土の庭をどうにかしたい! 快適な庭にするための6の対処方法

「土のままの庭をどうにかしたい…」とお悩みではありませんか。

戸建て住宅の新築・購入直後は何かと多忙で、庭づくりまで手が回らないという人も少なくありません。しかし、せっかく手に入れたマイホームの庭は、居心地のいい場所にしたいものですよね。

手つかずの庭をすてきな空間にするためには、どうすればいいのでしょうか。

土むき出しの庭の困り事

土がむき出しになったままの庭は、景観の悪さはさることながら、困り事も多くなります。庭を放っておくと、どんなデメリットがあるのでしょうか。

雑草が生える
手つかずの庭にありがちなのが、雑草が伸び放題になってしまうこと。

雑草の種は、風に乗ってきたり、動物の体に付着して運ばれてきたりして、少しずつ庭に入り込みます。雑草は生命力が強く、成長や繁殖スピードも早いため、「気が付いたら雑草が生い茂っていた」ということになりかねません。

草刈りや草むしりなど、労力がかかる作業をしたくなければ、早めに対策を打ちましょう。また、雑草の種類によっては、強力な繁殖力で除草が難しい場合もあるので注意が必要です。

靴と玄関が汚れる
土がむき出しになったままの庭は、靴や玄関を汚してしまうというデメリットもあります。庭の多くは家の門から玄関までのスペースにあるため、庭の土が靴に付着し、玄関まで運ばれてしまうのです。

服装によっては、ズボンやロングスカートの裾に土ぼこりが付くこともあります。布に付いた土は、粒子が繊維の奥に入り込んでしまうため、落ちにくいのが難点。

家に出入りするたびに土汚れに悩まされる状況は、なるべく早く改善したいところです。

大雨の日は土が流れる

雨が降ると外出がためらわれる土の庭

雨が激しいときには、庭の土が道路や隣地に流れ出てしまうことがあります。道路が庭よりも低い位置にある場合に起きがちなトラブルで、ご近所からの苦情につながるおそれもあります。

庭を整備する際、土がある場所には木材やコンクリートブロックなどで作られた「土留め」と呼ばれるものを置き、土がほかの場所に流れないよう対策をするのが一般的です。

庭の土が流れやすいと感じたら、ひとまず土留めだけでも手に入れたほうがいいかもしれません。

土ぼこりが舞う
むき出しの土は、雨の日だけでなく乾燥した日にもデメリットをもたらします。空気が乾燥した状態で風が吹くと土ぼこりが舞いやすく、洗濯物や車、家の窓などを汚してしまいます。近隣の家にまで土ぼこりが届けば、大雨で土が流れるケースと同じく苦情やトラブルに発展する恐れもあるので注意が必要です。

また、家の中に土が侵入すると、室内がほこりっぽく不衛生な環境になることも。家を快適に保つためにも、庭の整備は不可欠です。

土の庭 6つの対策

土のままになっている庭はどのように変えていけばいいのでしょうか。ここからは、手間が少ない順から6つの対策を紹介します。

1.花壇や家庭菜園を造る
まず挙げられるのが、花壇や家庭菜園を造り、ガーデニングを楽しむことです。草花や樹木、野菜など、土に根を張るものを植えることで、庭の景観をランクアップできるだけでなく、雨や風による土の流出を防ぐこともできます。

庭に樹木や植物を植えることで、家の目隠しにもなります。防犯上の観点からも、花壇や家庭菜園はぜひおすすめしたい方法です。また、ガーデニングは、ごく小さなスペースで行える点もメリット。日当たりの悪い場所でもよく育つ植物を選べば、庭のデッドスペースもおしゃれに活用できます。

ただし、庭の面積のすべてを花壇や家庭菜園にすることは現実的ではありません。可能な範囲でガーデニングを行い、そのほかの場所は別の方法で対策をしましょう。

2.グランドカバーを植える
庭にグランドカバーを植えるのもおすすめの方法です。グランドカバーとは、タイムやツルニチニチソウ、シバザクラ、セダムなど、地面を覆うように群生する植物を指します。かわいらしい小花を咲かせるものから、庭の地面を緑のじゅうたんのように演出できるものまで、その種類はさまざま。強く丈夫な品種も多いため、踏んで枯らしてしまう心配も少なくて済みます。

