はかりしれないポテンシャル! 秋田県に移住する魅力を解説

東北地方にある秋田県は、独自の文化や豊かな自然が魅力的な地域として広く知られています。おいしい水やお米、そしてきりたんぽなどの郷土料理も有名で、移住先として検討している人もいるでしょう。そこで、今回は秋田県にスポットを当てて、秋田県の基本情報や魅力、移住支援などについてご紹介します。

秋田県の基本情報

まずは秋田県とはどんな地域なのか、基本情報についてみていきましょう。

人口
2022年8月1日現在、秋田県の総人口は93万2,227人です。都道府県人口ランキングでは第38位で、秋田県で暮らす世帯数は38万6,421世帯。日本でも有数の広さを持つ県土でありながら、人口が少ないため人口密度が低く、自然あふれる環境で伸び伸びと過ごすことができます。

県土
東北地方の北西部に位置する秋田県は、東西に約70キロメートル、南北に約170キロメートルの長さがあり、長方形に近い形をしています。都道府県のなかでもとくに県土が広く、面積は1万1,637.52平方キロメートル。これは全国の都道府県で6番目の大きさです。

東京ドームの大きさに換算すると、なんと約25万個分。中東の国カタールとほぼ同じ面積です。

県内総生産と県民所得
県内総生産は2018年時点で、実質3兆4,046億円です。県民所得は2兆6,460億円で、一人当たりの県民所得は269万7,000円になります。全国平均は319万7,000円で、全国比は84.4%。秋田県民の所得は15%ほど全国平均より低い水準だということがわかります。

気候

雪国のイメージそのままの秋田県

秋田県は日本海に面しているため、典型的な日本海側気候です。秋田県といえば雪国のイメージがあり、そのイメージ通り冬は強い北西の季節風が吹き、降水(降雪)日数が多くなります。秋田県のなかでも、とくに内陸部に行けば行くほど降雪量が増えます。10月下旬になると、高い山では早くも初冠雪が見られることがあります。

秋田県のエリア区分

秋田県は大きく分けて、県北・県央・県南の3つのエリアに区分されます。また、県の地域振興局の管轄地域によって、8つの地域に分けられています。どの市がどの区分に該当するのかをご紹介します。

県北
県北とは秋田県の北部に位置する地域のことで、能代市、鹿角市、北秋田市などが該当します。地域振興局では、鹿角地域振興局、北秋田地域振興局、山本地域振興局の3つです。地図上においても、中央より北部にある地域なので比較的わかりやすいでしょう。

県央
県央とは県南部の西側(海側)の地域で、秋田市、由利本荘市、男鹿市などです。地域振興局では、秋田地域振興局、由利地域振興局の2つになります。多くの県では県央というと県の中央とされることが多いですが、秋田県の場合は南西側の地域を指します。

県南
秋田県では、県南というと県の南東側を指します。仙北市、横手市、湯沢市などが県南となり、地域振興局では、仙北地域振興局、平鹿地域振興局、雄勝地域振興局の3つです。

このように、秋田県での県北は文字通り県の北部のエリアですが、県央は南西部、県南は南東部のエリアとなります。そのため、地図上でみると少しエリア分けが複雑に感じるかもしれません。

秋田県の魅力

自然豊かな暮らしに憧れを抱き、秋田県への移住を考えている人もいるでしょう。そこで、秋田県で暮らす魅力について紹介します。

豊かな自然とさまざまな郷土芸能・祭り

美しい自然に恵まれた秋田県(写真は峨瓏の滝)

秋田県は、豊かな自然に囲まれた地域です。海と山が融合し、1年を通して私たちに美しい表情を見せてくれます。また、スキー、ワカサギ釣り、秘湯めぐりなど秋田県ならではの自然相手のレジャーもたくさんあり、休日には家族みんなで楽しめます。

また、竿燈まつり、角館祭りのやま行事、横手のかまくらなど有名なお祭りが数多く開催されています。なかでも、男鹿のナマハゲは全国でも広く知られている行事の一つです。多くのイベントに参加して地域の人と交流も持てるのも秋田県の大きな魅力です。

子育て支援・教育の充実

子育て支援は全国トップクラス

秋田県では子育て支援や教育の充実にも力を入れています。その助成制度は全国トップクラスです。その一つとして、中学生までの子どもにかかる医療費を助成しているので、怪我や病気の多い時期も安心です。また、幼稚園、保育所、認定こども園、認可外保育施設などにかかる保育料の1/2または1/4を助成するという、子育て世帯にはうれしい支援があります。

さらに、教育面でも力を入れていて、全国学力テストでは常にトップレベルの成績を残しています。たとえば、2019年度の小学校6年および中学校3年生における国語の平均正答率が全国1位。手厚い子育て支援に支えられながら、高い水準の教育を受けさせられるので、子育て世帯にとって非常に魅力的な環境だといえるかもしれません。

秋田県の移住支援

たくさんの魅力がある秋田県ですが、いざ移住をしようと考えたとき、経済的な負担や地域に馴染めるかどうかなど、不安に感じることもあるでしょう。そんな移住希望者を支援してくれる移住支援策をいくつか紹介します。

移住支援金制度
東京圏から秋田県に移住して就職したいという人に対して、県では移住支援金制度を設けています。その額は最大200万円で、移住先市町村によってはさらに加算される場合もあります。ここでいう東京圏とは、東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県の4県で、秋田県内へ移住して一定の要件を満たすことが必要です。

支援金の額は下がりますが、東京圏以外からの移住でも移住支援金の受給が可能です。近年はリモートワークが定着してきたことを受け、リモートワーク移住も支援しています。その場合、要件を満たせば家族の移住で1世帯あたり50万円が支給されます。

出典:秋田県 移住支援金チラシ

起業支援事業費補助金
秋田県で就職するのではなく、起業したいという人が受けられる補助金もあります。秋田県内で新たに起業しようとする女性や若者(40歳未満)に対して、起業に必要な経費の一部を助成する制度です。最大100万円、移住者の場合は最大150万円まで助成されます。

起業を考えている人は、手厚い支援のある秋田県での起業も視野に入れてみてもいいかもしれません。

出典:令和4年度「起業支援事業費補助金(女性・若者応援枠)」について
※ 今年度の募集は終了しています。

各種の移住体験イベント
実際に移住してうまくやっていけるのか不安な人に向けて、県内の自治体による「お試し移住体験」「プチ移住」などのイベントが用意されています。内容は自治体によってさまざまで、移住体験住宅(小坂町)、しごと×移住体験ツアー(鹿角市)、秋田市プチ移住体験事業(秋田市)などがあります。

子育て世帯には市内の小中学校を見学するツアーや、希望職種を訪問するツアーなどもあるので、移住後の生活をイメージしやすいでしょう。

まとめ

お祭りや郷土料理、豊かな自然に囲まれた秋田県は、観光地としても人気の魅力あふれる地域です。もともとのポテンシャルの高さに加え、秋田県では移住支援策が充実しています。

経済的な支援だけではなく、スムーズに移住できように移住体験イベントもたくさん用意されています。地方への移住を考えている人は、秋田県への移住を検討してみてはいかがでしょうか。

※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
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