新築住宅に入居前にやることとは? 必要な手続き一覧も掲載

新築住宅のきれいな家に引っ越すときは、新たな生活に胸が躍る人も多いでしょう。しかし、引っ越しの際には、入居前にやることや手続きがたくさんあります。

スムーズに新生活を送るために、どのようなことをすべきなのかチェックしておきましょう。この記事では、新築住宅の入居前にやることについて解説します。

新築住宅入居前にやること

新築住宅に入居する前にはさまざまな準備が必要です。また、家具や家電が一つもない状態のときに、しておくと住みやすいこともあります。この章では、入居前に必要なこと、入居前にやっておいたほうがよいことについて解説します。

引っ越し業者へ見積もり

新居に引っ越すためには、引っ越し業者に依頼することが一般的です。業者に頼まずに、友人や家族だけで引っ越すことも不可能ではありませんが、素人が大きな家具や家電を運ぶと、家を傷つけてしまうかもしれません。きちんとした引っ越し業者に依頼すれば、壁や床を保護しながら丁寧にものを運び入れてもらえます。

引越し業者を決めるときは、複数社に相見積もりすることがおすすめです。相見積もりをとることで、引越し費用の相場感がつかめます。

害虫対策

害虫対策は入居後でもできますが、家具や家電を置いていない入居前にしておくのがおすすめです。

害虫は家の隙間から侵入します。そのため、シンクや洗面台の下、エアコンのホースを通す穴など、家中のあらゆる隙間を埋めておきましょう。

まだエアコンを設置していない場合は、設置後のホース穴に隙間がないかチェックするようにしましょう。室外機のそばにあるドレーンホースにも害虫よけキャップなどをしておくと、ホースからの浸入を防げます。

カーテンの採寸・購入

カーテンがないと外から室内が丸見えになってしまうため、入居日当日から設置しなければなりません。また、カーテンは基本的に窓のサイズに合わせてオーダーするため、手に入るまで時間がかかります。そのため、新築住宅に入居する前、なるべく早くに準備を始めましょう。

ただし、だいたいのサイズが決められているセミオーダーカーテンもあります。入居まで時間がない場合は、セミオーダーカーテンも検討してみてください。

家具や家電の配置決め

引っ越し業者はスピーディに荷物を運び入れるため、引っ越し当日に家具や家電の場所を考えながらの配置はできないと思ったほうがよいでしょう。また、一般的に引っ越し業者は、指示された場所に運び入れたあとの移動までは行いません。どうしても移動したい場合は、たいていオプション料金がかかります。

そのため、入居前にどの場所に家具や家電を配置するのか、あらかじめ決めておきましょう。そのうえで間取り図に配置するものを書き込んでおくと、引越し業者がどこに運び込めばよいのか、ひと目でわかるようになります。

近隣住民への挨拶の品を用意する

近隣住民への挨拶は行わないケースも増えてきてはいますが、新築戸建ての場合は積極的に挨拶を行ったほうが無難です。家を建てるときには騒音や木くずなどで周囲に迷惑をかけている可能性が高いですし、今後の近所付き合いにも影響します。

引っ越しの挨拶では、そこまで豪華でお金のかかるものは必要ありません。500~1,000円程度のお菓子や、洗剤セットなどの日用品を用意しておきましょう。引っ越しの挨拶については「3人に2人が実施する引っ越しの”挨拶” いつ・誰にするのがマナー?」の記事も参考にしてください。

防カビ処理をする

新築住宅の入居前で、ものがない状態のうちに水回りの防カビ処理をしておきましょう。防カビ処理は業者や専門家に頼むこともできますが、市販の処理剤やコーディング剤を購入すれば、自分でも行えます。

防カビ処理は、直接コーディングするものや、防カビ剤を炊き上げて隅々までカビを予防するものなどさまざまです。新しく住む新築住宅に合ったものを探しましょう。

また、水回りに隙間があると、そこに水分が入り込みカビの原因にもなります。あらかじめ、シリコンやパテなどで隙間を埋めておくと防カビになります。

新築住宅入居前にする手続き

新築住宅入居前にしておく手続き一覧は、以下のとおりです。

・住民票の移動手続き
・郵送物の転送手続き
・水道・電気・ガスの切り替え
・転校手続き
・その他住所変更手続き

それぞれどのような手続きか、詳しく解説します。

住民票の移動手続き

住所が変更となる場合は、住民票の移動が必要です。まず、住んでいたところの市町村役場に「転出届」を提出し、「転出証明書」を受け取りましょう。その後、新しい居住地の役場に「転入届」を出してください。転入届の手続きは転居後14日以内に行わなければならないため、注意が必要です。

同じ市区町村内での引っ越しで管轄の役所が変わらない場合、転出届は必要ありません。転居届を出せば完了です。

郵送物の転送手続き

関係している人や企業、すべてに住所変更を通知することは難しく、新築住宅入居後も旧住所に郵便物が届く可能性があります。そういったときでも新居に郵便物が届くよう、郵便局で転送手続きを行いましょう。

転送手続きは、郵便局にある「転居届」に必要事項の記入と押印をして行います。また、ネットや郵送でも手続き可能です。転送サービスは1年という期限がありますが、再度申し込めば延長も可能です。

水道・電気・ガスの切り替え

水道、電気、ガスは引っ越し前の住居で停止の手続きをし、新築住宅入居後は開通の手続きが必要です。引っ越しをする日がきまり次第、水道、電気、ガスを契約している会社にそれぞれ連絡しましょう。

停止や開通の手続き方法は、契約している会社によって異なるため、公式ホームページなどで調べてみて下さい。

転校手続き(小中学校)

子どもがいて、学校が変わる場合は転校手続きが必要です。転校手続きは、通っていた学校とこれから通う学校の2つで行います。

まず、新築住宅入居前に通っていた学校へ転校する旨を伝え、「在学証明書」「教科書給付証明書」を発行してもらいましょう。その後、新築住宅がある市区町村の役所で「転入学通知書」を受け取り、転校先に必要書類一式を提出します。

その他住所変更手続き

各種カードやサービスの住所変更手続きは新築住宅の入居後でも問題ありませんが、入居直後は荷解きなどで忙しくなるため、入居前に少しずつ行っておきましょう。ただし、DMが届く可能性がある企業などは、入居前の変更では早すぎてしまうため、その点には注意が必要です。

手続きではありませんが、親族や友人・知人に対しては、入居前に「○月○日から新住所に引っ越します」といったはがきを送っておくとよいでしょう。

まとめ

新築住宅の入居前は、家具や家電が一切ない状態であるため、間取りを考えたり、防虫や防カビ対策などを行ったりする絶好のチャンスです。引っ越しのことばかりに焦点を当てがちですが、それ以外にもやることをチェックしてみましょう。

また、住所変更に伴い、各種サービスや運転免許証などさまざまな手続きが必要です。入居後は忙しくなるため、入居前にどこでどのような手続きを行うのか、事前に把握しておくとスムーズに暮らし始められるでしょう。

(最終更新日:2022.03.10)
※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
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