【本当に住みやすい街大賞2022 in北陸】第3位 金沢:伝統と歴史ある城下町に商業施設と行政機関が集積、住機能が整備されたセントラルシティ

「ARUHI presents 本当に住みやすい街大賞」とは、理想ではなく、実際にその地域で“生活する”という視点から、「発展性」「住環境」「交通の利便性」「コストパフォーマンス」「教育・文化環境」の5つの基準を設定し、住宅ローン専門金融機関であるアルヒ株式会社の膨大なデータをもとに、住宅や不動産の専門家が参画する選定委員会による公平な審査のもと「本当に住みやすい街」を選定したランキングです。
今回は2022年3月に実施した「本当に住みやすい街大賞2022 in北陸」にランクインした街について、それぞれどのような点が評価されているのか詳しく紹介します。

「ARUHI presents 本当に住みやすい街大賞2022 in北陸」結果発表ページはこちら>>

※審査基準の詳細はこちら>>

金沢ってどんな街?

石川県の県庁所在地であり、城下町として整備されてきた歴史ある金沢(石川県金沢市)。風情ある街並みが残り、日本三名園の「兼六園」や「金沢城公園」など、歴史を物語るスポットも数多くあります。
北陸新幹線が金沢まで延伸したことに伴って、駅周辺は整備され住環境は大きく向上しましたが、歴史的な街並みが保存されており、ますます魅力度を増しています。

【発展性:5.00点】北陸新幹線の開業後に大きく発展

2015年に北陸新幹線が開通して以降、駅周辺には中心市街地の利便性向上を図るために商業・複合施設が建設されていますが、眺望や景観を確保しながら街づくりが進められています。具体的には、「ひがし茶屋街」や「浅野川大橋」などの人々に親しまれる景観を「眺望点」と定め、その景観を形成する地域を「眺望景観形成区域」に認定しました。「眺望景観形成区域」ごとに独自の基準を設けることで、街の景観を保つものです。
また、2023年度末には北陸新幹線の延伸開業が予定されており、開業後は金沢駅から敦賀駅までつながることから、福井県方面へも短時間で移動できるようになる見込みです。

金沢駅金沢港口(西口)徒歩約2分の「クロスゲート金沢」。1〜2階は食のテーマパークになっており、金沢初進出や新業態のカフェやレストラン、食物販店などが集まっています

【住環境:3.50点】デイリーユースできる駅ビルが便利

駅周辺は大型商業施設や、飲食店などが集積しており、高い生活利便性が魅力。整然とした街並みが広がり、金沢駅前通りには幅の広い歩道が整備され、歩行者の安全も確保されています。
また駅内のショッピングモール「金沢百番街」には、スーパー「100banマート」やクリニック「金沢メディカルステーション ヴィーク」など、生活に欠かせない施設が備わっています。飲食店やドラッグストア、雑貨店なども入っているので、通勤・通学の際に手軽に買い物を済ませることも可能です。さらに、駅徒歩約15分の場所には「近江町市場」があり、新鮮食材を使った食事が楽しめるほか、とれたての鮮魚や青果などを購入することもできます。

「近江町市場」では買い物や食事が楽しめるだけでなく、食の大切さを学べるプログラム「おみちょ料理教室」に親子で参加することも可能

【交通の利便性:5.00点】新幹線のターミナル駅で、バス路線も充実

在来線はJR北陸本線とIRいしかわ鉄道の2路線が乗り入れており、JR北陸本線では小松駅や福井駅方面へ、あいの風とやま鉄道に直通しているIRいしかわ鉄道では富山駅方面へ乗り換えなしでアクセス可能と、隣県への移動に在来線を利用できます。さらに北陸新幹線で東京駅まで約3時間と、首都圏へのアクセスも良好です。
駅の東西にはバスターミナルが整備され、駅を起点に各方面へ向かうバスが発着しています。県立中央病院や近江町市場を経由する路線のほか、小松空港や名古屋、新潟方面へ向かう高速バスも利用可能。電車だけでなくバス路線が充実している点も特徴と言えるでしょう。

【コストパフォーマンス:4.00点】物件価格は高いが、快適に暮らせる環境

駅周辺は商業施設が充実する一方、北陸新幹線の開業以来、駅周辺の地価やマンション価格は大幅に上昇しました。特に東側は県内の最高価格帯エリアで、建物面積約100平方メートルの新築戸建てが4,000万円前半、中古戸建てでも建物面積約80平方メートルで3,000万円前半と物件価格の水準は高めの傾向にあります。
ただし、買い物や県内外への移動の利便性が高く、街としての完成度も県内ではトップクラスであるため、快適な生活を送れることは大きなメリットと言えるでしょう。

【教育・文化環境:3.50点】伝統文化や芸術を身近で感じられる

駅から車で約10分圏内には、加賀百万石前田家の城を一般開放した歴史的空間「金沢城公園」や、日本三名園の一つである「兼六園」、昔ながらの茶屋建築が連なる伝統的建造物群保存地区「ひがし茶屋街」など、歴史や文化を学習できる場所が充実しています。
兼六園周辺には、「金沢21世紀美術館」や「石川県立美術館」「金沢能楽美術館」などの文化施設が複数あり、芸術や伝統に触れながら成長できる環境も備わっています。

【選定委員会による総括】快適な生活を実現可能とする街

北陸新幹線の開通とともに、駅周辺が大きく発展した金沢。東京駅まで1本でアクセスできるので、出張や旅行に便利な立地と言えるでしょう。駅の中には商業施設が入るほか、近くには「近江町市場」もあり、買い物をする場所も充実しています。また、歴史を感じられるスポットや美術館が集まっているので、子どもから大人まで学び続けられる街でもあります。
発展性から物件価格は高水準で推移していますが、生活面や交通面、文化面など、多方面で高度な快適性を感じられる街と言えるため、引っ越し先の候補として検討してみてはいかがでしょうか。

>本ランキングに関するメディア掲載・取材に関するお問い合わせはこちら

(最終更新日:2022.06.22)
※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
~こんな記事も読まれています~

この記事が気に入ったらシェア