人によっては1日に数回シャワーを使うこともあるでしょう。大量の水を使用するシャワーは、家族全員で使うとなると水道代が心配になる人も多いのではないでしょうか。本記事では、シャワーにかかる水道代の目安と、シャワーの水道代を節約する方法を解説します。

水道代の決まり方

水道代は、使用量に関わらず必ずかかる「基本料金」と、使用量に応じてかかる「従量料金」により決められます。さらに、ここに下水道代と消費税が加わります。

基本料金は、水道事業を維持するために必要な検診やメーター設置費、水道施設の維持管理費など固定的な経費のために契約者が負担する料金です。水道メーターの口径に応じて料金が決められています。

従量料金は、水を汲み上げる際などに必要な動力費や水を浄化するための薬品費など、使用量に影響を受ける経費を負担するものです。料金は、使用量に応じて1立方メートルあたりの水道代が高くなる累進制が採用されています。

実際の水道代は、地域によって水源からの距離や水質、水道事業にかかる経費などに違いがあります。そのため、同じ水道料を使用していても、居住地域によって支払う料金には差が出るでしょう。

水道代の地域差についてはこちらを参照してください。

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水道代の目安

世帯人数が2~3人の家庭の1ヶ月平均の水道使用量は20立方メートルで、水道代は2,000~4,500円ほどになります。これを1リットルあたりに換算すると0.1~0.23円くらいです。水道代は地域によって異なり、安い地域と高い地域とでは倍ほどの差が生じます。世帯人数が多い場合や、使用する水の量が多い場合はさらに高額になる可能性があります。

シャワーやお風呂にかかる水道代

家庭のなかで、とくに水の使用量が多いのがシャワーとお風呂です。それぞれの水の使用量と水道代について解説します。

浴室で使用する水の量

東京都水道局によると、シャワーの際に使用する水の量は3分につき約35.6リットルです。したがって、10分のシャワーで118.8リットル、20分で237.6リットル、30分で356.4リットルほどの水を使用することになります。

お風呂を貯めるための水は、浴槽の大きさにもよりますが、一般的な浴槽サイズで約200リットルです。一人暮らし用の小さめのサイズで150リットル、やや大きめのサイズだと250~300リットルほどになります。

浴室の水道代

続いて、シャワーとお風呂を使用した際の水道代を、使用量ごとに検証します。水道代は地域によって差がありますが、ここでは平均の値である1リットルあたり0.1~0.225円として算出します。

上の表からもわかるように、短時間であればシャワーで利用する水量はお風呂に比較して少なくなります。

ただし、シャワーは長時間になると利用水量が大きくなる点に注意が必要です。20分程度シャワーを使った場合の利用水量は、浴槽に溜まるほどの量になります。

1回10分程度の利用であったとしても、1ヶ月使い続けた場合は360~810円ほどになります。30分の利用では、1ヶ月で約1,080~2,400円です。

家族がいる場合はこの金額に家族の人数を乗じる必要があります。さらに、お風呂とシャワーを併用する場合は、表より多くの水を利用することになるため、水道代はさらに高額になります。

シャワーの水道代を節約する方法

お風呂に比べると、シャワーのみの使用のほうが水道代は安く済むでしょう。とくに、世帯人数が少ない場合は、お風呂ではなく短めのシャワーにすることで水道代が抑えやすくなります。

しかし、シャワーも毎日長時間使用してしまうと、水の無駄遣いや高額な水道代につながります。そこで、シャワーの水道代を節約する方法について解説します。

シャワーを出しっぱなしにしない

シャワーを利用する際に、ずっと出しっぱなしにすることはやめましょう。髪や体を洗っている間もシャワーを出しっぱなしにしていると、かなりの量の水が流れてしまいます。

シャンプーや石けんを洗い流すとき以外は、シャワーを止めておくようにして節水を心がけましょう。こまめにシャワーを止めることで、水道代だけでなくガス代(電気代)の節約にもなります。

浴室に時計やタイマーを置く

前章で解説したように、シャワーを使う時間が長ければ長いほど水道代がかかります。10分多くシャワーを使うと約100リットルも利用量が増え、水道代も高くなります。

時間を気にせず使用すると、つい長めに使ってしまいがちです。タイマーをセットして、あらかじめ決めた時間内で終わらせるようにすると、無駄な使用を防げるでしょう。

節水タイプのシャワーヘッドを使用する

節水タイプのシャワーヘッドに交換すると、通常タイプのシャワーヘッドに比べて30~50%程度の節水効果が期待できます。シャワーヘッドの機能や選び方について解説します。

まずは、シャワーヘッドの散水板に注目してみましょう。シャワーの水はヘッド部分の散水板から出ますが、穴の数が少なく、穴が小さいほど水圧は強くなります。

このような節水タイプの散水板を採用したシャワーであれば、水量が少なくても勢いよく水が出るため、使い心地を損なうことなく節水できます。

また、シャワーの水を出したり止めたりするボタンが、手元に付いているタイプを選ぶと、こまめに水を止めやすくなります。止水ボタンやレバーがシャワーから離れていると、ついそのまま出しっぱなしにする、止めようと思ってから止めるまでに間が空く、といったことになるでしょう。手元にボタンがあれば、すぐに水を止められます。

シャワーヘッドには節水機能だけでなく、塩素除去や浄水機能など多機能タイプのものもあります。目的やライフスタイルに合わせて選ぶとよいでしょう。

まとめ

水道の単位量あたりの料金は、使えば使うほど高くなる累進制です。

シャワーはお風呂に比べて水の利用量が少なく、水道代の節約になると考えられがちです。しかし、長時間利用するとお風呂と同量、もしくはそれ以上の利用量になります。シャワーを使う場合はなるべく短時間にするか、こまめに止水できる節水型のシャワーヘッドに交換するなどの対策を講じることをおすすめします。

(最終更新日:2021.11.12)
※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
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