また、隙間なく生えるため土が露出せず、土留めとしての効果も期待できます。びっしりと地面を覆うグランドカバーは、雑草が入り込む隙を与えないため、雑草対策としても有効です。ただし、雑草を完全に締め出すことは不可能なので、定期的に草むしりは行いましょう。

3.砂利を敷く
庭に砂利を敷くのも一つの方法です。それほど広くない範囲なら、自分で砂利を調達して行えるため、費用も比較的抑えられます。

庭の土を覆うように砂利を敷けば、土ぼこりが舞ったり、雨の日に土で靴が汚れたりすることもありません。また、敷いた部分の水はけも良くなり、快適さも増します。

砂利のメリットとして見逃せないのが、防犯効果です。砂利の上を歩くと、石同士がこすれる音が響くため、外部からの侵入者がすぐにわかります。

デメリットとしては、ハイヒールなど靴によっては歩きにくさを感じる点や、掃除に手間がかかる点、ベビーカーなどが通りにくい点が挙げられます。また、DIYで砂利を敷く場合には、事前に雑草の除去や除草シートの設置などを行う手間もかかります。

4.レンガを敷く

レンガ敷きの庭は独特の趣があり、メリットも多い

レンガを敷き詰めるのもおすすめの方法です。土の庭が、ヨーロッパの家のようなおしゃれな洋風庭園になります。

レンガを自分で敷く際は、砂利を敷くときよりも注意深く丁寧な下地づくりが重要です。まず、庭の土を水平にならす必要があります。下地が水平でないと、レンガを敷き詰めたときに凹凸ができてしまい、きれいに並びません。

レンガを並べたあとはモルタルなどできちんと目地を詰めましょう。見た目の完成度が格段に変わります。目地を詰めない場合には、隙間から雑草が生えないよう、あらかじめ防草シートを置いておきましょう。

5.コンクリートを敷く
とにかくお手入れがラクな庭にしたいのなら、コンクリートを敷いてしまうのもおすすめです。砂利やレンガ、グランドカバーなどは、雑草を完全に防ぐことはできませんが、コンクリートなら雑草が生えることはありません。土汚れや土ぼこりなどの問題も一気に解決できます。

また、コンクリートは雨風に強く水はけが良いため、梅雨や台風の季節に庭の状態を心配しなくても済みます。

「仕事や子育てが忙しくてなかなか庭に手をつける時間がない」という人にとっては、最小限のお手入れできれいな庭が保てるコンクリートですが、反面、やや殺風景になるのがデメリット。夏の日差しが照り返すと暑さが増すという難点もあります。

庭をコンクリートで舗装する場合は、プロに依頼することになります。砂利やレンガなどに比べて費用は高くなるため、あらかじめ調べておきましょう。

6.芝を植える

手間はかかるが、芝生の庭はメリットがたくさん

芝生は、庭に植える植物のなかでも特に人気が高い、ポピュラーな存在です。家全体に鮮やかな緑色を加え、庭木や花壇などほかの植物との相性もぴったりです。

また、やわらかくクッション性があるため、裸足で歩いたり寝そべったりしても心地よく、子どもや犬の体にやさしいのもポイント。アスファルトやレンガなどは、夏場は暑くなりがちですが、芝生は温度の上昇が少ないため、熱中症のリスクも下がります。

地面を覆うように生えるため、土ぼこりや泥はねといったトラブルも避けられます。

天然の芝は費用が安くて済む反面、水やりや施肥、草刈りなどの手入れの手間がかかるというデメリットもあります。メリット・デメリットをふまえつつ、人工芝も選択肢に入れてみましょう。

まとめ

土のままの庭には、さまざまな困り事が生じます。場合によってはご近所からの苦情に発展する恐れもあるため、早めに手を打つのがおすすめ。

手間がかかる方法もありますが、楽しい庭づくりの一環と捉え、前向きなスタンスで6つの対策に取り組んでみましょう。

※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
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