【本当に住みやすい街大賞2023】第7位 新川崎:再開発によって利便性と自然の調和を実現した“ちょうどいい”が魅力の街

「ARUHI presents 本当に住みやすい街大賞」とは、理想ではなく、実際にその地域で“生活する”という視点から、「発展性」「住環境」「交通の利便性」「コストパフォーマンス」「教育・文化環境」の5つの基準を設定し、国内最大手の住宅ローン専門金融機関であるアルヒ株式会社の膨大なデータをもとに、住宅や不動産の専門家が参画する選定委員会による公平な審査のもと「本当に住みやすい街」を選定したランキングです。
今回は2022年12月に実施した「本当に住みやすい街大賞2023」にランクインした街について、それぞれどのような点が評価されているのか詳しく紹介します。

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新川崎ってどんな街?

JR横須賀線と湘南新宿ラインの2路線が乗り入れる「新川崎駅」(神奈川県川崎市幸区)。東には多摩川が流れ、西には大きな市立公園が広がっている自然豊かなエリアです。一方、駅周辺は再開発が盛んで、マンションが続々と誕生しています。駅前には商業施設も充実しており、ほどよく自然と調和している街と言えます。

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【発展性:3.65点】再開発事業の推進によりマンション、公共施設などが誕生し活性化

新川崎駅から東に約500メートルの場所に位置するJR南武線の鹿島田駅、その隣駅である矢向駅を含めた一帯で住宅が増え、発展を続けています。

1999年、川崎市によって「新川崎・創造のもり計画」が策定され、新たな科学技術や産業を創造する研究開発拠点の形成と、子どもたちが科学・技術への夢を育める場所づくりの推進がスタートしました。横須賀線沿線(新川崎駅西側)の開発が進み、ベンチャービジネス創出支援施設「かわさき新産業創造センター(KBIC本館)」や、企業・大学のレンタルオフィスやラボなどを備える「産学交流・研究開発施設(AIRBIC)」といった施設が誕生しています。

ほかにも「新川崎地区整備事業」によって、かつての操車場跡地などを商業地や産業地、住宅地、公園へと整備しています。

【住環境:3.50点】住宅エリアの拡大がありつつ自然が豊富な住みやすい環境

新川崎駅の西側では、大型工場や鉄道関連施設の跡地を住宅地として再利用しようとする動きがあり、マンション建設が進んでいます。そのため、一帯は戸建てよりもマンションが多い印象です。戸数規模の大きいマンションが多く、それぞれが敷地内に緑を多く有していることから、良好な住環境が形成されています。
なお、駅から東へ2キロメートルほどの場所には多摩川があり、河川敷にはサッカー場、野球場、ゴルフ場などが充実。自然に触れたり体を動かしたりするのにぴったりです。

周囲の商業施設としては、駅西側にある駅直結のショッピング棟「シンカモール」に「京急ストア新川崎店」や医療機関、認可保育園、フィットネスジムなどが入っており、使い勝手が良好。また駅の東側には、徒歩3分ほどの距離にショッピングモール「新川崎スクエア」があり、「マルエツ新川崎店」や飲食店、フィットネスジム、100円ショップなど、生活に便利な店が多数出店しています。

さらに、土地区画整理がなされたエリアの歩道がしっかり整備されている点も、住むうえでポジティブなポイントです。2016年には新川崎駅と鹿島田駅を結ぶペデストリアンデッキも完成し、雨にぬれることなく2駅間を往来することが可能になりました。

駅直結の商業施設「シンカモール」。5階建ての建物にスーパーやカフェ、薬局などが入っています(画像素材:PIXTA)

【交通の利便性:3.50点】鹿島田駅の南武線を含むJRの3路線が利用可能

新川崎駅で利用できる路線は、JR横須賀線と湘南新宿ラインの2路線です。
JR横須賀線は東京駅から久里浜駅(神奈川県)を結び(東京〜大船間は東海道本線となっているため正式区間は大船〜久里浜間)、東京、品川、横浜などの都市に直通しています。一方のJR湘南新宿ラインは、大宮駅(埼玉県)から大船駅(神奈川県)を結んでいる路線です。そのため都内各所へのアクセスのほか、出張や旅行といった遠出の際の新幹線利用もスムーズでしょう。

また新川崎駅からペデストリアンデッキで直結しているJR南武線の鹿島田駅は、川崎駅から立川駅を結んでおり、川崎駅や立川方面へアクセスする際も便利です。

【コストパフォーマンス:3.15点】横須賀線の周辺駅エリアに比べてマンション価格は低い

横須賀線で隣駅となる武蔵小杉駅周辺と比較すると、新川崎駅周辺はマンション価格が抑えられています。武蔵小杉駅周辺では、新築マンションの3LDKの相場は7,500万円程度ですが、新川崎では5,000万円台~6,000万円台で物件が見つかるため、横須賀線沿線の都市部で生活したい場合はコストパフォーマンスが高いエリアと言えるでしょう。

新川崎駅東側にある「新川崎スクエア」はスーパーや飲食店のほか、保育所や塾など生活に密着した店舗も。連絡デッキで新川崎駅と鹿島田駅の両駅に接続されています(画像素材:PIXTA)

【教育・文化環境:3.50点】以前から文化環境は高水準、小学校新設も計画される子育て世代注目の街

大企業の社宅や公務員宿舎が多くあった場所で、公立の小中学校に優秀な児童や生徒が集まる傾向があった新川崎。そのため、教育レベルが高い場所として認知されており、社宅や宿舎の多くが開発によって分譲マンションに変わった現在でも高い教育水準を保っていると言われています。

加えて、子育て世代を中心に人口の増加が進んでいることから、2025年4月を目標に小学校(川崎市幸区)の新設を計画中です。「新川崎・創造のもり事業」により、2000年には慶應義塾大学の先導的研究施設「K2(ケイスクエア)タウンキャンパス」が開設されるなど、市レベルでの教育への注力が見て取れます。

地域住民の憩いの場としては、駅から徒歩約15分の距離に管理面積約6万6,000平方メートルの「夢見ヶ崎動物公園」があります。哺乳類や鳥類、はちゅう類など合わせて約60種の動物を観察できるうえ入場無料なので、子どもとのお出かけに好適です。
そのほか「新川崎・創造のもり」内の「さいわいふるさと公園」は、駅から徒歩約10分と足を運びやすく、緑も多いため、子どもの遊び場としても重宝します。

【選定委員会による総括】アクセスは言わずもがな、開発は継続中で今後にまだまだ期待

かつては工業地帯という印象が強かった新川崎ですが、昔からの街の特色と共存するかたちで、住みやすい街としての印象も強まってきています。都心へのアクセスは、距離と路線の両面から見ても良好で、そのうえで自然が多く駅前開発も盛ん。マンション価格は安いとは言えないものの、ほかの人気エリアよりは比較的抑えられており、生活の利便性を考えればコストパフォーマンスは高いエリアと言えるでしょう。

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