暑い夏を涼しげに見せてくれるガラス。グラスをインテリアに使ったり、花瓶代わりにしたり、ときにはガラスのボウルが収納グッズの役割を果たして家事をラクにしてくれることも。今回はディスプレイデザイナー、インテリアスタイリストとして活躍するみつまともこさんに、暮らしにガラスをおしゃれに取り入れるテクニックをいくつか教えていただきました。

透明なガラスは、どんなインテリアにもなじんでくれる

夏のガラスといえば、そうめんの器や風鈴を連想する人が多いかもしれません。でも、ガラスの種類や使い方は他にもたくさんあるのです。みつまさんは日々の仕事を通してガラスを手にしてきた経験を生かし、書籍『暮らしの図鑑 ガラス』(翔泳社)を出版。多彩なガラスを暮らしのさまざまなシーンで楽しむ提案をしています。

「ガラスは透明なので、合わせるものを選ばずどんなインテリアにもスッーっとなじんでくれます。大きくても、高さがあっても圧迫感がないのも魅力。ガラスに何かを入れて飾ると、光を反射してさらに素敵に見えるんですよ」(みつまさん)

みつまさんのガラスコレクションの一部。食器だけでもさまざまな形、デザインがあります

「透明で中身が見えるということは、何が入っているかすぐ分かるということ。しまいこんだまま迷子になることもないし、出し入れもしやすくなります。収納とインテリアのいいとこどりができるのも、ガラスならではの特徴です」(みつまさん)

フルーツを収納しながら飾って、キッチンの素敵なアクセントに

まず挑戦してほしいのは、ガラスの器にフルーツを収納するアイデア。

みつまさん宅のキッチンでは、旬のフルーツをいつもガラスに入れて飾っているそう

「フルーツはガラスに入れてみると色や形が強調されて、とても美しく見えるんです。これだけで素敵なインテリアに早変わり。旬のフルーツを収納しながらキッチンに飾って、みずみずしい色や新鮮な香りをぜひ楽しんでください。ガラスは透明なので、入れっぱなしで食べ忘れてしまうこともありません。中身がすぐわかって、とり出しやすいのもメリットです」(みつまさん)

キッチンツールはキャニスターに入れて並べるとすっきり

キッチンでのガラス活用アイデアをもうひとつご紹介。木べらやお玉などのキッチンツールをガラスのキャニスターに立てる、“見せる収納”です。

みつまさん宅のキッチン。調理道具をたくさん出していても、ガラスのおかげで整った印象です

「キッチンはものが多くてごちゃごちゃ見えてしまいがちな場所ですよね。でも、全部しまいこんでしまうと出し入れが面倒。特に手にとりやすくしておきたいキッチンツールをガラスキャニスターに収納してみてはいかがでしょうか。キャニスターにまとめれば見た目すっきりです。何がどこにあるかがすぐ分かるし、ガラスだから並べても圧迫感が出ません」(みつまさん)

インテリアのポイントは、同じシリーズのキャニスターを並べること。「デザインが同じなら、よりすっきりまとまります。キャニスターは安価なものでOK! ふたつきのものを選んでもよいですが、キッチンツール収納のときは使いません」(みつまさん)

ガラスは汚れたら気軽に洗うことができるのも大きなメリットです。みつまさんは、食洗機のスペースに余裕があるときを狙ってこまめにキャニスターを洗っているそう。

こまごましたものはまとめて収納。さっと持ち上げて掃除もラク

化粧品や文房具、キッチンクロスなどはボックスや引き出しに収納することが多いですよね。みつまさんは「こまごましたものこそ、ガラス収納にすれば便利で素敵に見違えますよ」と言います。

みつまさん宅の洗面台は、ガラスを使った収納に。よく使うものをひとまとめにしています

「ガラス容器にざっとまとめて入れるだけで、なぜかかわいく見えませんか? ガラスを通すと光を反射して、中身がきれいに見えるうれしい効果もあります」(みつまさん)

「ボックス収納とは違い、透けているとかえって煩雑な印象になるのでは?と思うかもしれません。でもガラスは見せる収納。この中でまとまっているので、棚やテーブルはすっきり片づいて見えます。また、中身が見えることでいる・いらない、使う・使わないを意識しやすくなるのです。きれいに保ちたいから中身を整理しようという気にもなれます。また、拭き掃除のときはガラス容器ごと持ち上げるだけなのでとてもラクなんですよ」(みつまさん)

ちなみに上の写真で使用しているガラス容器は、イケアの人気フラワーベー3個セット、CYLINDER。シンプルで使い勝手がよく、使わないときは重ねて収納できるため、みつまさんも自宅で取り入れているそうです。

キャンドルを中に入れれば華やか。おうち時間がグレードアップ

最後に、とっておきのガラスの使い方をご紹介。ガラスの花器やワインクーラーに、キャンドルを入れて楽しむ方法です。

みつまさんはワインクーラーにキャンドルを入れて楽しんでいます。家族の誕生日やクリスマスなどのパーティで使えば食卓が華やぎそう

「ガラスの中でキャンドルを灯すと、炎がガラスに反射してとてもきれいです。ガラスの中だとキャンドルが倒れたりすることもなく安心。特別な日の食卓や、おもてなしのときのディスプレイにおすすめの使い方です。もちろん何気ないおうち時間にとり入れても! ガラスの中は小さなショーウィンドウ。アロマキャンドルやポプリなどを入れるのも素敵です」(みつまさん)

すでに私たちの日常になじんでいるガラス。少し視点を変えるだけで、インテリアや暮らしそのものをさらに豊かにしてくれる心強い存在です。

ガラス瓶に写真を入れて飾るのも素敵です、とみつまさんは言います

「この夏にガラスをたくさん活躍させたら、季節が変わってもぜひインテリアにたくさん使ってみてください。旬のフルーツや花を飾れば季節感が出るし、ガラス特有のゆがみや気泡は温かみも感じさせてくれるもの。ガラスは1年中いろいろなかたちで活躍してくれる、万能のインテリアですよ」(みつまさん)

みつまさんのインテリアテクニック、皆さんもぜひ一度試してみてくださいね。

【取材協力】
ディスプレイデザイナー・スタイリスト
みつまともこ

(株)サザビー(現:サザビーリーグ)にてウィンドーディスプレイ・スタイリングを担当し、退社後フリーランスのディスプレイデザイナーとして活動。衣食住に関わるさまざまなジャンルのウィンドーディスプレイ・展示会の装飾などを手がける。また、書籍・雑誌・webではスタイリストとして活動。撮影のスタイリングやデコレーションアイデアを提案する機会も多く、著書『暮らしの図鑑 ガラス』(翔泳社)も好評。

ホームページ/www.mitsumatomoko.com  インスタグラム/@mitsumatomoko
写真提供/みつまともこ

 

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