家に長年住んでいると設備や内装が傷んできます。また、中古住宅を購入すると設備や内装の劣化が気になることがあります。「家の一部をリノベーションしたいけれど、あまりお金をかけられない」という人も多いでしょう。予算はざっくりいうと100万円。そんなときはどのくらいのリノベーションができるのでしょうか。予算100万円でできるリノベーションの例を紹介します。

リノベーション費用には幅がある

新築時の建設費用とは違って、リノベーション費用には幅があります。リノベーション費用が変動する理由には、以下の5つの要素が挙げられます。

(1)既存住宅の築年数や劣化具合
(2)浴室リフォームの場合、在来工法かユニットか
(3)資材・設備のグレード
(4)工事業者の価格設定、職人の工賃
(5)マンションの場合は階数(階数が上がれば資材運搬費が上がる)

既存住宅の状態はそれぞれ違っていて、劣化が激しければその分費用も高くなります。また、工法や材料のランクによっても価格が上下します。その一方で、既存の設備や内装を活用することで費用を抑えられることもあります。

リノベーション費用100万円でできること

前述したとおりリノベーション費用には幅がありますが、費用のおおまかな目安について紹介することはできます。一つの例として、国土交通省による「事業者団体を通じた適正な住宅リフォーム事業の推進に関する検討会第1回配布資料」から、リノベーション費用の相場についてみていきましょう。50〜100万円の価格帯のリノベーションには次のようなものがあります。

●洗面所を改装する
●壁付き型システムキッチンを交換する
●システムバスを交換する
●2つの部屋を1部屋にまとめる
●床暖房を設置する
●リビングに収納棚をつくる
●和室から洋室へ改装する
●和室からバリアフリー仕様の洋室へ改装する
●戸建ての外壁材を重ね塗りする
など

出典:国土交通省:事業者団体を通じた適正な住宅リフォーム事業の推進に関する検討会第1回配布資料

100万円あれば、洗面所やキッチンなどの設備の交換が可能です。また、和室から洋室に改装するなど、大掛かりに思える工事まで対応できます。家族にとってどんなリノベーションが必要なのか、ぜひ話し合ってみてください。

水回りのリノベーションが代表的

水回りとはキッチンやトイレ、浴室、洗面所などの水を使う場所のことを指します。これらの設備は築10〜15年で傷み始めるので、真っ先に気になる部分だといえるでしょう。そのため、初めてのリノベーションとして水回りの設備の交換をしたいという人も多いです。

さらに、水回りの設備は技術の進歩によってどんどん新しい機能が増えていきます。設置から10年も経てば、格段に使い勝手の良い設備が新たに販売されていることが多いです。掃除しやすいフラットなシステムキッチンだったり、汚れの落ちやすい最新のシステムバスだったり。節水や節電など省エネ機能がついているものも多いので、光熱費も安く抑えられます。毎日使うものだからこそ、高機能な設備に入れ替えて家事効率をアップさせましょう。

キッチンのリノベーション

I型キッチンのリノベーション

毎日料理をするキッチンは汚れやすく、丁寧に使っていても経年劣化が目立つようになります。そんなときは、キッチンのリノベーションがおすすめです。キッチンにはさまざまなタイプがあり、I型と呼ばれる壁付型のタイプ、L字型の壁付き型、左右どちらか一方が壁に接しているペニンシュラ型、壁に接することなく「島」のように独立したアイランド型などがあります。

予算100万円の場合、壁付型のシステムキッチンの交換や、壁付型のI型からL型のシステムキッチンに変更することが可能です。選ぶキッチンのグレードによっては、壁を取っ払って対面式のペニンシュラキッチンにすることもできます。ただし、キッチンの場所を移動することにより配管の移設が必要な場合、予算オーバーになることがあるため注意しましょう。

浴室のリノベーション

最新のユニットバスへの交換も可能

浴室もカビや湯垢によって汚れが気になる場所です。タイル張りなどの在来工法の浴室だと浴室内が冷えてしまうこともあります。最新のユニットバスにリノベーションすれば、断熱性が高くお風呂時間も快適になります。床や壁もタイル張りと違ってフラットなので、日々の掃除もぐんとラクになるでしょう。

浴室のリノベーションの相場は50〜150万円程度です。選ぶユニットバスの価格によっても異なるので、予算との兼ね合い考えながら選びましょう。浴室のリノベーションをすると光熱費の削減につながるというメリットもあります。断熱性が高いのでお湯の温度が下がりにくく、追い焚きの頻度も少なくなります。また、節水シャワーヘッドを取り付ければ水道料金も節約できるでしょう。

トイレ・洗面所のリノベーション

昔の住宅では和式のトイレが一般的だったため、今も和式トイレのままの住宅があります。それを最新の洋式トイレに変更するリノベーションも可能です。費用の相場は約50万円。手洗いが一体型のトイレやタンクレストイレなどの種類があり、種類によっては50万円よりさらに安くリノベーションをすることもできます。ただし、タンクレストイレの場合は手洗い場を別に設置する必要があるため、ある程度の広さが必要です。トイレの広さを変更すると、その分リノベーション費用が高くなるため注意しましょう。

余った予算で洗面所のリノベーションをするのもおすすめです。洗面所のアップグレードや洗面台の脇に大きな収納棚を設置することもできます。また、段差をなくし、手すりを設けたバリアフリー仕様にすると長く快適に使えるでしょう。

リビング・ダイニングのリノベーション

和室を洋室にリノベーション

和室を洋室へ改装するリノベーションも代表的です。このリノベーションは戸建てにもマンションにも多く、和室を用意したものの実際には使わなかったという事情もあるようです。また、最近ではリビングの隣に和室が続いている間取りも多く、子どもが小さいうちは畳の上で遊ばせたり、来客時には散らかったおもちゃを和室に入れて扉で目隠ししたりと重宝します。しかし、子どもが成長するにつれてあまり使わなくなり、不便に感じてしまうこともあります。

和室を洋室へ改装するリノベーションは、広さにもよりますが50万円程度で可能です。リビングとひと続きの和室であれば、リノベーションによって一つのリビングとして広く使うこともできます。

まとめ

リノベーションの予算が100万円の場合、水回りの修繕や設備のグレードアップが多いようです。予算に合わせて、「今回はトイレと洗面所」など複数のリノベーションを組み合わせてもいいでしょう。キッチンやトイレ、お風呂など毎日使う水回りはリノベーションをすることで、生活の質の向上に直結するためおすすめです。

※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
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