部屋に虫が入ってくるのを防ぎながら、常に換気ができる便利な網戸ですが、穴が空いていたり破れていたりすると本来の役割を果たしません。ただ、一式を買い替えようとするとそれなりのコストがかかってしまいます。

網戸の張替えは、プロに頼まなくてならないということはなく、方法さえ知っていれば素人でも張替えは可能です。今回は、網戸を自分で張り替えるための方法と準備すべきもの、ポイントについて解説していきます。

張替えできる網戸のタイプ

オーソドックスなパネルタイプは網戸の張替えが可能
オーソドックスなパネルタイプは網戸の張替えが可能(画像素材:PIXTA)

網戸と一口に言っても、形状によっていくつかのタイプに分けられます。日本の家で普及しているのは次の4つのタイプです。

・パネルタイプ(引違いタイプ)
・固定式
・ロール式
・アコーディオン(プリーツ)式

このうち、最も広く普及しているのがパネルタイプです。窓の外側についていて、横に引くことで開け閉めできる網戸で、素人でも比較的簡単に張替えができます。また、固定式も構造がシンプルなためDIYで張替えが可能です。

一方、アコーディオン式は構造が複雑なため、交換する際はプロの業者に依頼したほうがいいでしょう。ロール式については、そもそもネットのみを交換するのが難しい場合が多く、網戸を替えるには本体ごと交換する必要があります。

網戸の張替えに必要な道具

ここからは、最も一般的なパネルタイプの網戸の張替えについて解説していきましょう。まずは、網戸の張替えに必要な道具を確認していきます。そろえておきたい道具は以下のとおりです。

・網戸ネット(張替え用のネット)
・網戸クリップ(よくある目玉クリップでも代用可能)
・網押さえローラー
・網押さえゴム
・網戸専用カッター(通常のカッターナイフでも代用可能)
・マイナスドライバー

いずれもホームセンターで手に入るものばかり。一部は家にあるようなものでも代用可能なので、必要な道具一式をそろえてみましょう。

網戸張替えの手順

必要な道具がそろったら、さっそく網戸を張り替えていきましょう。以下では実際の網戸張替えの手順を紹介していきます。

古い網戸のネットを取り外す

古い網戸ネットを取り外す
古い網戸ネットを取り外す(画像素材:PIXTA)

最初に古い網戸ネットを取り外していきます。網戸ネットは網押さえゴムで固定されているので、網押さえゴムの切れ目にマイナスドライバーを入れてゴムを引っ張り出し、古いネットを外しましょう。ゴム溝がホコリなどで汚れている場合、古い歯ブラシなどを使って掃除しておくのがおすすめです。

網戸ネットを切ってクリップで止める

古い網戸ネットを外したら、新しいネットをサッシの上に広げ、網戸クリップや目玉クリップで仮止めします。作業中にネットの位置がずれてしまうと失敗の原因になるため、位置が動かないようしっかりクリップで固定するのがポイント。仮止めできたら、新しいネットに少し余裕を持たせた状態で、サッシより少し大きめに切ります。

網押さえゴムを押し込む

網押さえゴムを押し込む
網戸の隅にある溝部分に網押さえゴムを押し込んでいく(画像素材:PIXTA)

続いては、網目とサッシの枠が並行になるように注意しながら、網戸の隅にある溝部分に網押さえゴムを押し込んでいきます。網押さえローラーを使って、先に短い辺のゴムを押し込んでいきましょう。ネットが緩んでいると上手く張り替えられないため、網を引っ張った状態でゴムを押し込むのがおすすめ。ゴムの端は5cm程度余裕を見ておくと安心です。

ネットを調整して仕上げる

網押さえゴムを1周押し込んだら、ゴムの端をカット。新しいネットにたるみが生じていないかを確認しながら、カットした残りのゴムを押し込んでいきます。ネットにたるみがあるようなら必要に応じてゴムを外し、ネットを引っ張って調整しましょう。ネットにたるみがない状態でゴムを押し込み終わったら、網戸専用カッターで余ったネットをカットし、網戸の張替え作業は完了です。

