【本当に住みやすい街大賞2021in北海道】第7位 千歳:緑と水に囲まれた北海道の空の玄関口

「ARUHI presents 本当に住みやすい街大賞」とは、理想ではなく、実際にその地域で“生活する”という視点から、「発展性」「住環境」「交通の利便性」「コストパフォーマンス」「教育・文化環境」の5つの基準を設定し、住宅ローン専門金融機関であるアルヒ株式会社の膨大なデータをもとに、住宅や不動産の専門家が参画する選定委員会による公平な審査のもと「本当に住みやすい街」を選定したランキングです。
今回は2021年6月に実施した「本当に住みやすい街大賞2021 in 北海道」にランクインした街について、それぞれどのような点が評価されているのか詳しく紹介します。

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千歳ってどんな街?

千歳市は北海道では数少ない現在も人口が年々増加している市で、平均年齢42.9歳(2015年国勢調査)と全道で一番若く、活気のある街です。年間を通じて気候に恵まれて過ごしやすく、積雪量もほかの都市と比べて少ないのも特徴です。JR千歳線「千歳駅」からは新千歳空港も近いため、出張や旅行に便利であるほか、駅周辺にはショッピングセンターや飲食店も充実し、普段の生活に利用できる場所もそろっています。

千歳市商店街振興組合連合会の中出英利さんのお話とともに、街の魅力を紹介します。

千歳で生まれ育ち、60年以上暮らしている中出さんにお話を聞きました

【中出さん】市内には支笏湖(しこつこ)があり、そこを源流とした千歳川が街の真ん中を流れていて、さまざまな魚類が見られます。秋になるとサケが戻ってくるほか、サクラマスやヤマメなどの淡水魚も生息していて、自然環境に恵まれている場所だと思います。

【発展性:4.00点】再開発によって千歳駅の魅力が高まり、街の活性化へ

千歳市は「千歳駅前広場再整備基本計画」を掲げています。千歳駅の西口広場の歩行動線の改善や、西口と東口を往来しやすくなるように道路を整備することで、交通とにぎわいを一体化させた交流拠点づくりを目指しています。
また、バスと一般車の乗降場を分ける計画により、駅前広場内の混雑緩和が期待できるので、駅までの送り迎えやバスの利用時もスムーズに利用できるようになるでしょう。

【中出さん】この辺りには朝鮮戦争の時に約1万2,000人の米軍兵が駐留していました。その頃形成された歓楽街のビアホールやスナックなどの面影は今も残っています。

【住環境:3.67点】広大な総合公園と都市機能が共存

駅から車で5分ほど走ると、総面積102.3ヘクタールを誇る道内屈指の総合公園「青葉公園」があります。ピクニック広場やテニスコート、図書館など17の施設が整備されているほか、園内には散歩やジョギングができる散策路もあるので、健康な体づくりに励むことができます。
一方、駅から徒歩約3分の「イオン千歳店」では食料品や生活用品の購入、食事などを楽しむことができます。駅周辺には病院や「千歳市民文化センター北ガス文化ホール」「千歳市民ギャラリー」などの文化施設もあり、豊かな自然と都市環境がバランス良く整った街と言えるでしょう。

春夏には緑豊かな木々と四季折々の花が楽しめる「グリーンベルト」。駅から徒歩で約5分のこの場所では、季節ごとにイベントも開催され、地域住民の憩いの場になっています

【中出さん】千歳駅前通り商店街やその周辺には飲食店がたくさんあり、全部で200店ほどが営業していて食事をする場所には困りません。また、四季を通して開催される千歳のイベントには、市内外から人が集まります。1〜2月に開催される支笏湖の「氷濤(ひょうとう)まつり」で美しい氷の世界を堪能したり、9月に開催される「道の駅サーモンパーク千歳」で開催される「インディアン水車まつり」ではサケが遡上する姿を見られたり、子どもから大人まで楽しめると思います。

【交通の利便性:3.00点】交通手段を選ばない道央圏の中核地

千歳駅から快速エアポートを使えば、新千歳空港まで約8分、札幌駅までは約30分と好アクセスなのが特徴。仕事や旅行でよく空港を利用する人や札幌駅方面へ通勤・通学する人には便利でしょう。
また、車で約10分の道央自動車道「千歳IC」から札幌や苫小牧方面に向かうことができるだけでなく、隣の「千歳恵庭JCT」からは道東自動車道に接続できるので、帯広や釧路方面への移動もスムーズです。

駅に隣接する商業施設「千歳ステーションプラザ」。物販店や飲食店だけでなく、医療施設も入っています

【中出さん】新千歳空港が近いので、旅行でも仕事でも飛行機は利用しやすいです。自宅から東京都心まで2時間半ほどで行けるので、想像より近いという声をよく耳にしますよ。北海道の中心付近に位置し、各方面に向かう道路も整備されているので道内各所へ行くときも便利です。

【コストパフォーマンス:4.50点】地価は上昇傾向だが、まだまだ低価格の物件もある

建物面積30坪程度で3,000万円を切る価格帯の新築戸建てが見つかるなど、住宅価格が抑えられているエリアです。住宅以外にお金をかけられるので、大自然の中で釣りやキャンプといったアウトドアを楽しんだり、農業体験などに参加したりと、有意義な時間を過ごすことができます。ただ、交通の利便性や住環境の充実度から、道内でも地価が上昇している地域の一つなので、希望に近い物件を見つけたときは早めの検討がおすすめです。

【教育・文化環境:2.83点】子育て世代を応援する制度を導入、日本最大級の水槽を有する水族館もある

千歳市は、子育て中の親を応援する「ちとせ子育て特典カード」という制度を導入していて、子どもと一緒に買い物をしたり施設を利用したりする際に特典カードを提示すると、割引やプレゼントなど各種サービスを受けることができます。
また、駅から車で約5分の場所にある「サケのふるさと千歳水族館」は、淡水では日本最大級の水槽を有する水族館で、サケの仲間や北海道の魚を中心に、世界各地の淡水生物を観察できます。サケが遡上してくる千歳川が近いこともあり、サケの稚魚放流体験などのイベントも開催しているので、子どもも楽しく学べます。

【中出さん】周辺には自然も多いので、週末は車で海や山、川に行ったり、キャンプなどアウトドアライフを楽しんだりする人が多いですね。駅から車で約5分のところにある青葉公園では、森林浴を楽しんでいる人もいます。図書館のほか、滑り台や砂場といった遊具も充実しているので、近隣で遊びたい人には人気があると思います。

【選定委員会による総括】コスパが高く、駅前再整備にも期待できる

「千歳駅前広場再整備基本計画」でさらなるにぎわいや交通利便性の向上が期待できる千歳駅。「青葉公園」などの大規模公園や「千歳ステーションプラザ」「イオン千歳店」などの商業施設が駅周辺に集まり、暮らしやすい環境が整っていますが、住宅価格は抑えられています。今後ますます注目度が高まることが予想される千歳で物件を探してみててはいかがでしょうか。

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(最終更新日:2022.06.22)
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