即席麺やチョコレート、飲料の値上げも止まらない! 2022年6月に値上げした食品まとめ

帝国データバンクが発表した「『食品主要105社』価格改定動向調査(5月)」によると、2022年に価格を改定した食品は、5月19日時点で4,770品目。6月以降にも3,615品目の価格改定が予定されているとのこと。値上げラッシュはとどまることを知りません。6月には、どのような食品が値上げとなっているのでしょうか。

全体の43%を占める、加工食品の値上げ

前述の調査によると、価格改定した食品のうち最も値上げの多かった分野が「加工食品」で、全体の43%を占めています。次いで「調味料」が20%、「酒類・飲料」が14%、以下「菓子」「パン」「乳製品」「原材料」と続いています。6月も、数々の加工食品が値上げとなっています。

日清食品は6月1日出荷分から、「カップヌードル」や「チキンラーメン」などの即席袋麺やカップ麺、その他カップライスやカップスープも、メーカー希望小売価格の5%~12%値上げしました。

明星食品は6月1日出荷分から、「明星 チャルメラ」や「明星 一平ちゃん夜店の焼そば」などの即席袋麺・即席カップ麺・即席カップスープを希望小売価格の6%~12%値上げしました。

東洋水産は6月1日出荷分から、即席カップ麺・即席袋麺・即席ワンタンを希望小売価格の9%~12%値上げ。「赤いきつねうどん」「緑のたぬき天そば」のレギュラーサイズは税別193円から214円など、価格を改定しました。

サンヨー食品は6月1日出荷分から、希望小売価格の約10%~12%値上げ。「サッポロ一番 みそラーメン」をはじめとする袋麺各種は税別111円から123円など、価格を改定しました。

エースコックは6月1日出荷分から、希望小売価格の約5%~11%値上げ。「ミニわかめラーメン」「ミニワンタンメン」が税別116円から128円など、価格を改定しました。

ハウス食品は6月1日納品分から12品を、希望小売価格の10.8%値上げ。「うまかっちゃん」「好きやねん」が税別111円から123円など、価格を改定しました。

味の素は6月1日納品分から、パスタ入り即席スープ10品種を約2%~13%値上げしました。

永谷園は6月1日納品分から、即席みそ汁6品、お茶づけ商品10品、ふりかけ商品2品を、希望小売価格で税抜き約5%~9%値上げしました。

明治は6月1日出荷分から、「明治えびグラタン」などの冷凍食品を希望小売価格の4.8%~8.3%値上げしました。

毎日の料理に欠かせない「調味料」も続々と値上げ

ブルドックソースグループは6月1日出荷分から、一部商品の価格を改定。「ブルドックソース」の34品を希望小売価格の3%~8%、「イカリソース」の22品を希望小売価格の5%~8%値上げしました。

味の素は6月1日納品分から、うま味調味料7品種や低カロリー甘味料8品種を、約2~13%値上げしました。

ミツカンは6月1日出荷分から、穀物酢・リンゴ酢・すし酢・カンタン酢など食酢関連商品31品を、参考小売価格で税別約3~10%値上げしました。

乳酸菌飲料やプロテイン飲料、アルコール飲料も各種値上げ

日清ヨークは6月5日出荷分から、乳酸菌飲料やドリンクヨーグルト各種を5~14%値上げします。

ネスレ日本は6月1日から「ネスプレッソ」専用カプセル製品の価格を改定。希望小売価格の約11~13%値上げとなりました。

明治は6月1日出荷分から、各種飲料やプロテイン飲料の価格を改定。希望小売価格の2.4%~7.0%値上げしました。

宝酒造は6月1日出荷分から、焼酎甲類(連続式蒸留焼酎)と一部ソフトアルコール飲料の価格を改定。参考小売価格で1〜8%程度の引き上げとなりました。

北海道の定番土産から人気のチョコレートまで、菓子類も値上げ

森永製菓は6月1日出荷分から「森永ビスケット」各種や「ミニエンゼルパイ<バニラ>」「パックンチョおやつパック」などを約3~11%値上げしました。

カルビーは6月1日納品分から、北海道土産の定番「じゃがポックル」と「じゃがピリカ」を想定改定率で18~20%、「かっぱえびせん」や「サッポロポテト」などの一部商品を約10%値上げしました。また、6月6日発売分から「かっぱえびせん」を85gから77g、「サッポロポテト」を80gから72g、6月13日発売分からは「ベジたべる あっさりサラダ味」が55gから50g、「チーズビット 濃厚チェダーチーズ味」が57gから52gなど、一部商品のなどのステルス値上げを実施します。(6月1日に価格改定となる商品は対象外です)

ネスレ日本は6月15日発売分から、9商品の内容量を変更。チョコレート菓子「キットカット ミニ」を14枚から13枚、「ネスレ エアロ ミニ」を81gから72gなどのステルス値上げを実施します。

明治は6月1日出荷分から、アイスクリームを希望小売価格の6.7%~8.6%値上げ。「明治エッセルスーパーカップ」が税別140円から150円など価格を改定しました。

森永乳業は6月1日出荷分から、家庭用アイス17品を10~30円(5.5%~11.1%)値上げ。「ピノ」が税別140円から150円、「PARMチョコレート(1本入り)」が税別140円から150円など価格を改定しました。

森永製菓は6月1日出荷分から、アイスクリーム11品を希望小売価格の約6.1%~10.0%値上げ。「チョコモナカジャンボ」を税別140円から150円、「アイスボックス(グレープフルーツ)」を税別100円から110円など価格を改定しました。

ロッテは6月1日出荷分から、「雪見だいふく」など市販用マルチアイスクリーム16品を6.7%~8.6%、レディーボーデン15品を5.5%(一部オープンプライス)、アイス自動販売機商品9品を6.3%~8.7%値上げしました。

冒頭で紹介した帝国データバンクの調査では、原材料価格の高騰が続いて売価に反映せざるを得ないケースが今以上に増えると予測し、秋口以降も値上げラッシュが続く可能性を指摘しています。長期戦の様相ですが、定期的に家計を見直しながらこの局面を乗り越えましょう。

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