日本では住宅を選ぶ際に日当たりを重視する傾向が強く、マンションは南向きの部屋が一番人気。そんな南向きに次いで人気とされるのが東向きの部屋です。今回は、マンションで東向きの部屋を選ぶメリット・デメリットを紹介。ライフスタイルに合わせた、東向き部屋での快適な過ごし方も解説していきます。

東向きの部屋のメリット

南向きに次いで人気の高い東向きの部屋ですが、なぜ人気なのでしょうか。まずは東向き部屋のメリットを紹介していきましょう。

朝が明るく気持ちが良い

気持ちの良い日差しで朝を迎えられる

東向き部屋の一つ目のメリットは朝日が部屋に入ること。寝起きに朝日をたっぷりと浴びて、気持ち良く朝を迎えることができます。

朝日を浴びると、脳内神経伝達物質の一つであるセロトニンが分泌されます。セロトニンは精神を安定させたり生活リズムを調節したりする働きがある物質。朝日を浴びてセロトニンが分泌されると清々しい気分になり、意欲が湧いて仕事の集中力も高まるといわれているのです。また、セロトニンは睡眠物質であるメラトニンの材料にもなるため、質の良い睡眠にも欠かせないとされます。

このように朝日を十分に浴びられる東向き部屋での生活は、日常の活力や集中力を高めてくれる可能性があるのです。

夏は比較的涼しい

東向き部屋の二つ目のメリットは、日当たりがいい割に夏は比較的涼しいという点。東向き部屋は午後になると日差しが入らなくなるので、最も気温が上がる時間帯に日光が当たりません。このため、昼から午後にかけて日差しが入る南向き・西向きの部屋に比べ、夏でも比較的涼しく過ごすことができるのです。

南向きに比べて価格が安い

朝日をたっぷり浴びられる東向き部屋ですが、一番人気の南向き部屋に比べると価格が低めに設定される傾向にあります。マンションの部屋を売却する際、東向き部屋は南向き部屋のマイナス3〜7%程度の価値とされるのが一般的。分譲マンションであれば購入価格が抑えられ、賃貸マンションであれば家賃を低く抑えることができます。

日当たりは大切だけれど住居費は少しでも抑えたい、という人には東向き部屋がおすすめといえるでしょう。

東向きの部屋のデメリット

ここまで東向き部屋のメリットを3つ紹介してきましたが、裏を返せばデメリットにもなりえます。

朝日がまぶしい

東向き部屋は、朝にまぶしいくらいの日差しが差し込みます。朝は太陽高度が低いため、部屋の奥まで日光が届いてしまうのです。朝早く起きて行動したいときはいいですが、遅くまで寝ていたい休日はまぶしさが邪魔になることも。まぶしすぎると感じる場合には、遮光カーテンを取り付けるなどの対策が必要です。

また、夏でも比較的涼しいとはいえ、日差しの入る午前中は暑くなりがちなのはデメリットといえます。真夏の天気がいい日は、朝から冷房をつける必要があるかもしれません。

暗くなるのが比較的早い

午前は部屋に十分な日差しが入る一方、午後からは日光が入らず部屋が薄暗くなります。夏の暑い日は西日が差し込まないので快適ですが、冬の午後は寒く感じられることもあるでしょう。日光の当たる時間が短いため、ベランダやバルコニーで植物を栽培しようと思っても上手く育たないといった事態も考えられます。

午後は洗濯物が乾きにくい

東向き部屋は午後に日差しが届かないため、午後は洗濯物が乾きにくいというのもデメリット。午後から干してもまったく乾かないということはありませんが、しっかり乾かすなら朝のうちに洗濯を済ませておく必要があります。湿気の多い日や冬場など洗濯物が乾きにくいシーズンは、一日干しても十分に乾かないこともあるでしょう。

東向き部屋デメリットの解決法

東向き部屋のデメリットについて見てきましたが、工夫次第でデメリットをカバーすることができます。続いては、東向き部屋でより快適に過ごすための解決法を考えていきましょう。

