所はどこ? 防犯のポイントとおすすめ場所を紹介

窃盗・強盗のニュースが報じられたとき、被害地域と自分の住まいが近かったり、被害者のライフスタイルが自分と似ていたりすると、他人事とは思えないものですよね。万が一の対策としてまず考えられるのが、銀行通帳など貴重品の管理ですが、悩みどころはその保管場所です。

一般的に、個人の貴重品はどのように保管するのがよいとされているのでしょうか。また、窃盗犯や強盗犯に狙われにくい安全な保管場所は、家の中にあるのでしょうか。この記事では、銀行通帳などの貴重品の保管場所について解説します。

貴重品をどこに保管する?

銀行通帳や実印などの貴重品は、どこに保管するのが一般的なのでしょうか。まずは代表的な保管場所を紹介します。

代表的な保管場所は
貴重品の主な保管場所としては、以下が挙げられます。

●タンスの引き出し
●クローゼット
●本棚の本の間
●机の引き出し
●仏壇の中
●神棚の上 など

これらは盗難防止だけでなく、紛失防止の目的も兼ねていることが多いため、定位置に保管されるケースが大半です。しかし、よくある保管場所は窃盗犯にも予測がつきやすいので、盗難対策には不十分である場合も少なくありません。

アンケートの結果は
大手セキュリティ会社ALSOKが実施した「ALSOKみんなが作る!防犯何でもランキング」のアンケートによると、回答のなかで一番多かった貴重品の保管場所は「たんすや冷蔵庫など自分にしかわからない場所(38.9%)」です。

次いで多かったのが「その他(33.3%)」。具体的には衣装ケースやセカンドバッグなど、予想しづらい場所が挙げられました。

一方、3位は「預金がないので、隠し場所は特に気にしていない(22.2%)」という回答でした。貴重品の保管について、深刻に考えている人はそれほど多くないことが示唆される結果となりました。

一般的には予想しづらい保管場所でも、窃盗犯にとっては探しやすいというケースも少なくありません。また、預金通帳や実印は不正送金の被害だけでなく、特殊詐欺などの犯罪に悪用されるケースもあるため、預金が少ないからとずさんに管理するのは危険です。

出典:ALSOK「みんなが作る!防犯何でもランキング」

空き巣が狙う場所

空き巣は時間をかけずに取り出せそうなところを狙う

空き巣が狙いやすい場所として、まず挙げられるのが「時間をかけずに取り出せそうなところ」です。警察庁が公開しているプロファイリングによると、空き巣犯は侵入に5分かかると約7割が、10分以上かかるとほとんどが、侵入をあきらめるとしています(※)。

このため、空き巣を防ぐためには侵入しづらい家であることはもちろん、貴重品を見つけにくい・取り出しにくい保管場所に置いておくのも重要であるとわかります。前章で例として挙げた場所は、見つけたり取り出したりするのに、さほど時間がかからないので注意が必要です。

※出典:警察庁「住まいる防犯110番」

貴重品はどこに保管するべきか

それでは、通帳や実印などの貴重品はどこに保管するのがよいのでしょうか。おすすめの保管場所を紹介します。

ベストは金融機関の貸金庫

金融機関の貸金庫がベストだがコストがかかる

もっとも安全性が高い貴重品の保管場所として挙げられるのが、金融機関の貸金庫です。

貸金庫とは、銀行などが一般に向けて有料で貸し出しているもので、通帳や実印だけでなく、契約書や権利証、遺言書などの重要書類、貴金属・宝石、価値のあるコレクションなども保管できます。さらに、一般的には金銭的価値が高くないアルバムや記念品など、思い出の品も預けられます。

貸金庫は金融機関の店舗内にあるため、防犯性に優れ、地震などの自然災害にも強いのが特徴です。絶対に盗難に遭いたくない、紛失・破損などを避けたい貴重品は、金融機関の貸金庫を利用しましょう。

ただし、通帳や実印など、比較的使用頻度が高い貴重品については、使うたびに金融機関の貸金庫に出向くことを手間に感じるかもしれません。また、月々の保管料を考えると、日常的に使う通帳の保管場所としては、コストパフォーマンスの面でデメリットが大きいと考えられます。

自宅では金庫
自宅で通帳などの貴重品を保管する場合でも、やはり金庫に入れておくのがおすすめです。鍵や暗号がないと開けられない金庫は、窃盗犯にとって盗みづらい保管場所です。

金庫には「据え置き型」と「手提げ型」がありますが、防犯性を考えるなら重量のある据え置き型がおすすめです。小型の手提げ型は、そのまま持ち出されてしまう恐れもあるので注意しましょう。

据え置き型には、さらに「耐火金庫」と「防盗金庫」があります。

防盗金庫は、金庫を無理に開けるためのさまざまな用具に耐えるよう設計されています。また、耐火性能に優れた金庫なら、万が一自宅が火事になっても鎮火後に貴重品を取り戻せる可能性が高くなるでしょう。貴重品の管理場所として、どの性能を重視したいかをふまえて選びましょう。

また、金庫は地震や津波などの災害にも強いことで知られています。2011年の東日本大震災では、津波などで流された金庫の99%以上が持ち主に返還されました。

金庫+防犯対策の考え方も重要

わざと現金を置いておき、被害を最小限に抑えるという方法も

金庫があるからといって、必ず貴重品が盗まれないという保証はありません。盗難の危険性を下げるには、金庫の設置+そもそも盗難に合わないための防犯対策も必要不可欠です。例えば、ホームセキュリティ会社と契約する、ドアの鍵を2重にするなど、空き巣に入られないための対策をしましょう。

分散して保管
貴重品を1ヶ所に集中させず、分散して保管するのも重要です。通帳や印鑑などをひとまとめにして保管しておけば、急いでいる場面で取り出すときに便利ですが、それは窃盗犯にとっても同じ。保管場所を一つ発見するだけで、その家の貴重品すべてを持ち出せてしまいます。

預金を引き出す際に必要なのは、ATMならキャッシュカード、銀行の窓口なら銀行通帳と登録した印鑑です。通帳、カード、印鑑をいっぺんに盗まれてしまえば、窃盗犯に預金を引き出す手段を多く与えてしまうことになるでしょう。

まとめ

窃盗や強盗は、裕福な世帯のみが遭う被害ではありません。「たいした貯えもないから」と油断していると、空き巣に狙われてしまうこともあるので注意が必要です。

また、通帳などの貴重品の保管場所も大切ですが、「家に侵入されないこと」が最も重要です。戸締まりや防犯システムなど、家の防犯性をあらためて見なおしてみましょう。

~こんな記事も読まれています~