不快な部屋の湿度を下げてくれる除湿機。梅雨の季節や洗濯物を部屋干しするときなど、生活のさまざまな場面で役立ちます。除湿機にはいくつかのタイプがあり、消費電力や性能に違いがあるのをご存知でしょうか。

この記事では、除湿機の種類や利用シーン、より効果的な使い方を解説。除湿機の購入を考えている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

除湿機の主な利用シーン

除湿機は、具体的には生活のどんな場面で活躍するのでしょうか。まずは除湿機の主な利用シーンを紹介します。

部屋全体の湿度を下げる

雨の日のジメジメ対策に
雨の日のジメジメ対策に(画像素材:PIXTA)

部屋全体の湿度を下げるのが、除湿器のメインとなる機能です。梅雨の時期など室内の湿度が高くなる季節は、ジメジメとした空気を不快に感じることが多くなります。さらに、雨が降っていると換気も思うようにできません。

そんなときに役立つのが除湿機です。雨が続くような季節でも、部屋全体の湿度を快適に保てます。

ただし、除湿機を使用すると排熱により部屋の温度が上昇するので、夏は特に気を付けましょう。暑く感じるときには、エアコンの除湿機能がおすすめです。

湿度が高い場所での湿気対策

除湿機は、家の中でも特に湿度が高い場所にピンポイントで利用できます。たとえば浴室に通じる脱衣所や洗面所などは、お風呂の湯気が直接入る場所。押し入れや物置なども空気の通りが悪く、カビが発生しやすい環境です。また、冬の窓にできる結露もカビの温床となります。

カビは人体に悪影響を与えるだけでなく、家の建材や家具などを傷める原因です。湿度が高くなりやすい場所を狙って除湿機を使用することで、カビの発生が抑えられます。

洗濯物の部屋干し

洗濯物の部屋干しに効果を発揮する除湿機
洗濯物の部屋干しに効果を発揮する除湿機(画像素材:PIXTA)

洗濯物を室内で干すときにも除湿機が役立ちます。梅雨のように雨が続く季節や、住環境・ライフスタイルによっては、部屋干しが多くなります。しかし部屋干しだと、場合によっては「生乾き臭」が発生してしまいます。

気になる生乾き臭の原因は雑菌です。部屋干しは風が通りにくく湿気がこもりやすいため、洗濯物が乾ききるまでに時間がかかります。濡れた状態が長く続くことで、衣類に潜む臭いの原因菌が増殖してしまうのです。

室内でも快適に部屋干しをするためにも、除湿機の使用がおすすめ。部屋の湿度を下げ、洗濯物を乾きやすくできます。

除湿機の種類

除湿機の特徴をふまえて活用しよう
除湿機の特徴をふまえて活用しよう(画像素材:PIXTA)

除湿機にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。次から詳しく見ていきましょう。

コンプレッサー式

コンプレッサー式の除湿機は、エアコンの除湿機能と同じ原理です。電気でコンプレッサーを動かし、冷媒を液体や気体に変化させることで冷たさを生み出します。冷たい飲み物が入ったコップが汗をかくように、冷却されたコイルに取り込んだ空気が触れると、湿気が結露となり、タンクに水が貯まる仕組みです。

コンプレッサー式は電気代を比較的抑えられるのがメリット。空気を冷却するという仕組みから、特に高温多湿な夏に効果を発揮します。

反対に、デメリットは室温が上がる点です。エアコンのようにコンプレッサーが発する熱を室外機から逃せられないため、周囲の温度が上がってしまいます。

デシカント式

空気中の水分を、内蔵された乾燥材(ゼオライト)に吸収させて除湿するのがデシカント式です。吸着した水分はヒーターで温められ、乾燥材から取り除かれます。取り除かれた水分は再度冷却されて、排水としてタンクに貯められる仕組みです。

デシカント式のメリットとしてまず挙げられるのが、低温で湿度の低い冬でも高い除湿効果を持つ点。冬の結露対策や部屋干しにも効果的です。比較的軽量で、運転音が静かなのも長所です。

デメリットは室温が上がりやすい点。ヒーターを使用して乾燥材の水分を抜く仕組みから、コンプレッサー式と同じく排熱の影響で周囲の温度が上がってしまいます。このため、夏の使用にはあまり向いていません。

