夏の暑い日に、芝生の除草剤を使用してはいけない? 正しい使用方法と注意点を解説

春から夏にかけて、多くの植物が成長期を迎えます。芝生も例外ではありません。青々とした芝生は見ていて気持ちがいいものですが、同時に雑草も勢いを増してしまい、手を焼いている人も多いのではないでしょうか。雑草の繁殖を防ぐには除草剤の使用が効果的ですが、どのような点に注意をしたら良いのでしょうか。

除草剤を使用する際のポイント

まずは商品パッケージを確認
一般的な除草剤を使用すると、雑草とともに芝生も枯れてしまうため、芝生専用の除草剤を使用します。また、芝生は大きく分けて「日本芝」と「西洋芝」に分類できます。どちらの芝用の除草剤なのか、購入時は商品パッケージを確認しましょう。

除草剤は粒剤タイプと液剤タイプがある
「粒剤タイプ」は、雑草が生える前から生え始める3~7月に散布することで夏の雑草の繁殖を抑え、9月中旬~10月中旬頃にも散布することで翌春の雑草の繁殖を抑えます。「液剤タイプ」は、既に伸びてしまった雑草の葉や茎に、直接かけて枯らします。

除草剤を使用するタイミングに注意
芝生を植え付けしてから1年程度と、芝生の成長を促すために密集した部分の芝生の根を切る「根切り作業」の後3ヶ月の間は芝生が弱っています。この間は、除草剤の使用を避けましょう。

除草剤は手入れ後の使用が効果的
芝刈りをした後、刈ったカスや枯れた葉といった芝刈り後の残骸「サッチ」を取り除く「サッチ出し」を行い、芝生をすっきりとさせた後に除草剤を使用しましょう。粒剤タイプの場合、雨が降った後であれば薬剤が浸透しやすいため、より効果的です。反対に、これから雨が降りそうなタイミングで使用すると、せっかく使用した薬剤が流れてしまうため、十分な効果を得ることができません。

連日30度を超える時期には除草剤を使用しない
除草剤を、気温が高く日差しが強い中で使用すると、薬害リスクが高くなることがあります。また、液剤タイプの場合は蒸発してしまう可能性もあります。夏季は極力除草剤の使用を控え、早朝や夕方の涼しい時間帯に使用することをおすすめします。

雑草が目立つようになり、すぐに除草剤を使用したい気持ちになりますが、使用する時期やタイミングには注意が必要です。正しい使用法を守って散布することを心がけましょう。

※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
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