コロナ禍において、みなさんの家計にはどんな影響が生じているでしょうか?
「収入が減ってしまった」「いままでかからなかった費用が発生した」「将来への不安が増した」など、経済的なダメージだけでなく、メンタル的な変化を感じている人もいるのではないでしょうか。
そこで、家計再生コンサルタントとして多くの家庭の家計を再生してきた横山光昭さんに、コロナ禍で影響を受けた家計再生をお願いしました。家計管理の考え方、具体的なメソッドをレクチャーしていただく短期集中連載です。

コロナ禍の影響を受けた家計を再生します!

みなさん、こんにちは。家計再生コンサルタントの横山です。私は、これまで2万3,000件以上の家計を見てきた経験を持っていますが、そこから導き出した家計管理術をさまざまなメディアで紹介しています。今回は、コロナ禍の影響を受けた家計に対して、将来に備えるためのこれからの時代の管理術をレクチャーしていきたいと思います。

みなさんの理解を手助けするために、このシリーズでは以下有原(仮名)家の家計例をもとに、管理術や節約術を考えていきたいと思います。

有原家DATA
夫:隼人さん(37歳)、大手食品メーカー勤務
妻:美佳さん(33歳)、飲食店パート勤務
長女:智花さん(7歳)、小学校2年生
長男:悟くん(4歳)、幼稚園年中

─ 有原家は4人家族、東京23区西部の賃貸住宅に居住。

─ ご主人の隼人さんは大手食品メーカーのマーケティング部勤務。新型コロナウイルス感染症対策のため、会社はリモート勤務を導入。都心にあるオフィスには週に1〜2度出勤する以外は、在宅勤務。

─ 妻の美佳さんは週に4〜5回ほど、最寄り駅前の飲食店のランチタイムにパート勤務。新型コロナウイルス感染症拡大によって飲食店の売り上げが落ち、シフトが大幅に減収。緊急事態宣言発令中は、出勤ゼロ。

─ 長女の智花さんは最初の非常事態宣言で学校が休校し、現在は通常通り通学。長男の悟くんは、通常通り幼稚園に通園。

─ コロナの影響:主人の月収に変化なし。妻のパート収入は激減。宣言の解除以後も勤務先の飲食店の売上げが戻らず、シフトはほとんど入らない。

リアルな家計サンプルから再生を考える

それでは、コロナ禍前とコロナ禍について、有原家の家計の変化を見てみましょう。

様々な事が要因で、家計に懸念が生じたとき、変化前と変化後の家計を整理して見ることが家計再生の第一歩です。

ご主人の隼人さんは、給料は減ることはなかったものの、ボーナスは大幅減に至っています。2020年夏はなんとか前年並みの3.5ヶ月でしたが、’20年冬は1ヶ月ほどでした。そのため、ボーナスはあまり使わず、子どもたちの将来のために貯金をしていたそうですが、毎月の家計も赤字になり、貯金を続けることに不安も感じていました。

しかし、お子さんの将来のため、ご夫妻の老後のためにも、資産を作る手段を考えなくてはなりません。貯蓄が減った分を取り戻し、将来のために備える方法も見つける必要があります。そこで、妻がパートで稼いでいた月収4万円をどうやって取り戻すか、考えていきたいと思います。

家計の「構成」を知ることからスタート

家計再生には、まずは何にいくら支出しているのかを把握するところから始めます。
「きちんと収入はあるのに、お金が残らない」というズボラ家計こそが、再生の一番の敵なのです。

まずは、自分の家計をしっかり管理することが重要です。

家計の支出には「固定費」と「変動費」があります。

家賃や保険料など、毎月決まって支出されるものが固定費で、食費や光熱費など、毎月金額が変わって支出されるものが変動費です。

支出を抑えようと思うと、変動費を節約しようとする人が多いようですが、実は、固定費の見直しから手を付けることが重要です。

固定費は毎月決まって支出されていくものなので、それを削減すれば、節約の効果が毎月続いていくことになります。有原家の家計では、保障内容の見直しをすると保険料を削減できる可能性がに見直しの余地がありそうです。固定費の見直しについては、詳しくは連載第3回で紹介します。

また、変動費の見直しですが、毎月金額が変わっていくだけに管理しにくいものであるのも事実です。

私のメソッドでは、変動費を「消費」「浪費」「投資」の3つに分類して管理します。

有原家のように、小さなお子さんがいる家庭では、家族そろってレジャーに出かけることも多いと思います。

有原家はアウトドアが好きで、キャンプにもよく行っているそうですと聞きました。節約というと、こうしたレジャーを我慢しなくてはならないというイメージがあるかもしれませんが、それでは長続きしません。キャンプの費用を出しながら他を節約するなど、工夫をしていきましょう。

使うお金と節約するお金の見極めこそが、節約を成功させる秘訣です。

変動費の削減については、今後の連載で詳しくご紹介します。

まとめ

コロナ禍においては、業種によって収入の減った人、変わらなかった人、又は増えた人など、さまざまです。支出についても、食費は増えたけど、一方で交通費や交際費が目に見えて減ったというように、いろいろな影響が出ているようです。私の家計再生メソッドでは、そうした家計の変化についてきちんと把握して、管理するところを第一歩と捉えています。まずは、ご自分の家計をきちんと整理してみましょう。

(最終更新日:2021.09.17)
※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
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