メインの暖房費を節約するために、サブ暖房として「こたつ」を愛用している人も多いでしょう。では、こたつの電気代はどのくらいかかるのでしょうか。つけっぱなしにした場合の電気代、エアコンやほかの暖房器具との比較などを解説します。電気代を節約する方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

こたつの電気代はいくらかかる?

一般的なこたつの熱源は、石英管ヒーター、ハロゲン、フラットヒーターの3種類が主流です。ここでは、それぞれの熱源の特徴と1時間あたりにかかる電気代について解説します。

石英管ヒーター

石英管(せきえいかん)ヒーターは、こたつのヒーターとしては最もスタンダードなタイプです。昔から多く流通していたので、こたつといえばこのタイプをイメージする人も多いでしょう。

石英管ヒーターは、スイッチを入れてから適温になるまでの立ち上がりがやや遅く、こたつ内部があたたまるまでに多少の時間を要します。遠赤外線の輻射熱で体をじんわりとあたためてくれることが特徴です。

石英管ヒーターの消費電力は500Wくらい、電気代は弱で1時間あたり1.3円、強で1時間あたり3.8円くらいが目安です。(サイズ:幅120×奥行75×高さ38cm、電気料金単価:1kWh27円で計算した場合)

ハロゲン

ハロゲンヒーターは、発熱体であるハロゲンランプが点灯して近~中赤外線を放射するタイプのこたつです。立ち上がり時間が早く、即暖性に優れているため、こたつ内部をパワフルに早くあたためられることが特徴です。そのため、本体価格も同じサイズのほかのこたつよりは若干高い傾向がありますが、寿命が長いというメリットもあります。

ただし、速熱のパワーがある分、消費電力は600W程度で石英管ヒーターよりやや多くなり、電気代は高くなります。電気代は弱で1時間あたり1.9円、強で1時間あたり4.9円くらいです。(サイズ:幅120×奥行80×高さ41cm、電気料金単価:1kWh27円で計算した場合)

フラットヒーター(カーボンヒーター)

フラットヒーターは、面状で薄型のカーボンヒーターであたためるタイプのこたつです。ほかのヒーターと比べて厚みが薄いため、足を出し入れしやすく、座面が厚手の座椅子もOKで、こたつの中を広々と使えることが特徴です。また、長方形のカーボンヒーターは、広いこたつの内部に熱が効率よく行き渡るため、ムラなく均一にあたためられるメリットがあります。

消費電力は300Wくらいで、電気代は弱で1時間あたり約2.2円、強で1時間あたり約3.9円です。(サイズ:幅120×奥行75×高さ38cm、電気料金単価:1kWh27円で計算した場合)

こたつをつけっぱなしにした場合の電気代は?

こたつの電気代は、大きさやヒーターの種類、使い方などの条件によっても異なります。目安としては、弱で1時間あたり1.3~2.2円くらい、強で1時間あたり3.8~4.9円くらいです。1日10時間つけっぱなしにした場合、13~49円くらいの電気代がかかることになります。こたつを1日10時間使う場合、1ヶ月あたりの電気代の目安は、390~1,470円です。

こたつは、サーモスタットやマイコン制御で適切に温度調節をして、安全に使えるよう設計されています。温度センサーが高温を感知して自動的に消えたり、適切な温度になるよう自動的に電源をオンオフしたりするものもあるため、実際の電気代はもっと安くなることもあります。

こたつの電気代はエアコンやホットカーペットより安い?

では、こたつの電気代は、ほかの暖房家具とどの程度の違いがあるのでしょうか。

エアコンの電気代は6畳用(消費電力量440W)で、1時間あたり11.88円(電気料金単価:1kWh27円で計算した場合)となります。1日10時間の使用で118.8円、1ヶ月3,564円です。上述のとおり、こたつが390~1,470円ですので、エアコンよりは安く使えます。ただし、エアコンは部屋全体の空間をあたためるのに最適な暖房器具ですので、一部をあたためるこたつとは用途が異なります。

では、こたつと用途の似ているホットカーペットはどうでしょうか。ホットカーペットの電気代は、2畳用(消費電力量目盛り中215W、高320W などの場合)で、1時間あたり5.8~8.7円くらい(電気料金単価:1kWh27円で計算した場合)です。1日10時間の使用で58~87円、1ヶ月で1,740~2,610円となります。つまり、ホットカーペットはこたつに比べると電気代が高く、特に、最安ラインの電気代の差が大きいことがわかります。

こたつの電気代を節約するには?

こたつの電気代について解説してきましたが、使い方を見直せば電気代をさらに下げられます。ここでは、こたつの電気代を節約する方法を紹介します。

カーペットや断熱シートを併用する

こたつはカーペットやラグなどの敷物を敷いて使うのがおすすめです。専用のこたつ敷き布団なら適度に厚みがあり座り心地もよく、あたたまった空気が床から逃げません。さらに、敷物の下に断熱シートを敷くと、床からの冷気を遮断できます。あたたまった空気の保温効果も高まるため、電気代の節約にもつながります。

厚めの上掛け布団を使う

こたつの天板を乗せて使う上掛け布団も、薄い布団よりも厚手のほうが断熱効果が高まります。こたつのサイズに対して十分な大きさがあれば、出入りの際や、何人かで使用する場合もすき間が空きにくく、保温性もよくなります。

ただし、シーズンオフになって収納する場合は、薄い布団をしまうよりも広い収納スペースの確保が必要です。蓄熱綿や羽毛など、薄い布団でも保温性の高い素材の上掛け布団を選べば、電気代も抑えられるでしょう。

中~弱に設定する

こたつの使い始めは強運転で一気にあたためて使うケースが多いかもしれません。しかし、こたつの中が十分にあたたまったら、中~弱の設定にして、暖かい空気が逃げないように保温すれば消費電力を抑えられます。強と弱では、1時間あたり2円以上電気代の差が出るため、長時間使用するときほど電気代の節約効果が高くなります。

人感センサー機能付きのこたつにする

人感センサー機能付きのこたつなら、こたつ内の人の動きを感知して自動的にオンとオフを切り替えてくれるため、電気のつけっぱなしを防止できます。

こたつは、外から見てもヒーターの電気がついているのかいないのかがわかりづらいのが難点です。そのため、誰もこたつを使っていないのに電気がつけっぱなしという失敗が起こりがちです。

万一、サーモスタットなどの温度調整機能が故障していれば、火災のリスクも高まります。掛け布団の一部がめくれていれば、そこからあたたまった空気も逃げてしまうため、電気代の無駄にもなってしまうでしょう。

まとめ

こたつの1時間あたりの電気代は、エアコンやホットカーペットよりも安いことがわかりました。こたつは、中のあたたまった空気をなるべく逃さずに保温することで、電気代を抑えられます。上掛け布団や敷物を保温性の高いものにしたり、温度設定を弱くしたりすれば、さらに電気代の節約につながります。これからこたつを購入しようと思っている方は、自分の用途に適したヒーターの種類にこだわって選ぶことをおすすめします。

(最終更新日:2022.04.04)
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