【1人暮らし】部屋干しで臭わないコツは? 干す場所、お助けアイテムも紹介

1人暮らしの場合、洗濯物の干し場所に困ることが多いでしょう。晴れている日は外に干したいところですが、外出時に雨が降ると取り込んでくれる人がいません。また、女性の1人暮らしの場合は防犯上の理由で、天気に関わらず部屋干しにせざるを得ない場合もあります。部屋の中で干し場所を確保したり、カラッと乾かしたりするのはなかなか大変です。1人暮らしで部屋干しをする際の注意点を解説します。

どこに干すのがいいの?

1人暮らしの場合は、それほど広くない部屋に住んでいることが多く、洗濯物の干し場所に困ることもあるでしょう。1人暮らしの部屋の中で、洗濯物を干すのに適した場所について考察します。

お風呂

浴室は部屋干しにうってつけ
浴室は部屋干しにうってつけ(画像素材:PIXTA)

浴室は洗濯機置き場に近いことが多く、洗濯物を干す場所として好都合です。さらに、浴室乾燥機付きであれば、なおよしです。浴室乾燥機がない場合でも、大抵は換気扇が付いているため、換気扇を回しておけば部屋に湿気や臭いが広がることなく洗濯物を乾かせます。

サーキュレーターがあれば、換気扇と併用すると乾きが早くなります。除湿機を利用する場合は、換気扇を止めて除湿機のみを使用したほうが、効果が高まります。お風呂の湿気対策やカビ対策にもなり一石二鳥です。

脱衣洗面所

浴室の脇に脱衣洗面所がある家であれば、そこに干すのもよいでしょう。脱衣洗面所は洗濯機置き場を兼ねている場合も多いので、洗濯物をすぐに干せて効率的です。ただし、湿気がこもってしまうので、脱衣洗面所に換気扇が付いていることが前提になります。

部屋の窓際

日当たりの良い窓際は、洗濯物が比較的乾きやすい場所です。カーテンレールに洗濯ハンガーなどを引っ掛けて、洗濯物干し場にしている人もいるでしょう。しかし、この方法はカーテンや窓の汚れが洗濯物に付着するだけでなく、洗濯物の水分がカーテンに移ってカビの発生をもたらすこともあります。また、洗濯物が重いとカーテンレールが歪んだり、外れたりする可能性もあるので、窓際に洗濯物を干す場合は、室内用の物干しスタンドなどを使いましょう。

部屋の天井

部屋に鴨居(かもい)や長押(なげし)がある場合は、そこにフックや竿をかけて洗濯物を干すことができます。鴨居や長押がない場合は、突っ張り棒を利用する方法もあります。突っ張り棒は壁と壁の間で横使いするだけでなく、床と天井で縦使いすることもできます。

突っ張り棒を上手く使うと、天井付近のスペースを有効活用できますが、使用する際は、壁や天井の強度確認が必要です。

部屋干しをするときの注意点

部屋干しするときに、注意したいポイントがいくつかあります。部屋干しの注意点を解説します。

臭いが発生する

洗濯物の臭いが気になる部屋干し
洗濯物の臭いが気になる部屋干し(画像素材:PIXTA)

部屋干しは、天日干しに比べて生乾きになりやすいのが難点です。とくに、湿度が高い梅雨時などは生乾きの洗濯物から、嫌な臭いがすることもあります。嫌な臭いの元は、洗濯で落としきれなかった汚れや皮脂が原因で繁殖する雑菌です。

臭いを発生させないための対策として、酸素系漂白剤を洗剤と一緒に使ったり、部屋干し専用洗剤を使ったりするのがおすすめです。臭いを防ぐ方法を詳しく知りたい場合は、以下の記事を参照してみてください。

関連記事:部屋干しのイヤな臭いを消す3つの方法! 臭いを予防するコツも解説

カビが生えることも

多量の水分を含んだ洗濯物を部屋干しにすると、水分は部屋に放出されて、部屋の湿度が上昇します。

湿度が高いと、カビが発生しやすくなります。カビが生えやすくなる環境は、温度が20度台、湿度が70%以上です。気温が高めの季節は、湿度が上昇することでカビが生えやすい条件が揃います。臭いとカビ対策には、部屋の湿度を下げることが必要です。

