マイホームを購入するときの選択肢の一つとなる建売住宅。分譲一戸建てとも呼ばれ、手頃な価格やすぐに入居できることなどから人気を集めています。

しかし、建売住宅を買った人のなかには、後悔しているという口コミもみられます。

そこで、購入者が建売住宅を購入して後悔した点を踏まえたうえで、失敗しないためのチェックポイントを紹介していきます。

建売住宅のメリット・デメリット

建売住宅にはどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

建売住宅とは、土地と建物をセットで販売している形態をいいます。

建売住宅は1区画のみを販売するケースもありますが、複数の区画を販売するケースもあり、10区画や20区画、あるいは100区画といった大規模な開発が行われることもあります。

また、建売住宅は建築工事の着工前や工事中に販売しているケースと、完成後に販売しているケースがありますが、いずれも間取りや仕様はほぼ決まっているのが一般的です。

建売住宅のメリット
・ 仕様を統一して建材を大量発注することで、手頃な価格に抑えられている。
・ 購入を決めてから入居までの期間が短い。
・ 住宅ローンを利用して、土地と建物の購入費用を一括で支払うことができる。

建売住宅のデメリット
・ 間取りや仕様がほぼ決められていて、思い通りにできない。
・ 複数の区画が販売されている場合、似たような外観の建物が並ぶなど画一的になる。
・ 工事の状況を把握しにくく、適正に工事が行われたのか不安が残るケースがある。

 

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建売住宅を買って後悔した点

「私の家は建売ですけど(結構前に購入)間取りが悪いなとは思います。
これは私が、グランドピアノを置いたりしたいがための不満であるため、普通に暮らすだけなら
まぁ問題はないでしょう。
今と昔を照らし合わせるのもどうかと思いますが、私の家は雨漏りなどもありました。」(一部抜粋)引用:Yahoo!知恵袋

こうした口コミがあるように、「建売住宅を購入して後悔した」という声も聞かれます。

特に、建売住宅の購入を後悔した理由として多いのは、以下によるものです。

・ 間取りが悪い
・ 日当たりが悪い
・ 狭い
・ 立地が悪い
・ 収納が少ない
・ 施工の質が悪い

狭くて間取りが悪い

「新築の建売住宅購入に失敗しました。今、後悔ばかりしています。特に間取りで大失敗してしまいお金もないのでリフォームもできません。
私は赤ちゃんがいるので家に居ることが多く、不満が募ってしまいます。」(一部抜粋)
引用:Yahoo!知恵袋

建売住宅は着工前や工事中に契約した場合も、間取りや仕様がほぼ決まっていることが一般的です。

注文住宅は施主の希望に応じて、家族構成やライフスタイルに合わせた間取りにできるのに対して、建売住宅はあらかじめ決められた間取りになることがデメリットです。

この口コミのように住んでから、暮らしにくさを感じるケースもあります。

間取りの悪さを感じる原因は、生活動線に合った間取りとなっていないケースが多いです。

建売住宅を見学する際には、家具や家電を置く場所を想定したり、家族の1日の生活動線をシミュレーションして動き回ったりして、スムーズに動けるか検討することが大切です。

 

日当たりが悪い

「1戸建てをかって後悔しています。 理由は日当たりがわるく一階はほんのひととき当たるだけです。
冬はさむく電気もいるし、友人の日当たりの良いマンションをみると太陽が恋しく、
引っ越したくなります。」(一部抜粋)
引用:Yahoo!不動産

建売住宅の見学を申し込むと、日中の案内となるケースが多いです。

しかし、日中の日当たりの良い時間帯に見学しただけでは朝や夕方の状況を確認することができません。

この口コミのように、1階に日が当たるのは1日のうちのわずかな時間といった状況に気づけないことが考えられます。

そのため、購入を検討する物件が見つかったら、朝・昼・夕方のそれぞれの時間帯に見学に行くのが望ましいです。

また、日当たりは季節によっても変わります。

日が高くまで昇らず、日照時間の短い冬の時期に見学して、日当たりが良ければ、1年を通じて日当たりが良いことが期待できます。

 