カーテン・窓を工夫する

遮光カーテンで日差しをコントロール

午前中の日差しのまぶしさが気になるのであれば、遮光等級の高いカーテンを設置するのが効果的。日差しを遮ることで夏の朝の暑さ対策にもなるでしょう。遅くまで寝たいときはカーテンを閉めておき、起床時にカーテンを開けて日差しを浴びれば、東向き部屋のメリットを生かすこともできます。

日差しが入らないことによる冬の寒さ対策としては、窓を複層ガラスや二重サッシにするといった方法が考えられます。

・複層ガラス(ペアガラス)
複数のガラスを組み合わせ、ガラスの間に空気の層を設けたもの。高い断熱効果や、断熱による結露防止効果が期待できます。「ペアガラス」という名称も一般的ですが、これはAGCが販売する複層ガラスの登録商標です。
・二重サッシ
既存の窓の内側にもう一つの窓を新たに設置したもの。複層ガラスが一つの窓であるのに対し、二重サッシは窓が二つであるという違いがあります。断熱効果や防音効果があるものの、結露防止効果はあまり期待できません。

寝室を東側以外の部屋にする

遮光カーテンを設置しても朝のまぶしさが気になるということであれば、東側以外の部屋を寝室にするのも有効。起床時に日差しを浴びるのは健康にいいことですが、まぶしすぎて十分に睡眠がとれないのでは本末転倒です。朝日が差し込みにくい西向き・北向きの部屋を寝室にして、起床したら東向き部屋で朝日を浴びるようにするというのもいいでしょう。

洗濯物は午前中に干す

東向き部屋で洗濯物をしっかり乾かすなら、洗濯を朝一番に済ませて午前中に干すという流れを習慣化することが大切です。朝日を浴びて朝早く起床し、そのまま洗濯して干すというルーティーンを作ることで、必然的に健康的な朝型生活にもなります。

東向きの部屋に向いている人

東向き部屋のメリット・デメリットを踏まえると、どのようなライフスタイルの人が東向き部屋に向いているのでしょうか。この章では、東向きが向いている人の例を具体的に見ていきます。

朝型の生活をする人

東向きマンションは朝型生活の人にぴったり

東向き部屋の最大の特徴は、朝日が存分に差し込むこと。朝目覚めたら日差しをたっぷりと浴びて、健康的に一日をスタートしたいと考える朝型志向の人には東向き部屋がピッタリです。反対に、夜間に仕事をしているなど夜型生活の人は、朝日で睡眠を阻害される可能性があるため東向き部屋は避けたほうがいいでしょう。

日中あまり家にいない人

フルタイムで働いているなど、日中あまり家にいない人も東向き部屋が向いているといえます。東向き部屋は午後から日差しが入らず暗いのがデメリットですが、そもそも日中家にいないのであれば関係ありません。朝目覚めてから出かけるまでは日差しをたっぷりと浴びることができ、夜帰ってくると比較的涼しく感じられるのは嬉しいところです。

夏の暑さを避けたい人

南向き部屋は昼から午後にかけても日差しが入り続けるため、夏はとても暑くなります。対して東向き部屋は午後から日差しが入らず、夏の最も気温が上がる時間帯は比較的涼しいのが特徴。日当たりは重視するものの夏の暑さは苦手という人にとっても、東向き部屋が向いているといえます。

まとめ

日本では南向き部屋に注目が集まりがちですが、人によっては別の方角に向いている部屋のほうが過ごしやすい場合もあります。特に、朝の日当たりが良好な東向きのマンションは、工夫次第で快適なマンションライフを送ることができるのです。快適な割に南向きよりも価格が安い傾向にあるので、マイホーム選びの際には東向きを狙うというのも有効な選択肢といえるでしょう。

※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
~こんな記事も読まれています~

この記事が気に入ったらシェア

おすすめ記事