マイホームを建てる際やリフォームをする際、せっかくなら床にもこだわりたいと考える人も多いはず。今回紹介するのは、インテリアに関心がある人の間で根強い人気を誇るヘリンボーンの床です。床板をヘリンボーンにするだけでインテリアが華やぎ、ワンランク上の洗練された空間に。「ヘリンボーン」の意味やメリット・デメリット、ヘリンボーン床にする方法などを解説します。

ヘリンボーンの意味、種類

まずはヘリンボーンの意味や種類をチェックしてみましょう。

ヘリンボーンの意味

ヘリンボーンは英語では「herringbone」と書き、「ニシン」=「herrin」と「骨」=「bone」を組み合わせた言葉。開いたニシンの骨に似た模様のことをヘリンボーンと読んでいます。床だけでなく、生地にもヘリンボーンと呼ばれる模様があり、日本では「杉綾」と呼ばれてきました。

ヘリンボーンの床は、スギの葉や開いた魚の骨のように交互に板を貼り合わせることから、通常の床とは大きく印象が異なります。部屋をひときわ個性的にしてくれるので、インテリアにこだわりのある人におすすめです。

ヘリンボーンの種類

ヘリンボーンには大きく分けて、ヘリンボーンフレンチヘリンボーンの2種類の貼り方があります。いずれも、魚の骨の開きのような貼り方という点では同じですが、若干の違いがあります。

ヘリンボーンはカットされた床材同士をV字に配置し、山を重ねるよう貼り合わせていきます。
一方、フレンチヘリンボーンは端を斜めにカットした板を90度や120度といった決まった角度で貼り合わせていきます。フレンチヘリンボーンは、カットされた床材同士を貼り合わせたラインが一直線になるのが特徴です。

ヘリンボーン
フレンチヘリンボーン

ヘリンボーンは家具など調度品が主役の空間ではなく、床を主体としたインテリア全体の雰囲気を楽しむためのものと言えます。床が強い個性を持つことになるので、広々としたリビングやダイニングに導入している事例が多いようです。

ヘリンボーン床を取り入れるメリット&デメリット

美しく仕上げるには高い施工技術が求められるヘリンボーン

フローリングの貼り方を変えるだけで空間の印象が見違えるヘリンボーンですが、デメリットも存在します。取り入れる前に、メリットとデメリットをしっかりとチェックしておきましょう。

ヘリンボーン床のメリット

ヘリンボーン床のメリットは何と言ってもそのデザイン性にあります。ヘリンボーンが個性的なので、床が部屋のインテリアの雰囲気を大きく左右します。何より、部屋全体の雰囲気を楽しみたい人におすすめです。

ヘリンボーンの床はさまざまな色合いの板を貼り合わせるため、寡黙な印象の床を表情豊かな主役級にまで押し上げることに。ヘリンボーン床の木材の種類や色調によって、部屋の印象はガラリと変わります。例えば、濃い色合いの木材を組み合わせればそれだけで重厚な雰囲気になり、淡い色合いを組み合わせればシャビーなイメージに。部屋の印象を華やかに演出できることが、ヘリンボーン床の最大のメリットと言えるでしょう。

ヘリンボーン床のデメリット

他方、ヘリンボーン床のデメリットはコストと圧迫感にあります。

・コストがかかる

ヘリンボーン床の最大のデメリットは、コストです。通常の貼り方よりも時間がかかり、腕の良い職人が必要なため、新築時のコストは一般の床板を使うときの2倍になるとも言われています。小さいサイズに木材をカットする工程や、一枚一枚貼り合わせていく工程など、通常の貼り方の床よりも作業に時間がかかります。さらに材料費も1.5倍ほどになるケースが多い傾向です。しかし、その価格に見合う魅力的な空間になることも確かです。

・インテリアの組み合わせによっては圧迫感が生じる場合も

ヘリンボーン床は、木材の色や幅と壁材などの組み合わせ次第で、空間に圧迫感を生じさせてしまうこともあります。そのため、ヘリンボーン床を採用する際は、事前にパースなどで全体のバランスを確認すること忘れないようにしましょう。

ヘリンボーン床にする方法3選

ヘリンボーンを上手に取り入れる方法とは?

ヘリンボーン床を導入する方法は、主に3つです。予算や状況に合わせて、最適なタイミングでヘリンボーンを導入しましょう。

・新築時に導入

注文住宅や規格住宅を購入する際にヘリンボーンを導入するのが最も手間がかからない方法です。新築時にヘリンボーンを導入した場合の費用は、材料費は樹種によりますが、通常の貼り方のフローリングと比較して施工費が2倍以上になると考えておきましょう。

新築時に導入するメリットは、建築士やインテリアコーディネーターと家全体の調和を考えながら、取り入れられることです。家全体との調和がとれたヘリンボーンの床は、飽きを感じさせることのない、長く愛される温かみのある空間を演出してくれることでしょう。

・リフォーム・リノベーション時に導入

リフォームやリノベーションのタイミングでヘリンボーンを導入することも可能です。存在感のあるヘリンボーン床を取り入れることで、部屋の印象を一変させることができます。予算がない場合、床にだけ思い切ってコストをかけるという手もあります。

・面積の少ない廊下などに採用

ヘリンボーン床を導入したいけれどコストが気になる人は、部屋ではなく廊下に導入するのがおすすめです。面積を小さくなるぶん、費用を大幅に抑えられる可能性があります。
玄関や廊下にヘリンボーン床を採用するだけでも、空間はグンと華やぎます。ただし、少量すぎるとかえって高くなってしまうケースがあるので、建築士と工務店とよく相談のうえ、検討を進めましょう。

ほかにも、斜めにまっすぐ貼る「斜め貼り」を取り入れる方法でもコストダウンできる可能性があります。

・【番外編】床以外にアクセントウォールや天井に採用

現状の床材を気にいっている場合やカーペットなどを敷いている場合は、壁の一部にヘリンボーン柄を生活に取り入れ方法もあります。あるいは、天井にヘリンボーンを採用することも可能です。

まとめ

ヘリンボーン床はデザイン性が高く、それだけで室内が洗練された雰囲気に見違えます。取り入れるだけで空間が華やかになるため、インテリアにこだわりのある人に特におすすめです。ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。

【監修】
植松千明さん(建築家/一級建築士/植松千明建築事務所 代表/CASBEE評価員/福祉住環境コーディネーター2級)
http://chiakiuematsu.com/

※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
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