子育て世帯の引っ越しは冒険! だからこそ「街の情報」の大切さを実感します|西山茉希さんインタビュー

3月30日に開催された「ARUHI presents 本当に住みやすい街大賞2022 in北陸」。授賞式典には特別ゲストとして、新潟県長岡市出身の西山茉希さんが登壇しました。子育てをするようになり、故郷・長岡市の良さをより実感しているという西山さん。長岡市の魅力や「住みやすい街」の条件などについてお話を聞きました。

プロフィール
1985年11月16日生まれ。新潟県長岡市出身。2004年デビュー、翌年ファッション雑誌「CanCam」の専属モデルに。モデル活動の他、タレントとしても活躍。現在二児の母として子育てに奮闘中。2019年8月からYouTubeチャンネル「西山茉希の#俺流チャンネル」を開設。「西山食堂」として日々の料理を生配信し話題に。

西山茉希さん
イベントでも長岡の魅力、そして「長岡花火」について熱く語っていた西山さん。毎年子どもたちを連れて観に行くのが恒例だったとか。今は新型コロナウイルス流行の影響で中止になってしまっているので、今年こそは復活してほしいとイベントでも語っていました

一度東京に出たからこそ、長岡の良さに気づくことができました 

―西山さんの故郷、長岡が4位にランクインされていましたね。感想はいかがでしたか?

びっくりしました。特に、新潟が9位で長岡が4位、というのが予想外で。新潟は大きな街なので、私たち長岡で育った人間からすると「長岡では手に入らないブランドのお洋服を買いに行く場所」というか、そういう「カッコいい場所」だったんですよ。あと、仕事をするようになると新潟は新幹線の終点ですから、万が一寝過ごしてしまっても乗り過ごすことがないという利点もある(笑)。もちろんお店の豊富さとか、便利さでは新潟市のほうが上だし、ランキングも上になるのかな? って思ってましたから。

―西山さんから見て、長岡市は「住む街」としておすすめできますか?

おすすめできます! でもそれはきっと、私が一度東京に出たから… というのもあるんですよね。外から長岡の生活を見直してみて、改めてその良さをわかったから今はこう言えるんだと思うんですよ。多分、ずっと長岡に住み続けていたら、気づかなかったことがたくさんあったんだろうな、と思います。

―そう思うようになったきっかけはありますか?

やはり、子どもを産んでからですね。私はマンションで産まれて一軒家で育ったんですけど、東京だと「子育てを一軒家でするのは当たり前じゃないんだ!?」と衝撃を受けました(笑)。自分が長岡で育っていたような環境で、東京で子育てをしようと思ったら、どれだけ頑張って働かなくちゃいけないの!? と。かといって郊外に住もうとすると、仕事場へのアクセスが悪くなってしまいますし…。家って、絶対的に子どもの記憶に残るものですし、私にとって「基地」という思いが強いんですね。生活の拠点になる「基地」。だから子どもにとって理想的な「基地」を作ってあげたい! って思いますし、そうなると長岡での環境がいかによかったか、そのことを今実感していますね。

西山茉希さん
シングルマザーとして2人の娘を育てている西山さん。自然豊かな長岡での生活をのびのびと体験した娘さんたちは、西山さんの予想以上に自然児に!? 「本当はもっと虫とか苦手な子どもに育つかなと思ってたんですけど。ダンゴムシをコップにいっぱい集めてくるとか日常茶飯事です(笑)」

長岡との行き来で、子どもたちが自然に親しむことができています

―お子さんを連れて長岡に帰られることも多かったんでしょうか?

今は新型コロナウイルス流行の影響でちょっと難しいですけど、こうなる前は春夏秋冬で娘たちを連れて帰っていました! 長岡の四季を感じさせてあげたい、景色を見せてあげたい、って思って。子どもたちのジジとババも、そうしてあげたいと思ってくれてましたから。でもそういうことを繰り返すうち、東京の生まれ育ちとは思えないくらい自然に親しんだ子どもたちに育ちましたね(笑)。虫も全然平気ですし。長岡の花火大会の日は、花火の前にジジが娘たちを海水浴に連れて行ってくれるのがお決まりだったんですよ。そうやって赤ちゃんの頃から日本海の海に慣れていたので、お仕事の関係で他県の海に連れて行ったとき、スタッフの方から「波を怖がらないね、めずらしいね」って言われたこともあります。今の子たちは波が怖いし、海よりプールのほうが好きなんですって。こういう子どもたちに育てることができたのも、長岡のおかげだなぁと思っています。

―ちなみに今「住んでいる街」にほしいものはありますか?

銭湯です! 大好きなんですよ、銭湯。でも今は近くに銭湯のない街に住んでしまっていて、銭湯もスーパー銭湯も最寄りの場所には電車でないと行けないのが悲しくて。それこそ、長岡に帰ると実家から車で10分くらいの場所に「麻生の湯 」があったり、本当に銭湯やスーパー銭湯、温泉には恵まれた環境なんですよね。私の場合、そこで生活した日数が長くなればなるほどその街を好きになることが多くて。次に住む街はどこかな、それこそ東京じゃないかもしれないな… というのも考えるんですけど、できればいい銭湯や温泉がある場所だといいなと思ってます(笑)。

「今はお仕事があるから東京に住んでいますけど、いずれ歳をとって子どもたちも手を離れたときは長岡に戻るかも? と考えたりしますね」と語る西山さん

子育て家庭にとって、引っ越しは「冒険」!

―授賞イベントの際、西山さんにとっての「住みやすい街」の条件というお話でコンビニやスーパーの有無を挙げていたのがリアルに子育てをされている方の意見だな、と思いました。

ちょっと正直に答えすぎましたね(笑)。でも本当に、子育てをしているとそこは外せないかなと思います。例えば「あ、あれを買い忘れた!」「あれがない!」ってなったときに、パッと買い物に行ってすぐ戻れるかどうかって重要だと思うんですよ。近くで買い物ができないと、お留守番させておくのも不安だから子どもたちを連れて行くことになる、でも娘2人を連れての移動ってなかなか大変で。そもそも東京だと車生活ってなかなか難しいじゃないですか。私も日常だと、公共交通機関かママチャリ移動の生活ですから。だから今日ランクインしていた街のように、前提が車での生活で、車で行ける便利な施設がたくさんある場所だと、子育てもラクなんだろうなと思いました。

―やはり、独身のときとは「住みやすい街」の条件が変わってきたと。

本当に! だって、住む街に保育園や幼稚園があるか、どんな学校があるかとか、全然気にしなかったですからね。でも子どもができると、綺麗事では済まない「生活」が待ってますから。引っ越しをするときも、候補の物件の場所と近隣の保育園の地図とにらめっこしながら、ここからならどこに通えるか、ここなら自転車でどのくらいの時間がかかって、信号がどのくらいあって… ってもう必死になって考えて。だって365日、天候関係なしに子どもを連れて移動しなくちゃいけない毎日がやってくるわけです(笑)。それを乗り越えるための「基地」を作ること、それが私にとっての家探しでしたね。

―引っ越しの大変さが桁違いになりますよね。

だから正直なことを言うと、今は「引っ越し恐怖症」です(笑)。次に引っ越すとなると「あれをまたやるのか…」と。でもだからこそ、ARUHIさんのこういうランキングや、出されている情報を参考にするのはとてもいいと思います。引っ越しや家の購入って、冒険ですからね。ぜひ皆さんも参考にしてほしいな、と思いました。

「ARUHI presents 本当に住みやすい街大賞2022 in北陸」
1~10位のランキングはこちら
授賞式典の様子はこちら

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