立地が悪い

「結局、決断し切れずに建物価格の多少は安い隣の市の建売住宅(建物価格2830万円、諸費用込で約3080万円)を契約してしまいました。
南東の角地で日当たりは良いがハザードマップは冠水の可能性がある(過去には無いが最悪1m)小学校は徒歩15分ぐらい、スーパーや薬局等は車なら5分だけど歩いては遠い、プロパンガス(理想的な方はオール電化)、内覧時から傷や汚れが多数で契約後に不安なトラブルがあり住宅診断で15万円掛かり、静かな環境が良くて選んだのに後から引っ越してきた隣家が子供3人で普通に可愛いけど夫婦共に金髪で服装もかなり派手で車のマフラーを改造していてかなりうるさい(話しかけると至って普通な人達ではあります)等」(一部抜粋)
引用:Yahoo!知恵袋

立地や周辺環境はリフォームを行っても変えられないため、この口コミにもあるように建売住宅を購入して後悔しやすい点です。

特に交通の便の悪さは日々の生活に関わるため、利便性が悪いと後悔しやすいです。

自宅から駅までの距離が近い方が便利ですが、駅近であってもスーパーなどの商業施設が近くにないと不便です。

また、子どもがいる場合は、小学校や中学校に通学しやすいか、高校の選択肢が幅広くあるエリアかなど、学校に関することも考慮するべきポイントになります。

実際に住んだときのことを想定して、物件から最寄り駅やスーパーまで歩いてみたり、あるいは夜間に周辺を見に来て危険な場所がないかチェックしたりするようにしましょう。

また、周辺住民の雰囲気や治安も住みやすさに関わってきます。

ゴミ置き場ではルールが守られているか、道路や公園にゴミが散らかっていないかといった点も確認しましょう。

 

収納が少ない

「新築の建て売りを購入し冬で3年になりますが購入後、周りに次々と新しく家が建ち、早まったと後悔で一杯です。
探していた地域に家が建ったので逃したら次はいつになるかわからない!と早々と購入を決めてしまいました。
しかし駐車場は1台だし、日当たりも良くないし(北側玄関)、部屋も洗面もベランダも庭もとにかく全体的にこじんまりしていて狭い、収納が少ない、1階2階共にトイレに窓がない。隣との距離が近く声が筒抜け。悪い点の方が多いです。(…中略)
後から出来た家は同じメーカーの建て売りでも食洗機がついていたり下駄箱に鏡がついていたり、キッチンの棚が吊り戸棚だったり、ベランダも広いです。」(一部抜粋)
引用:Yahoo!知恵袋

この口コミのように、建売住宅は「収納が少なくて後悔した」というケースも多いです。

建売住宅は価格を重視するために収納スペースが不十分であるケースが少なくありません。

また、注文住宅は施主のモノの量に応じて収納計画を立てることができますが、建売住宅は平均的な収納量が確保されます。

そのため、家族が多いケースやモノが多いケースでは、収納が足りなくなることがあります。

特にキッチンは調理器具などを収納するスペースはあっても、食材までは収納できないケースがあるため、食材のストックが多い人は注意が必要です。

 

施工の質が悪い

防音性が最悪なのと風が吹いた時にすごく揺れてねれないのです(特に3階)!
以前は鉄筋コンクリートのマンションで
足音やトイレの用をたす音などは
あまり気にならなかったのに、洗濯機の音やトイレのじょじょyじょyじょ、、、ていう音
旦那にすごい聞こえると言われてしまいました、、、

トイレは一階でリビング階段なのできこえやすいかな、とは思うのですが、、、
扉がスカスカのかるいもので閉めても開けても大差ないほどの防音性の低さです
外でたまに子供が騒いでいると、
あれ?窓開けてたっけ?くらい普通に聞こえます
複層ガラスなのに驚きます、、、悲しいくらいに(一部抜粋)
引用:Yahoo!不動産

建売住宅は比較的手頃な価格で販売されている物件が多い一方で、価格を抑えるために建材や施工の質が低いケースもあります。

建売住宅は注文住宅よりもグレードの低い建材が使われる傾向がありますが、この口コミのように断熱性能や防音性能に関わると、生活の質に影響を及ぼします。

また、特に完成後に購入する場合は、工事の過程を購入者がチェックすることはできません。

とはいえ、品確法などの法整備により、売主や施工会社には構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防止する部分の10年の瑕疵担保責任が義務付けられており、悪質な手抜き工事が行われることは考えにくくなっています。

しかし、建売住宅は工事期間に余裕がないなどの理由から、施工不良による欠陥が生じる可能性があります。

万が一、欠陥が発覚した場合には、前述の品確法や住宅瑕疵担保履行法によって、構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防止する部分は、施工会社などから補償を受けられます。

