20代の小遣いの平均額はいくら? 未婚者と既婚者それぞれの貯蓄状況は?

20代といえば、大学生の人や社会人になったばかりの人もいれば、働きながら家庭を築いている人も少なくありません。若い世代はどの程度のお金を毎月自由に使うことができ、預貯金を行っているのでしょうか。

20代が毎月自由に使えるお金は平均3万2,560円も、最多は「1万円以下」

20代が毎月自由に使えるお金
出典:SMBCコンシューマーファイナンス株式会社「20代の金銭感覚についての意識調査2022

SMBCコンシューマーファイナンス株式会社が20~29歳の男女を対象に実施した「20代の金銭感覚についての意識調査2022」によると、20代が毎月自由に使えるお金は「1万円以下」が25.3%で最多という結果に。「1万円超~2万円以下」が19.3%、「2万円超~3万円以下」が17.0%、「4万円超~5万円以下」が17.3%と回答が分散し、平均3万2,560円でした。

2021年と比べて小遣いは増加傾向。既婚女性のみ5,000円以上減少する結果に

20代が毎月自由に使えるお金の平均額の前年比
出典:SMBCコンシューマーファイナンス株式会社「20代の金銭感覚についての意識調査2022

2021年の調査結果(平均2万9,398 円)と比較すると、3,162円増加しています。
また、未既婚別にみると、未婚男性の場合、2021年調査時の2万9,526円から3万2,678円と 3,152円増加。既婚男性も2021年時の2万4,960円から2万9,440円と4,480円増加しました。
未婚女性も2021年時の3万1,225円から3万6,805円と5,580円増加した結果だったのに対し、既婚女性は2021年時の2万6,737円から今回は2万1,075円と、5,662円減少しています。
男女とも既婚者よりも未婚者の方が自由に使えるお金は多く、2021年と比較して全体的に自由に使えるお金は増加傾向ですが、既婚女性は減少していることが分かりました。

20代の預貯金額は平均68万円程度。14%の20代が「預貯金なし」

20代の貯蓄額
出典:SMBCコンシューマーファイナンス株式会社「20代の金銭感覚についての意識調査2022

続いて、貯蓄について聞いたところ「50万円以下」が44.7%で最多という結果に。次いで「50万円超~100万円以下」が16.3%と続き、10%調整平均(上位と下位からそれぞれ10%のデータを除外して算出した相加平均)は 68万円でした。また、全く預貯金ができていない「0 円」という人も14.0%いることが分かりました。

20代の預貯金額は2021年と比べて軒並み減少

20代の貯蓄額の20代の前年比
出典:SMBCコンシューマーファイナンス株式会社「20代の金銭感覚についての意識調査2022

2021年の調査結果と比較すると、20代の預貯金額の調整平均は72万円から68万円と、4万円減少しています。
未既婚別にみると、未婚者は2021年時の61万円から60万円と1万円の減少にとどまった一方、既婚者は2021年次の126万円から105万円と21万円も減少しています。
また、職業別にみると、会社員は2021年時の117 万円から108万円と9万円の減少、パート・アルバイトは2021年時の37万円から26万円と11万円減少しています。

1ヶ月あたりの預貯金額は平均3.9万円。女性の方がやや多い傾向

20代の1ヶ月あたりの預貯金額と貯蓄型保険加入者の支払額
出典:SMBCコンシューマーファイナンス株式会社「20代の金銭感覚についての意識調査2022

現在預貯金をしている人に、ひと月あたりいくらくらい預貯金しているか聞いたところ、平均3万9,657円で、男女別で見ると、男性が3万7,930円、女性が4万1,488円でした。 また、貯蓄型保険に加入している人に、1ヶ月あたりの保険料を聞いたところ、平均は1万7,741円で、男女別では男性1万8,307円、女性1万4,790円でした。

社会人になったばかりのうちは、お金を貯めたくてもなかなか難しい状況の人が多いでしょう。しかし、20代のうちに少しでも貯蓄する習慣を付けておくことが、30代以降の人生で役に立つはず。子育てやマイホームの購入など今後のライフステージを見据えて貯蓄を続けてくださいね。

※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
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