同世代の人たちがどのくらいの収入を得ているのか、気になることはないでしょうか。今回は厚生労働省が発表したデータをもとに、20代の世帯年収や年収の平均値・中央値を紹介します。結婚や出産、マイホーム購入などのライフイベントに備えて、20代からできる貯蓄のコツも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

20代の世帯年収はどのくらい?

厚生労働省から発表された政府統計「2019年 国民生活基礎調査の概況」をもとに、まずは20代の世帯年収を調べてみました。世帯主が20代の家庭では、どのくらいの年収を得ているのでしょうか。

世帯主29歳以下の世帯年収

「2019年 国民生活基礎調査の概況」では、世帯主の年齢階級別の平均所得金額が発表されています。20代の世帯年収は、29歳以下に含まれているため、ここでは29歳以下のデータを参考にします。また、この調査で公表されている所得とは、税金や社会保険料を含めた総所得(年収)のことです。事業所得の場合は必要経費が差し引かれますが、税金や社会保険料は含まれています。

統計資料によると、世帯主が29歳以下の世帯の平均所得は362万6,000円となっています。次の表が示すとおり、全年代のなかでは最も少ないことがわかりました。

世帯人員一人あたりの平均所得金額は?

同じく「2019年 国民生活基礎調査の概況」では、世帯人員一人あたりの平均所得金額も発表されています。世帯人員一人当たりの平均所得金額はいずれの年代も200万円前後で、それほど大きな差はありません。世帯主が29歳以下の場合は208万円4,000円です。

平均所得を世帯で比較した場合、20代は最も少ない結果となりましたが、一人当たりの所得は30代よりも多くなっています。20代と30代とでは、家族構成が違うためです。20代では1人暮らしや夫婦だけの世帯の割合が高いのに対し、30代は子育て世帯の割合が高くなります。20代のときに比べて所得が増えても扶養する家族も増えるため、一人当たりの所得金額が少なくなると考えられます。

出典:2019 年 国民生活基礎調査の概況|厚生労働省

20代の平均年収・中央値はどのくらい?

世帯での年代別平均所得を紹介しましたが、個人でみた場合はどうでしょうか。ここからは、厚生労働省が発表した「平成30年 賃金構造基本統計調査の概況」をもとに、20代における労働賃金の平均値と中央値について解説します。

20代男性の平均年収・中央値

「平成30年 賃金構造基本統計調査の概況」をもとにまとめた20代男性の賃金の平均値・中央値は、それぞれ以下のとおりです。

20~24歳、25~29歳とも、平均値よりも中央値のほうが低くなっています。中央値は平均値よりも実態に近いといわれているため、自分の年収と比較する場合は中央値を参考にするとよいでしょう。

20代女性の平均年収・中央値

同じく20代女性の賃金の平均値・中央値は、それぞれ以下のとおりです。

女性の賃金も男性と同様、平均値より中央値のようが低くなっています。平均値、中央値とも男性よりもやや低い傾向があるようです。

出典:平成 30 年賃金構造基本統計調査の概況|厚生労働省

20代の平均貯蓄額・平均借り入れ額は?

次に、20代ではどのくらいの貯金ができているのか、借り入れがあるとしたらどのくらいかを調べてみました。

政府資料の「2019年 国民生活基礎調査の概況」によると、世帯主が29歳以下の世帯では、1世帯あたりの平均貯蓄額は179万8,000円、1世帯あたりの平均借り入れ金額は248万円となっています。

一方、貯蓄の増減状況に関する調査では、前年と比較して「貯蓄が増えた」と回答した世帯が27.8%、「貯蓄が減った」と回答した世帯が22.1%であることがわかりました。ちなみに、全年齢層の世帯をみると、「貯蓄が増えた」と回答した世帯は12.5%、「貯蓄が減った」と回答した世帯は38.2%にのぼります。「貯蓄が増えた」世帯が「貯蓄が減った」世帯よりも多いのは、年齢階級別では29歳以下だけです。このことから、20代はお金を貯められる年代・貯蓄を増やせる年代といえるのではないでしょうか。

20代世帯におすすめの貯蓄方法とは?

子育て世代が多い30~50代と比べて、20代ではお金を自由に使える人が多いかもしれません。しかしながら、すべて使ってしまうのではなく、将来に向けて計画的に貯蓄していくことも大切です。ここからは、20代世帯におすすめの貯蓄方法を紹介します。

20代で貯めておきたい費用

「2019年 国民生活基礎調査の概況」には、貯蓄が減ってしまった理由についても調査結果が示されています。貯蓄の減額理由として多かったのが「日常の生活費への支出」で、どの年代でもトップにあげている理由です。

29歳以下の世帯で生活費への支出の次に多かったのが、「入学金・結婚費用・旅行等の一時的な支出」でした。20代で結婚や出産などの大きなライフイベントを経験する人は多いため、これらの資金は早くから貯めておくことをおすすめします。もちろん、結婚などは個人の自由ですし、お金の使い道も人それぞれです。それでも若いうちからお金を貯める意識を持っておいて損はありません。

ちなみに、30代では18.5%の人が、「土地・住宅の購入費」を貯蓄の減額理由にあげています。マイホームの購入には特に多額の費用がかかるため、できれば20代のうちから計画的に貯めておくとよいでしょう。

出典:2019 年 国民生活基礎調査の概況|厚生労働省

20代の人がお金を貯めるコツ

貯蓄を増やすために、まずは家計簿をつけることから始めましょう。収入と支出のバランスを把握するためです。何に使ったのかわからない状態では、ムダな出費や節約ポイントを見つけることができません。

家計簿は、きっちり細かく記録しなくても大丈夫です。お金が毎月いくら入っているのか、いくら支払っているのかがわかるようにしてください。家賃やローン返済などの固定費、水道光熱費、食費などを記録していくと、使いすぎている費用がわかるようになります。

さらに、目的別に貯蓄用口座を用意するのも、お金を貯めやすくするコツです。なんとなく使ってしまわないように、生活費と区別して管理するようにしてください。

まとめ

厚生労働省が発表したデータからは、世帯主が29歳以下の世帯の平均所得は362万6,000円で、年齢階級別では最も少ないことがわかりました。平均貯蓄額は179万8,000円、平均借り入れ金額は248万円です。

結婚や育児、マイホーム購入などには多額の費用がかかります。これらのライフイベントに備えて、20代のうちから計画的にお金を貯めるように心掛けることが大切です。家計簿をつける、貯蓄用口座を作るなどの工夫で、無駄な出費を減らして貯蓄を増やしていきましょう。

※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
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