また、消費電力が大きく電気代がかかるのも欠点です。

ハイブリッド式

ハイブリッド式はコンプレッサー式とデシカント式、両方の機能を兼ね備えた除湿機です。気温など環境に応じて運転モードを切り替えることで、効率的に除湿できます。たとえば高温多湿な夏は、空気を冷却して除湿するコンプレッサー式、低温で湿度が低い冬にはデシカント式で動くという仕組みです。

ハイブリッド式のメリットは、季節を問わず安定した除湿効果が得られる点にあります。先ほど説明したように、コンプレッサー式とデシカント式にはそれぞれ得意・不得意があります。しかし、ハイブリッド式はお互いの欠点を補いながら使用できるため、環境にあまり左右されません。

デメリットとしては、本体価格が高めな点が挙げられます。購入の際は、ハイブリッド式のメリットと価格を天秤にかけて選びましょう。

ペルチェ式

ペルチェ式は、冷却性能を持つ「ペルチェ素子」を利用した除湿機です。ペルチェ素子は、パソコンのCPUの冷却や小型冷蔵庫などにも使われています。

ペルチェ式のメリットは、コンパクトで騒音が少ない点にあります。他タイプに比べて除湿能力は低いものの、小型で狭い空間に置いておけるので便利です。

空気を冷却して除湿するため、気温の高い環境ほど効果を発揮します。反対に、気温の低い場所や広い場所の除湿には向きません。

除湿機のより効果的な使い方

除湿機は、使い方次第でよりその効果を実感できます。ここでは除湿機の効果的な使い方を紹介します。

部屋の広さに応じた除湿能力

除湿機を使う際におさえておきたいのは、部屋の広さです。エアコンや加湿器などと同様、除湿機にも適した部屋の大きさがあります。メーカーや機種によって適用畳数が異なりますが、除湿効果を実感するにはそれぞれの能力に合った広さで使用することが大切です。

除湿機を新しく購入する際には、除湿したい空間に即して選びましょう。また、同じ広さでも、建材や住居周辺の環境によって部屋の湿度が変わります。この点をふまえて、除湿能力にやや余裕のある製品を選びましょう。

部屋を密閉する

除湿機の運転時には、部屋を密閉しておくこともポイントです。部屋の扉や窓は閉め、換気扇も止めましょう。外気の湿度が高い日に換気をすると、室外の湿気を含んだ空気が入ってきてしまいます。部屋の除湿効率が落ちれば、不快な環境が続くだけではなく、除湿機の電気代も上がってしまうので注意が必要です。

洗濯物を室内干しするときなど、できるだけ早く確実に除湿を行いたいときは、この点に特に気を付けましょう。

部屋の空気を循環させる

部屋の空気を循環させることも、除湿の効果を上げるコツです。除湿機は周囲の空気を中心に除湿を行います。室内の空気を動かすことで、湿気を含んだ空気がまんべんなく除湿機に取り込まれるのです。

部屋全体の除湿を早くしっかりと行いたいときは、サーキュレーターや扇風機などを併用しての運転がおすすめです。

また、除湿機を部屋の中央に置くのも効率的な除湿のポイント。空気の偏りが少なくなり、より早く除湿できます。さらに、除湿機の周りに物が多いと、空気の流れが阻害されて除湿効率が下がってしまうため、家具や荷物などを近くに置かないことも大切です。

室内干しの場合は洗濯物の真下に置く

室内干しする場合は、除湿機を洗濯物の真下に置きましょう。湿度の高い空気は重く、部屋の下部に溜まる傾向があります。そのため、洗濯物の真下に除湿機を置くことで、降りてくる湿気に素早く対処できるのです。この際、除湿機の風向きは上にします。

洗濯物を低い位置にしか干せない場合は、除湿機の吹出口からの風が洗濯物に当たるような位置に置きましょう。その際、除湿機の風向きは下にします。

また、洗濯物同士の間隔を空けることも大事。少なくともこぶし1個分空けるようにし、風の通り道をつくると、早く乾燥させられます。

まとめ

この記事では、除湿機の種類や効率的な使い方について解説しました。日本では、夏場は特にジメジメとした空気が部屋にこもりがちです。除湿機は、湿度が上がる時期の部屋の空気を快適に保つのに大変役立ちます。今回紹介した内容を参考に、ライフスタイルに合った除湿機を選んでみてくださいね。

※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
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