貯金をしようと思っても続かない、ついつい使ってしまって全然お金が貯まらない、などといった経験から、「自分は貯金が苦手」と思い込んでいる人もいるかもしれません。しかし、ちょっとしたコツを知るだけでその苦手意識を変えることができます。今回は、貯金が得意な人が知っている「お金を貯めるコツ」や、FPが実践している貯金術を紹介します。

貯金が得意な人と苦手な人の違いとは?

収入が同じであるにもかかわらず、貯金額に大きな差があることはめずらしくありません。そのような現実を目の当たりにすると、「なぜこんなに差が出るのだろう」と不思議に思うのではないでしょうか。だからといって、貯蓄ができる人に特別な才能があるのかというと、そんなことはありません。

日常の生活習慣やちょっとしたことを意識するだけでお金が貯まる人と貯まらない人の差が生じてくるのです。では、実際に貯金が得意な人と苦手な人にはどのような違いがあるのでしょうか。お金が貯まる人、そして貯まらない人の特徴について解説します。

お金が貯まる人の特徴とは?
お金が貯まる人は基本的に自然とお金が貯まる習慣を身につけています。具体的には、先取り貯蓄を取り入れている、きちんと家計の収支を把握できている、お金を計画的に使うことができるなどです。
つまり、お金が貯まる人の特徴とは、明確な目標を持ち、お金をしっかりと管理できること、かつ、お金の使い方が上手な点にあるといえるでしょう。

お金が貯まらない人の特徴とは?
収入が多くても、貯金が苦手でお金が貯まらないといった悩みを抱えている人もいます。そのような人に共通してみられる特徴としては、自分がいくら使っているのか把握していない(管理不足)ことや、欲しいものを見つけたら衝動的に購入してしまう(計画性のなさ)ことが挙げられます。先取り貯蓄をするのではなく、「残ったら貯金しよう」と思っている人や、予算管理をせずにお金を使ってしまう人はお金が貯まらない傾向にあります。

貯金が得意な人が実践している! お金を貯めるコツ4選

では、貯金が得意な人は、どのようなことを日常生活に取り込んでいるのでしょうか。お金を貯めやすくするために必ず実践したい代表的な四つの方法について、以下に詳しく解説します。

目的・目標を設定する
お金を貯めたいと思うなら、まず「いつまでに」、「いくら」貯めたいのかを決めることが大切です。その際にはただ貯めるのではなく、「何のために」貯めるのかという目的を決めることも忘れないようにしましょう。

貯蓄の目標金額と目的が決まったら、次はスケジュールを組んでいきます。目標を達成するためには年間いくら貯めなければならないのかについて、毎月の収入やボーナスなどの臨時収入も含めて把握し、そのうえで毎月の貯蓄額に落とし込みましょう。その際に気をつけたい点は、最初から目標を高く設定しすぎないことです。モチベーションを保つためにも、まずは短期間で少し努力すれば達成できる程度の目標を設定し、スケジュールを組んで、行動を始めることが大切です。

最初の目標の達成に成功すれば、自信にもつながり、次の目標に到達する可能性も高まるでしょう。

口座を分ける
お金を貯めるポイントの一つに「口座を分けること」があります。具体的には、給与の振り込みや各種の引き落としなど、毎月の出入金のために利用するメイン口座とは別に、貯蓄用の口座を作る方法です。貯蓄用の口座はさらに目的別に分けてもよいでしょう。

そして、給与が振り込まれたらすぐに貯蓄用口座にお金を移し、残ったお金で生活することをおすすめします。この際に気をつけたい点は、貯蓄用口座については簡単に引き出せない工夫をしておくことです。たとえば、キャッシュカードを作らない、もしくは満期までは引き出せない定期預金にすることで、簡単に引き出すことができず、自然にお金が貯まっていく仕組みを作ることができます。