知っておきたい網戸ネットの種類

網戸ネットには、メッシュ(網目)・色・材質などによっていくつかの種類があります。あらかじめ種類ごとの特徴を知ったうえで、適したネットを使って張り替えるようにしましょう。

メッシュ(網目)の種類

網戸ネットは、商品によってメッシュ(網目)のサイズが異なっています。網目の細かいもの、粗いものそれぞれに特徴がありますので、目的に合ったメッシュのネットを選ぶことが大切です。

網目のサイズは「18メッシュ」「20メッシュ」などと表記されます。この数字は「1インチの間に何本の糸が入っているか」を示しており、数字が大きいほど網目が細かいネットです。一般的な住宅では18メッシュ、20メッシュ、24メッシュあたりのネットが使用されます。

18メッシュや20メッシュのものだと、チョウバエやコバエといった小さな虫は通り抜けられる可能性があり、小さな虫の侵入を防ぐには24メッシュ以上の使用が推奨されています。

色の種類

網戸ネットの色にはホワイト、グレー、ブラックなどがあります。このうち一般的に使用されているのはグレーとブラックのネットです。

ホワイトのネットは、光が当たって反射・拡散するため、外からの視線を遮れるのがメリットです。網戸らしくないデザインでおしゃれに見えるのもポイント。ただ、部屋の中からも外の景色が見えづらい点は要注意です。

グレーのネットはブラック・ホワイトのネットの中間的な性質をもち、ホワイトほどではありませんが視線を遮る効果があります。程よく視線を遮りつつ、部屋から外の視界もある程度確保されるのがメリット。プライバシーを重視する場合におすすめのネットです。

ブラックのネットは光を吸収するので、室内から外の景色が見えやすい点が利点。その分、外からも室内が見えやすいため要注意です。また、ネットの汚れが目立ちやすいので、視界を確保するためにもこまめな掃除が欠かせません。

素材の種類

網戸ネットは使われる素材によっても異なります。代表的な4つの素材について、それぞれの特徴を見てみましょう。

ポリプロピレン

石油由来の化学繊維で価格が安く、カッターで簡単に切れるので使いやすい素材。網戸ネットの素材として最も広く普及しています。他の素材と比べて耐久性が低く、5〜10年を目安に張替えが必要ですが、DIYで張り替えるにはおすすめの素材といえるでしょう。

・ポリエステル

ポリエステル
ポリエステルだとペットが引っ掻いても破れにくい(画像素材:PIXTA)

ポリプロピレンに比べると価格は高いものの、繊維の線が太いため、強度や耐久性に優れています。犬や猫などが引っ掻いても破れにくいので、ペットを飼っている家でも安心して使える素材です。

・グラスファイバー

ガラス繊維の表面にポリ塩化ビニルをコーティングした素材。ガラス由来のため熱に強いのが特徴で、タバコの火や日差しの熱を受けても穴が空きにくいのが特徴です。火を扱うキッチン周りや、日差しの強い場所の網戸におすすめ。

・ステンレス

金属素材なので、4つの素材の中で最も高い耐久性を誇ります。破れにくいので、防犯目的としても効果的な素材です。ただし、価格も4つの中で最も高額なので、とにかく丈夫で長く使える網戸ネットを探している人におすすめです。

まとめ

一見難しそうに感じる網戸の張替えですが、やり方さえわかればDIYでも意外と簡単に張り替えられます。穴が空いたり破れたりしたら、放置せずなるべく早めに張り替えたいところです。ただし、構造が複雑なタイプの網戸を使用している場合や、DIYに自信がない場合には業者に依頼しましょう。

(最終更新日:2022.03.10)
※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
~こんな記事も読まれています~

この記事が気に入ったらシェア

おすすめ記事