原油や原材料の高騰から値上げラッシュが続いています。賃金の上昇がともなわない値上げは家計を直撃します。4月からどんな商品が値上げされるのかを知って、3月までにできる家計防衛策を考えてみましょう。

4月から値上げが発表されている商品の一覧

まずは、4月から値上げが発表されている商品をリストアップしてみましょう。

食料品

ケチャップ

食用油 
日清オイリオグループでは4月1日納入分から「日清キャノーラ油」などの出荷価格を1キロあたり40円以上値上げ。2021年にも4回の値上げが行われており、100円以上の値上がりに。同グループの家庭用ドレッシング類も4月から約3~13%の値上げを予定。

ケチャップなど
カゴメでは4月1日納品分からトマトケチャップ、トマトソース等を3~9%程度値上げ。

チーズ
4月1日出荷分から雪印メグミルクの家庭用チーズ35品目を4.3~10%値上げ。

クリスタルカイザー・ボンカレー
大塚食品では4月納品分から飲料水「クリスタルカイザー」500ミリリットル入りペットボトルを108円から119円に、700ミリリットル入ペットボトルを108円から130円に値上げ。「ボンカレーゴールド」、「ボンカレーネオ」も4月1日納品分から11円値上げ。

「うまい棒」初値上げ
やおきんではスナック菓子「うまい棒」を1979年発売以来、初めて1本10円から12円に値上げ。

ドレッシング
4月1日出荷分からピエトロのドレッシング16点について値上げ。

生麺、冷凍食品等
東洋水産は4月1日納品分から「マルちゃん焼きそば」など生麺や具材、冷凍食品等約250品の値上げ。家庭用で最大13%。

日用品等

ティッシュボックス

日本製紙クレシア「スコッティ」など
4月1日出荷分からトイレットペーパー「スコッティ」やティッシュペーパー「クリネックス」などの家庭用紙製品を10%以上値上げ。値上げは3年ぶり。

パナソニック家電製品
4月1日から住宅用のシーリングライトなど照明器具を約5~10%、蛍光灯(従来光源)を約30%値上げ。換気扇やバス換気乾燥機等も住宅用で約5~10%の値上げ。

ブリヂストン タイヤ
4月から2年8ヶ月ぶりに国内の市販タイヤの出荷価格を7~10%値上げ。乗用車用やバン用は7%の値上げ。

生活インフラ

エアコンのリモコンと電卓

家庭用電気料金 4月大手7社値上げ 
料金制度の上限に達した北陸・関西・中国電力以外の大手7社が料金引き上げ。電気料金の値上げは2021年9月から8ヶ月連続。今回の値上げで沖縄・四国電力も上限に到達。

JRなど鉄道各線も3月、4月に値上げ予定
新型コロナウイルス感染拡大の影響から低迷が続く交通各線の値上げ。JR九州では特急回数券等の値上げ、JR西日本と東海では新幹線割引サービスの割引縮小、私鉄や路線・高速バス等も3月、4月値上げ予定。

値上げは今後も続く

これまでに値上げされた商品も多く、5月以降もコカコーラやカップ麺など食品や日用品の値上げが数多く予定されています。電気料金や大手都市ガスも燃料代に応じて毎月値上がりが続き、料金制度の上限まで達した会社も増えてきました。

値上げの主な原因は原油の高騰から物流や資材コストの上昇、世界的な食糧やバイオ燃料需要の高まりから原材料費や人件費の高騰などです。

たとえば、物流に欠かせないガソリン1リットルあたりの価格は、2020年5月から値上がり傾向を続け、現在は170円を超えて、物価上昇に大きく影響しています。

レギュラーガソリン1リットルあたりの価格
出典:資源エネルギー庁 石油製品価格調査結果一覧

物価上昇にあわせて賃金が上がれば家計への影響は少なくなりますが、現状では賃金は上がりにくい状況にあります。インフレに負けない家計づくりのためにはどうしたらよいでしょう。

家計防衛のために今すぐできる対応策を考えてみましょう。

3月中にできる家計防衛策

料金プラン見直しイメージ(スマホ)
格安携帯ほか低価格のプランに切り替えで通信費見直しを

値上げラッシュに備えて3月中に行っておきたいのは、電気やガス、携帯電話の料金プランといった固定費の見直しです。食費や日用品など変動費の見直しも大切ですが、まずは金額が大きく、1度見直せばストレスなく節約につながる固定費の見直しから始めましょう。

電気やガスの料金プランや会社を替えて節約

電気やガスの販売会社は自由に選ぶことができます。地域や現在の使用状況を入力すると、現状より料金が安くなるプランや会社を提案してくれる、「エネチェンジ」など料金見直しサイトで検討することができます。

ギフト券やキャッシュバック等、契約当初のキャンペーンだけでなく、毎月の料金が安くなることで長期間メリットが出る会社を選ぶのがコツです。

保険料の見直し

すべての保険証券を手元に出して保障内容と保険料を確認してみましょう。

見直しにあたっては、高額療養費や遺族年金といった公的な社会保障制度や、会社の健保組合、死亡退職金等の制度を知った上で、預貯金で準備できない部分について保険で準備するのが保険料を下げるコツです。

自分1人で見直すのがむずかしければ、ファイナンシャル・プランナーや保険代理店にも相談してみましょう。

毎月5,000円の保険料見直しが出来れば1年で6万円、30年間では180万円の節約になります。

通信費の見直し

政府の後押しもあり、格安携帯ほか低価格のプランも出てきています。現在の使用状況に合わせた見直しで、毎月1万円の携帯代が5,000円になれば、夫婦2人分だと月1万円、年間12万円、30年間で360万円の節約になります。

サブスク費の見直し

クレジットカードの年会費や、利用していない動画配信サービス、行かなくなったスポーツクラブの会費など、定額利用のサブスク費は1度登録すると見直しを忘れがちです。クレジットカードの明細や通帳の記録を見て、引き落としがあれば確認して退会しましょう。

住宅ローンも子どもの学齢などライフステージにあわせた金利タイプの見直しや借り換えを行うことで、大きく返済額を削減できる可能性もあります。インターネットで借り換えメリットを試算して、効果がありそうなら金融機関に相談してみましょう。

日常生活費の見直しも

固定費を見直しても値上げに対応できなければ、日々のお買い物の行動を見直しましょう。たとえば、毎日のコーヒー代といったラテマネーやコンビニスイーツ、ネットショッピングでついクリックという行動も、積み重なればまとまった金額になります。

買う前に本当に今これが必要か、一呼吸おいてから購入する習慣を身につけましょう。

固定費の見直しは3月中に実行

長期的には、インフレ以上の利益を目指す資産運用も値上げラッシュに備える方法のひとつです。たとえば投資信託の積立で時間や資産を分散しながら10年、20年と続けていくと、インフレに負けない運用が出来る可能性も高くなります。しかし、運用は1ヶ月ですぐに効果が出るものではありません。短期間では値下がりする可能性もあります。

値上げラッシュから家計を防衛するためにまずできることは、電気やガス、通信費といった、見直すと効果が大きい固定費の削減です。そして、同時に少し時間はかかるかもしれませんが、ラテマネーなどついつい買ってしまう買い物の癖を見直していくことも大切です。

値上げラッシュに備えることは、今後の人生のお金やお金の使い方について考えるよいきっかけになるかもしれません。この機会にぜひ今までできなかった固定費や日常の買い物のクセを見直してみましょう。

※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
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