部屋干しするときのおすすめアイテム

部屋干しをする際に、嫌な臭いの発生を抑え、少しでも早く乾かすためのおすすめアイテムを紹介します。

除湿機

部屋干しをする際の必需品ともいえるのが、除湿機です。除湿機を使用すると、部屋の湿度を上昇させることなく、衣類を効率的に乾燥させることができます。リビングなど、エアコンがある部屋であれば、エアコンの除湿機能を利用できます。浴室乾燥機のない浴室や、脱衣洗面所に洗濯物を干す際は、除湿機を使うとカビ対策にもなるのでおすすめです。

除湿機には、コンプレッサー式、ゼオライト式(デシカント式)、ハイブリッド式の3タイプがあります。湿った空気を冷やして湿気を水滴に変えるコンプレッサー式は、梅雨や夏場の高温時に除湿能力が大きく消費電力が少ないものの、室温が低いと除湿効率が下がります。一方、ゼオライト等の吸湿材と電気ヒーターにより除湿するゼオライト式(デシカント式)は、気温が低い冬でも除湿効率は下がらないものの、ヒーターを使うため室温を高め、消費電力が大きくなります。

これら2つのタイプのメリットを活かし、デメリットを補うのがハイブリッド方式です。ハイブリッド方式は、気温に左右されずに効率的に除湿できて、電気代も抑えられます。除湿機には、除菌、脱臭やオフタイマーなど、さまざまな機能を搭載したタイプがあります。また、部屋の大きさによって対応機種が異なるため、選ぶ際は必要な機能や対応畳数なども考慮しましょう。

サーキュレーター、扇風機

サーキュレーターは部屋干しの強い味方
サーキュレーターは部屋干しの強い味方(画像素材:PIXTA)

部屋干しした洗濯物を早く乾かすために、サーキュレーターで風を当てるのも効果的です。エアコンや浴室乾燥機を使用する際も、サーキュレーターを併用すると乾燥が早まります。サーキュレーターがない場合は、扇風機でも代用できます。適宜洗濯物の位置を入れ替えて、風が均等に当たるようにすると、乾きムラが防げます。

エアコンハンガー

エアコンハンガーは、エアコンの風を利用して洗濯物を乾かす際の便利アイテムです。エアコンに引っ掛けるだけで設置でき、エアコンの吹き出し口近くに干せるため、より乾きやすくなります。さらに、使わないときは簡単に取り外せるので、邪魔になりません。

ただし、エアコンの設置場所によっては使用できず、大量の洗濯物を干すこともできません。使用する際は、エアコンの設置状況と耐荷重の確認が必要です。

突っ張り棒、物干しスタンド

大量の洗濯物を部屋干しする際は、外干しする際に使う物干し竿の代わりになるものが必要です。長さの調節ができる突っ張り棒や、大きな洗濯物も広げて干せる物干しスタンドは、部屋干しの際のお助けアイテムです。双方を駆使してスペースを有効活用している人もいるでしょう。物干しスタンドにも、伸縮自在の省スペースタイプや、洗濯物を干さないときには、ハンガーラックとして使用できるデザイン性の高いタイプなど、さまざまなタイプがあります。洗濯物の量や部屋の大きさ、インテリアに合わせて選ぶとよいでしょう。

まとめ

洗濯物は天気が良い日に外干しするのが一番です。しかし、1人暮らしの場合は外干しをしたくてもできず、やむを得ず部屋干しをしている人もいるでしょう。また、1人暮らしに限らず、梅雨時や花粉の飛散時期、気温が低く日照時間が少ない冬などは部屋干しが多くなります。部屋干しをする際は、今回紹介した方法を踏まえて、上手に乾燥させてください。

(最終更新日:2022.01.18)
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