もし、お勤め先の会社に財形貯蓄制度があるなら、積極的に利用してみましょう。それでもどうしてもお金を引き出してしまうといった悩みがあるならば、iDeCoの制度を活用するなど、自分の意思だけでは引き出せない仕組みを取り入れましょう。

家計簿をつける
家計簿をつけることで得られるメリットは、使途不明金がどのくらいあるかを把握できる点です。お金が貯まらない人の特徴として「何に使ったのかわらないけど、気がついたらお金がなくなっている」ことが挙げられます。

そのような問題に対処するために、まずは家計簿をつけてみましょう。家計簿には手書きやPC管理(Excel)、アプリの利用といった方法があります。手書きだと自分で計算しながら記入していくことから、お金の流れを把握しやすいというメリットがある反面、集計作業を自分で行わなければならないといったデメリットがあります。パソコン操作が得意な人であれば、Excelシートを利用した家計簿を作成してもよいでしょう。計算式をあらかじめ入力しておくことで、金額を入力するだけで集計作業が完了しますし、グラフ化することでより収支状況を把握しやすくなります。

ただ、この場合も手書きの家計簿と同様に入力が完了するまではレシートを管理しておかなければならないといったデメリットがあります。スマホを持っているなら、一番利用しやすい方法は家計簿アプリでしょう。「マネーフォワード ME」や「Zaim」など、金融機関やクレジットカード、電子マネーなどと連携させることで利用金額が自動的に反映され、さらにレシート読み取り機能が付いているアプリを選ぶことをおすすめします。

ここで注意したいのは、大半の人が家計簿をつけることで満足してしまう点です。家計簿をつける最大の目的は、支出の傾向を把握し、改善点を見つけることです。毎月の収支を把握し、使いすぎているならその理由を明確にするなど、改善策を見いだす方向に自分自身を導くことを心掛けておきましょう。

固定費を節約する
お金が貯まる人は基本的に節約上手です。貯金できる額は、収入から支出を差し引いた額ですので、収入が変わらないならば支出を減らす(節約する)ことを考えましょう。家計の見直しで一番節約効果が高いのは、固定費の見直しといわれています。

毎月一定額を支払う家賃や通信費、水道光熱費(基本料金部分)などは、一度見直すことでその効果が持続するからです。家賃が相場よりも高いなと感じるなら、現在よりも低い家賃の家を探して引っ越すことも節約の一つです。さらに大手のキャリアを利用しているなら格安の通信サービスに変更することで通信費を下げることができるでしょう。

水道光熱費は季節によって変動があるものの、省エネ家電に買い替えて消費電力を抑えることができるほか、契約している電力会社を切り替えることで基本料金が下がる場合もあります。家計の支出のなかで固定費の割合が多いと感じているならば、一度固定費を見直してみることをおすすめします。

現役FPが実践しているその他の貯金術

上で紹介した貯金術以外に現役FPが実践している貯金術に「新札貯金」があります。1万円札や5千円札などの高額紙幣でお金を払った際、お釣りを新札でもらったら、その新札を別のお財布(封筒でも可)に保管しておく方法です。そのお金は原則として使わないように心掛けるのはもちろんのこと、新札を保管しておくことでお祝い事などのご祝儀の際に金融機関で新札に変える手間が省けます。

近年、キャッシュレス化が進み、現金を手元に置く習慣が薄れているなかでも、ご祝儀は基本的に現金で渡すケースが多いと思います。そのようなときに慌てないように、新札をお釣りでもらった際に別保管する「新札貯金」を試してみてもよいかもしれません。

まとめ

お金が貯まる人と貯まらない人の違いは、日常生活における工夫ができるかどうかとお金に対する意識です。そして、その違いはちょっとした気持ちの切り替えで克服することができます。お金が貯まらないなと悩んでいる人は、上で紹介した貯金のコツを無理のない範囲でできるものから実践してみましょう。

※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
~こんな記事も読まれています~

この記事が気に入ったらシェア

おすすめ記事