エアコンは日中の電力の約6割も占めている! ユーザーの予想と大きな差(ダイキン調査)

日に日に暑くなる今日この頃。「そろそろエアコンを利用したい」と考えている人も、既に利用を始めたという人もいるのではないでしょうか。エアコンを稼働させるようになると、気になるのは電力の消費です。電気量を抑えるためには、何をすれば良いのでしょうか。

夏の家庭の電気量は、約6割をエアコンが占めている

ダイキン工業株式会社が、エアコンと地球環境(地球温暖化)に関する調査を実施しました。資源エネルギー庁の調査によると、夏の日中(14時ごろ)の一般家庭における電力消費は照明や冷蔵庫を抑えてエアコンが最大で、58%を占めると言われています。

出典:ダイキン工業株式会社「エアコンと地球環境(地球温暖化)に関する調査」

これに対し、夏場の日中のエアコンが家庭の消費電力に占める割合はどのくらいだと思うか聞いたところ、正しく「5~6割程度」と回答できた人は、わずか13%程度で、8割以上の人が、エアコンの消費電力を少なく見積もっている実態が明らかになりました。エアコンと消費電力について正しい知識を身に着け、個人が小さな工夫を積み重ねることが、環境保護のためには必要なのかもしれません。

出典:ダイキン工業株式会社「エアコンと地球環境(地球温暖化)に関する調査」

約半数の人が「環境のためにエアコンの使用を我慢した経験あり」

環境のためにエアコン使⽤を我慢することがあるかという問いには、46%の人が「ある」もしくは「たまにある」と回答しました。

出典:ダイキン工業株式会社「エアコンと地球環境(地球温暖化)に関する調査」

エアコンの使い過ぎを控えることは環境貢献につながりますが、室内が暑くなると熱中症のリスクも高まります。消防庁の調査によると「熱中症で搬送された方の4割以上が住居にいた」とのデータもあります。「設定温度を上げる」以外の省エネ対策も実践しながら、この夏を快適に過ごしたいものです。

出典:ダイキン工業株式会社「エアコンと地球環境(地球温暖化)に関する調査」

エアコンの設定温度を上げるのは、省エネよりも電気代を重視?

では、具体的に省エネにつながるエアコンの上手な使い方としてどのような方法があるのでしょうか。夏場にエアコンを使う際、何か省エネのために工夫していることがあるかと質問をしたところ、「設定温度を少し上げる(控えめにする)」と回答した人が6割以上と最も多く、「扇風機やサーキュレータと併用する」「エアコンの運転スイッチを頻繁オン・オフしない」などの回答が続きました。

出典:ダイキン工業株式会社「エアコンと地球環境(地球温暖化)に関する調査」

また、省エネの工夫をしているのは「電気代削減」のためか「環境」のためか質問をしてみると、38.2%の人が「環境のため」と回答している一方で、電気代を理由に挙げている人が94.5%を占め、現状では、環境のためというより電気代のためにエアコン使用時の工夫をしている人が多いようです。

出典:ダイキン工業株式会社「エアコンと地球環境(地球温暖化)に関する調査」

日よけやフィルター掃除、室外機対策で20%超の省エネ効果あり

エアコンの上手な使い、省エネ効果を高めるためには何をしたら良いのでしょうか。
まずは、エアコンの設定温度を1℃上げると、約10%の省エネ効果が期待できると言われています。またダイキンが過去に実施した実験によると、窓に日よけ(よしず)を設置する、フィルターを掃除する、室外機のまわりの物を片付けるといった対策を実施することで20%以上の省エネ効果があるとのこと。消費電力が多くなりがちなエアコンは、使い方次第で電気代を大きく減らすことができます。

出典:ダイキン工業株式会社「エアコンと地球環境(地球温暖化)に関する調査」

その他、夏の窓開け換気時の電力消費については、過去記事「換気時はエアコン「つけっぱなし」が正解、省エネと快適性を両立(ダイキン調査)」を参照してください。

まとめ

前述の通り、夏の日中における家庭の消費電力の約6割をエアコンが占めています。電力を使用するごとにCO2を排出するため、エアコンを上手に使うことが、電気代の節約だけでなく、環境貢献にもつながります。エアコンを何となく利用していたという人は、設定温度や使用環境を見直してみてはいかがでしょうか。

【調査概要】
「エアコンと地球環境(地球温暖化)に関する調査」
調査対象:全国の男女529名
調査方法:スマートフォンリサーチ
実施期間:2021年5月24日~5月25日
実施機関:ダイキン工業株式会社

ニュース提供元:@Press
情報提供元:ダイキン工業株式会社

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