それ以外の部分の欠陥に関しては、施工会社が修繕費用の負担を拒むと、購入者の負担が発生してしまい、価格面でのメリットが損なわれる可能性があります。

 

後悔しない建売住宅のチェックポイント

建売住宅を買うときのチェックポイントを学びましょう

建売住宅を購入して後悔しないためには、素人では判断が難しい部分もありますが、見学の際に次のポイントを確認することが大切です。

・ トイレや洗面台などの水回り
・ すべてのドアや窓の開閉時の建付け
・ フローリングや家財の傷・汚れ
・ 基礎にひび割れがないか
・ コンセントの位置や数
・ アフターサービス

 

トイレや洗面台などの水回り

キッチンや洗面台などの水回り設備は、水を流したままの状態にしてみます。

通水していることを確認するとともに、下部の扉を開けて排水管から水漏れが起きていないかチェックします。

また、排水管の接続部から水漏れを起こしていることがあるため、床下の点検口の確認も必要です。

床下収納が設置されている場合は点検口を兼ねている場合が多く、はめ込まれた収納庫を取り外すと、床下を確認できます。

 

すべてのドアや窓の開閉時の建付け

ドアなどの建具や窓はすべて開閉をしてみて、スムーズに動くか確認します。

建具や窓が開閉しにくい場合は、単に建付けが悪いケースのほか、地盤に合った基礎になっていないケースなどで、地盤沈下によって建物が傾いている可能性が少なからずあります。

 

フローリングや家財の傷・汚れ 

フローリングや壁紙は工事中に傷がついてしまうこともありますが、建売住宅の場合は多くの人が見学に訪れることで傷むこともあります。

引き渡しまでに傷や汚れの補修が行われるのか確認しましょう。

また、施工会社の管理状況によっては、浴室が資材の仮置き場として使用されていることがあります。

浴槽に傷がついていないかどうかも、チェックするべきポイントです。

 

基礎にひび割れがないか

基礎のひび割れの有無はチェックするべきポイントですが、ひび割れは必ずしも問題があるとは限りません。

幅0.3mm未満、深さ4mm未満のひび割れはヘアークラックと呼ばれ、主に乾燥収縮によって起こるため、問題のないひび割れであることが多いです。

ただし、複数のひび割れがある場合には、施工不良が疑われます。

問題となるのは新築の段階では少ないですが、幅0.3mm以上、深さ4mm以上の構造クラックです。

構造クラックは地盤に合った基礎となっていないケースなどで、地盤沈下によって起こります。

地盤沈下を放置すると、構造材にゆがみが生じて住宅が変形していくことが考えられます。

基礎のひび割れの見極めは難しいため、気になるひび割れがある場合には、建築家などの専門家に相談しましょう。

 

コンセントの位置や数

コンセントは家電を使いたい場所に設置されていないと、暮らしにくさを感じやすいです。

家電を置く場所を想定して、必要な位置に必要な数のコンセントがついているか確認しましょう。

 

アフターサービス

先述したように品確法によって、新築住宅の売主や施工会社は構造耐力上主要な部分および雨水の浸入を防止する部分に関し、引き渡しから10年間の瑕疵担保責任を負っています。

これにより、当該箇所の施工に起因する欠陥は、無償で補修を行うことが義務付けられています。

構造耐力上主要な部分に該当するのは、基礎や土台、床版、柱、横架材、壁、斜材、屋根版、小屋組みの構造体です。

雨水の浸入を防止する部分は屋根と開口部、外壁が該当します。

ただし、瑕疵が見つかったときに、事業者が倒産して補修が受けられないという事態も考えられます。

そこで、住宅瑕疵担保履行法によって、売主などに保険への加入と保証金の供託のいずれかの措置をとることが義務付けられています。

こうした法律で義務付けられた保証のほかに、定期点検や独自の保証制度などのアフターサービスが提供されていることが多いため、見学の際に確認しましょう。

 

後悔しない建売住宅のまとめ

建売住宅を購入して後悔しないようにするためには、施工品質を重視するとともに、自分や家族のライフスタイルや嗜好に合った間取りやデザインの物件を選ぶことが大切です。

建売住宅の間取りや仕様は自由に選べませんが、完成後に見学する場合は暮らしをイメージしやすいというメリットがあります。今回挙げたチェックポイントを踏まえて、しっかりとチェックしましょう。

(最終更新日:2022.05.19)
※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
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