蚊に刺されるとかゆくなりますし、ブーンという羽音が気になって眠れないこともありますよね。

対策として「蚊取り線香」を使いたい人もいるでしょう。昔から日本人に親しまれている蚊取り線香ですが、マンションなど隣との距離が近い場合は迷惑になるかもしれません。そこで、マンションにおける蚊取り線香の使用について詳しく解説します。

マンションでの蚊取り線香使用は基本的にNG

ベランダに蚊取り線香を設置したり、室内に置いても窓を開けて使用したりすれば、隣近所に煙が届いてしまい迷惑をかけてしまうかもしれません。

屋内で誰にも迷惑をかけずに使用する場合でも、マンションのルールとして蚊取り線香は禁止しているところも多くあります。分譲、賃貸問わず、マンションでの蚊取り線香の使用は基本的にNGだと思ったほうがいいでしょう。

マンションでの蚊取り線香使用はなぜ迷惑となるか

戸建てと違い隣同士の距離が近いマンションでは、自分の部屋だとしても近隣への気遣いを忘れてはいけません。蚊取り線香の使用も、近隣の人にとっては迷惑がかかるかもしれません。マンションではなぜ蚊取り線香を使ってはいけないのか、その理由を解説します。

蚊取り線香のにおいが苦手な人がいる

蚊取り線香は殺虫成分を空気中に漂わせることで、蚊を殺し、追い払う効果があります。近隣の人にとってもメリットがあるようにも思えますが、蚊取り線香は火をつけると独特なにおいを放ちます。

この蚊取り線香のにおいが苦手だという人もいるため、注意が必要です。お互いに窓を開けていれば相手の室内までにおいが届いてしまう可能性があります。また、干していた洗濯物に蚊取り線香のにおいが付いてしまい、不快に感じる人もいます。とくに、洗濯物についたにおいはなかなか取れず、大きな迷惑をかけるでしょう。

火災の原因となる

蚊取り線香は火をつけて使用します。非常に小さな火ですが、火災につながる可能性もゼロではありません。近くに燃えやすいものがあれば、燃え移って大きな火災に発展する恐れがあります。

実際に、2007年には沖縄県の那覇市で蚊取り線香が原因とみられる火災があり、民家が全焼しました。住民の留守中に、蚊取り線香の近くにあるものに引火して火災に至った可能性が高いとのことです。

マンションは隣家と距離が近いため、周囲の部屋まで延焼する恐れがあり、隣人にとっても大きな被害を及ぼします。火事を防ぐという観点から、マンション内での蚊取り線香の使用を禁止するケースも多くあります。

喘息の人に迷惑になる

蚊取り線香は気管支喘息の発作を引き起こす可能性があります。厚生労働省の調査によると、平成29年における喘息の患者は111万7千人でした。これは、人口の約100人に1人は喘息であるということになります。近隣にも喘息の人がいるかもしれません。

マンションで隣の住人が蚊取り線香を使った場合、窓を開けていればどうしてもその煙が室内に入ってきてしまいます。

喘息は発作が起きると呼吸困難に陥ります。場合によっては死に至る人もいるため、「たかが蚊取り線香なのに」といった考えは危険でしょう。

参考:平成29年 患者調査(傷病分類編)|厚生労働省

マンションにおける蚊の対策方法とは

マンションでは隣家の迷惑になることから、蚊取り線香の使用を禁止されていることが多いです。マンションでは蚊取り線香は使えないものと考えて、別の方法で蚊を追い払いましょう。マンションでできる蚊の対策方法をご紹介します。

液体蚊取りを使用する

煙のでないタイプの液体蚊取りであれば、煙やにおいにより周囲に迷惑をかけることはありません。

液体蚊取りには、電源につないで熱で薬剤を散布するものや、スプレーで薬剤を吹きかけるものなどがあります。コンセントにつなぐタイプは電源コードが届く範囲までしか置けないため、コンセントから離れた場所で使いたい場合は電池式を選ぶといいでしょう。

液体蚊取りはわずかに香りを感じることもありますが、室内で使えば隣家までは届きません。そのため、近隣の家に迷惑をかけず、気兼ねなく使えます。

ただ、液体蚊取りは同じ室内で飼育している魚や虫まで殺してしまうため、魚や虫を飼育している人は取り扱いに注意が必要です。

水たまりをつくらない

蚊は水の中に卵を産むため、水たまりがあると大量の蚊が産まれてしまいます。そのため、家の周囲にいる蚊の数を減らすためには、蚊の発生しにくい環境を作ることも大切です。

ベランダに水たまりができていないか、植木鉢の受け皿に水がたまっていないか、チェックしてみましょう。少量の雨水であっても、蚊は卵を産み付け、ボウフラ(蚊の幼虫)が湧き出てしまいます。どうしても水たまりができてしまう場合は、定期的に水を流し、ボウフラがわいていないか確認するようにしましょう。

吊るし型の防虫剤や虫除けスプレーを使用する

ベランダや玄関に吊るして使用する虫除けグッズもあります。蚊は窓やドアを開け閉めした瞬間に室内に入り込みます。そのため、窓やドアなどの開口部に防虫剤を吊るすことで、蚊が部屋に入りにくくなります。

また、網戸に吹き付けて虫を近づけさせないようにするスプレーもあります。蚊は少しの隙間からも入り込んでしまうため、網戸に吹き付けることで蚊の侵入を抑えることができます。スプレーはひと吹きするだけなので、においや煙が出続けることはありません。近隣に迷惑がかかることもないでしょう。

開口部に虫除けハーブを置く

虫除けの薬剤には虫に効果的な殺虫成分が含まれていて、分解酵素によって代謝できる人間にとって害はないとされています。そのため、小さいお子さんがいる家庭でも使用可能です。

そうであっても、薬剤を散布するのに抵抗がある人もいるでしょう。その場合、窓や玄関、ベランダの出入り口などに虫除けハーブを置くことがおすすめです。ミントやローズゼラニウムは蚊が嫌うハーブとして知られています。

花壇やプランターで育てるとベランダも華やかになります。植物を育てられない場合は、ハーブを原料として虫除けを使用してみてはどうでしょうか。

ただ、犬や猫のなかにはこれらのハーブを苦手とする品種もあります。ペットを飼っている場合は、獣医に相談してからにしたほうがよいでしょう。

網戸を防虫タイプに張り替える

網戸からの侵入を防ぐには防虫タイプの網戸に張り替える方法もあります。

防虫タイプの網戸には虫が止まることができないように薬剤が塗り込まれているので、網戸に虫が寄り付くのを防ぎます。薬剤を散布するわけではないので窓の周辺が汚れてしまうこともありません。

においもなく、蚊取り線香や虫除けグッズのにおいが苦手という人も安心して使うことができます。防虫タイプの網戸用張り替えネットもあり、自分で張り替えることも可能です。こういった網戸は、ホームセンターやネットショップなどでも購入できます。

まとめ

マンションでの蚊取り線香の使用は火災の原因になる可能性があります。また、隣家に蚊取り線香の煙が届いてしまうので、においや健康被害などの迷惑を及ぼす恐れがあります。

蚊取り線香が使用できるかどうかのルールはマンションによって異なりますが、基本的には使えないものとして考えておいたほうがいいでしょう。蚊取り線香以外でも、液体蚊取りや虫除けスプレー、防虫網戸などで蚊を撃退することは可能です。周囲に迷惑をかけない方法で蚊の対策をしましょう。

※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
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