1人暮らしをするには、年収がいくらあればよいのでしょうか。1人暮らしでは、一定の年収がないと生活を維持するのが難しくなります。そのため、どれくらいの生活費がかかるのかを事前に把握して検討することが大切です。この記事では、1人暮らしに最低限必要な年収や、家賃を安く抑えるためのコツを紹介します。

年収がいくらあれば1人暮らしできる?

1人暮らしをするには、年収がいくらくらい必要なのでしょうか。1人暮らしでかかる大きな費用としては「家賃」などの「生活費」が挙げられます。この2つの費用を考えながら、1人暮らしに必要な年収を考えてみましょう。

1人暮らしに必要な生活費

総務省統計局のデータによると、1人暮らしに必要な生活費は以下のようになっています。

1人暮らしに必要な生活費
出典:家計調査|総務省統計局(2020年)

この表から、1人暮らしに必要な生活費は、最低でも月10万円、年間120万円ほどであることがわかります。また、全体における毎月の生活費の平均は約15万で、年間では約180万円必要になります。

ただし、単身世帯の毎月の生活費は年収によって大きな差があり、年収が高いほど生活のレベルも上がるため、必要な生活費も多くなります。より実態に近い生活費を知りたい場合は、自分の年収に応じた生活費を参考にしましょう。

賃貸住宅に住む場合の家賃

上記で紹介したデータには、持ち家や寮などで暮らしている人、つまり家賃がゼロの人や、相場よりもかなり安い家賃の物件に住む人も含まれています。それでは、民間の賃貸住宅を借りる場合、家賃はどれくらい必要なのでしょうか。

東京都でワンルームの部屋を借りる場合、2021年12月現在の家賃相場は、4.3万円~8.2万円となっており、住むエリアによって価格が変わります。また、東京23区に限定すると、家賃相場は5.6万円~8.2万円となり、4万円台では住居を見つけにくくなくなります。

1人暮らしをするときには、生活費だけでなく、賃貸住宅の家賃もかかります。1人暮らしで賃貸住宅を借りる人は、「家賃を含めた生活費が自分の手取りの範囲内におさまるかどうか」を考えることが大切です。

出典:東京都の家賃相場・賃料相場情報を探す|SUUMO

1人暮らしで賃貸に住む場合の年収

上記で紹介したように、統計による生活費の最低ラインは約9万8,000円で、その中には住居費約1万1,000円が含まれています。そのため「住居費が含まれていない生活費」は約8万7,000円と算出できます。

東京都では、安い場合は月4万3,000円で賃貸住宅を借りられるため、生活費(住宅費除く)と家賃を合わせると、最低でも月13万円ほど(年間で約156万円)が必要となります。

年収からは税金などが引かれるため、手取りは年収の約75~85%といわれています。この計算を当てはめると、手取りで約156万円を得るためには、約184万円~約208万円が必要となる計算です。

1人暮らしの家賃は給料の何割くらい?

東京で1人暮らしをするなら最低で月13万円くらいが必要と考えられますが、家賃は住むエリアや選ぶ物件によって大きく変わります。家賃が高いと生活の余裕も少なくなることから、1人暮らしでは年収に応じた住居を選ぶことが大切です。それでは、1人暮らしの家賃はどれくらいが理想なのかを解説します。

理想は給料の3分の1

賃貸住宅を借りる場合、家賃は毎月の給料(手取り)の3分の1以内が理想といわれています。たとえば、手取りが10万円と考えた場合、理想の家賃は約3万3,000円以内となります。ただし、この場合は家賃以外の生活費として使えるお金が6万7,000円となり、最低ラインの生活費である「8万7,000円」を下回ってしまうため生活が苦しくなる可能性があります。

つまり、手取りの額によっては、家賃を手取りの3分の1以内に抑えたとしても、生活しにくくなる場合があるため注意が必要なのです。

家賃は毎月必ずかかる「固定費」であり、固定費をできるだけ低くすることが生活費を抑えるコツです。家賃は手取りの3分の1以内が目安ではありますが、できるだけ安く抑えるようにしましょう。

給料別の家賃

家賃を手取りの3分の1と考えた場合、どれくらいの手取りがあれば1人暮らしが可能なのでしょうか。生活費(家賃を除く)を最低ラインの8万7,000円と仮定し、以下のようにまとめてみました。

給料別の家賃

手取りが10万円の場合は、手取りから生活費(家賃を除く)をひいた額が1万3,000円となり、手取りの3分の1を下回るため、1人暮らしは難しいといえます。

手取り15万円であれば手取りの3分の1が5万円になるため、エリアによっては東京都でワンルームの部屋を借りられます。手取りが25万円あれば、東京23区内の比較的家賃が高いエリアでも、1人暮らしが可能と判断することができます。

賃貸住宅を安く借りるコツ

生活費を抑えるためには、家賃の安い物件に住むことが大切です。手取りが多い人は家計に比較的余裕があるものの、やはり家賃が安ければ安いほど、生活にゆとりが出ます。ここでは、賃貸住宅を安く借りるコツについて紹介します。

エリアを拡大する

賃貸住宅の価格は、物件の新しさや間取りだけでなく、住むエリアによっても大きく変わります。住む場所に特にこだわりがない場合は、家賃が低いエリアの物件を探してみましょう。

たとえば、中央線沿線で物件を探す場合、東京23区であれば2021年12月現在、ワンルームの相場が6~10万円前後になりますが、23区外になると相場が下がり、4万円~7万円くらいになります。

また、京浜東北線や埼京線、常磐線なども埼玉県や神奈川県、千葉県エリアに入ると家賃相場が安くなる傾向があります。

23区外であっても、東京23区へのアクセスが良好な場所や、環境が整っていて住みやすい場所は多くあります。家賃を抑えたい場合は、エリアを広げて物件を探すことも大切です。

出典:東京都の家賃相場・賃料相場情報を探す|SUUMO

駅チカ以外の物件を探す

駅から徒歩5~10分以内の「駅チカ」の物件は一般的に家賃相場が高くなります。できるだけ家賃を安く抑えたい場合は、駅から離れた物件を探してみましょう。駅から徒歩圏内でなくても、職場や学校・スーパーなどに近ければ、通勤や通学の負担を軽減できたり、日常生活をスムーズに送れたりすることから、デメリットにならないケースも多くあります。

特に、1人暮らしの場合は家族の都合を考慮しなくてよいため、自分の通勤や通学、生活が便利で、家賃が安い場所を探すことをおすすめします。

築年数の古い物件を探す

築年数が古い物件は、新築や築浅の物件よりも家賃が安い傾向があります。建物自体は古くてもリフォームやリノベーションが行われていれば、内装や設備が新しくなっているため、新築や築浅の物件と同じように快適に過ごすことができます。

ただし、築年数が古い建物は、新築の物件に比べて耐震性や防音性が劣る場合があります。築年数が古い物件を検討する場合は、不動産会社の担当者に質問したり、物件の構造などを確認したりして、慎重に検討するようにしましょう。

まとめ

1人暮らしに必要な手取りは、生活費の統計や家賃のデータをもとに計算すると、約156万円となります。約156万円の手取りを得るためには、年収184万円~208万円程度が必要となるため、自分の年収がこのラインを超えているかどうかを確認しましょう。

また、家賃が安い物件を選ぶと、毎月の生活費を安く抑えることができます。年収が十分にない場合でも、家賃を抑えることで1人暮らしができる場合もありますので、駅から遠い物件、東京23区外の物件など、安い物件を探してみることをおすすめします。

(最終更新日:2022.01.18)
※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
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