【DIY】初心者でも簡単! 組み立てシステムでワークスペース作ってみた

コロナ禍で外出自粛やリモートワークが増えて、家で過ごす時間が長くなっています。それまであまり家にいなかった人が自宅で過ごすようになると、いろいろと気になるところが出てきます。たとえば、それまでは家で仕事をすることがなかった人たちは、ワークスペースを作る必要が出てきます。その影響で、デスクやワークチェアの売れ行きも好調といわれています。

一方で、おうち時間を快適にするために、DIYをする人たちも多いと聞きます。そこで今回は、そんなDIY派の強い味方となる組み立てシステムをご紹介します。

G-Funとは?

G-Funは、六角レンチ1つでさまざまなものを作れる組み立てシステム

G-Fun(ジーファン)は、アルミ製のフレームをコネクタで連結させて、家具など組み立てるシステムです。使う工具は六角レンチだけ(G-Funのパーツ以外の組み立てにはほかの工具も必要)という手軽さで、DIYが初めての人でも簡単に作れるというのが最大の特徴です。一部のホームセンターで部品を購入することができます。

また、専用サイトのテクニカルサポートを利用すれば、無料で図面を作ってもらうこともできます。「テクニカルサポートシート」をダウンロードし、作りたいもののラフスケッチやアイデア、大まかな寸法を書いて送ると、7〜10営業日で図面を送り返してもらえます。
パーツもオンラインサイトで購入できるので、大きなフレームなどはこちらを利用すると便利です。

【特徴1】
穴あけ不要、自由に簡単に素早く組み立て

コネクタのボルトを締めるだけで、フレーム同士を接続できます。コネクタは後から緩めて位置を変えることもでき、後から追加することもできます。

【特徴2】
ボルトを締めれば直角が出る

コネクタのボルトを締めると、自然とフレームと直角になるように設計されています。組み立てのときに、傾きやねじれを調節する手間が省けます。

【特徴3】
豊富なパーツで無限の可能性

フレームの長さや太さ、コネクタの種類、便利なアクセサリが豊富にそろっているので、イメージしたどんなものでも作れます。

軽くてサビにくいアルミでできているので、屋外で使うこともできる。
壁一面にフレームを組んで、自分の使いやすい収納を作ることができる。
ワゴン車の荷台整理のために、プロも使用

アイデア次第で可能性は無限大

アルミ製なので軽く、表面処理もされていてサビにも強いので、屋内だけでなく屋外でも使うことができます。棚やラックのようなものから、家の外構やガーデニング用品、キャンプ用品や車の収納グッズなどのアウトドアでも活躍します。

「このくらいのサイズのこんなものが欲しいな」というものを、自由に作ることができるのが最大のメリットです。

【実例】和室にワークスペースとバイクスタンドを作ってみた!

今回は、実際にユーザーがG-FunのDIYでお悩みを解決した実例を紹介します。

木村 篤史さん(43歳)のお悩み

仕事がリモートメインになったので、客間となっていた和室を仕事部屋にしました。
家は古い木造家屋で、壁はいわゆる砂壁といわれるもので触ると削れてきます。仕事上のメモなどを貼っておくこともできず、ワークスペースとしての使いづらさがあります。

また、デスクは別な部屋で使っていたテーブルを持ってきたので、収納をプラスしたいと思っています。
それから、趣味でロードバイクに乗っていますが、屋内保管の場所を作りたいと思っています。できれば、立てて収納できるようにして、部屋を広く使いたいと考えています。

6畳の和室。仕事部屋として便利に使えるようにしたい。趣味のロードバイクの室内保管場所も確保したい
デスクまわりの使い勝手がイマイチ。古い和室で使われている砂壁は、触るとポロポロと砂が落ちてくる。メモを貼ったりすることもできず、かなり不便
普通のテーブルを使っているので、収納がない。足元にはインターネット回線の端末やパソコンのケーブルなどがゴチャゴチャとしている

木村さん
「今回考えた解決策は、部屋の長押(なげし)や柱の部分にフレームを這わせ、デスクの壁面にはパネルを配置し、その下には棚を作るというもの。さらに、仕事で使うプリンターをおけるワゴンも製作します。

ロードバイクの収納は、立てておける市販のバイクスタンドから着想を得ました。床面に後輪を収める台座を作り、フレームからフックを下げて前輪を引っ掛けて立てるというアイデアです。部屋の写真とかんたんなラフスケッチを送って、G-Funのテクニカルサポートで図面を作ってもらいました」

テクニカルサポートで作成してもらった図面には、使用するパーツの品番や取り付け位置の寸法などが記載されているので、それに従って組み立てていける

フレームを這わせておけば、後からいろいろなパーツを追加して収納を増やしたり、レイアウトの変更にも対応できたりします。こうした拡張性がG-Funならではのメリットです。

組み立て開始

木村さん
「まずは、図面と送られてきた部品が合っているかを確認します」

自宅に送付されてきた部品。それぞれシールで品番が貼られているので、チェックもかんたん

木村さん
「図面の寸法に沿って組み立てていきます。コネクタのボルトを少しゆるめ、フレームにかませてボルトを締めると固定されます」

ボルトをゆるめるとコネクタが開いてフレームにかませることができる。そのままボルトを締めると、コネクタがフレームに組み付く
長押にネジでパーツを取り付ける。フレームに付けたパーツをこれに取り付けることで、フレームを壁面に固定する

木村さん
「今回は設置する場所にエアコンがあったので、突っ張りパーツが使えませんでした。そこで長押にパーツをネジ止めして、フレームを固定することにしました。電動ドライバーがあると便利」

完成!

木村さん
「作業時間は、正味4時間ほど。フレームを四角く組み立ててから壁面に取り付けるので、基本的に1人で作業ができました。ちなみに、材料費はフレーム部分がホワイトボードと棚板を合わせて約7万円。ワゴンが約1万7000円でした」

ロードバイクを立てて保管できるように、ラックを作成。後輪は台座の上に載せ、前輪はフレームの上部から伸ばしたフックに引っ掛けている
デスクを置く部屋の隅は、フレームを組んでホワイトボードを設置。マグネットなどを使ってメモをはさんだりできる。足元には棚を作り、ごちゃついた配線をまとめたり、ファイルボックスを置いて書類を整理したりします(ホワイトボードと棚板はホームセンターで購入)
ワークスペースの完成。壁面に設置したフレームとは別に、ワゴンを製作。フレームはシルバー色のものを使い、ラワン材の棚板をホームセンターで購入して準備。キャスターを付けて移動できるようにしている

まとめ

今回はかなり大がかりな製作になりましたが、ワゴンのような単純なものであれば30分程度で完成します。

G-Funの特徴のなかでも際立っているのは、作っている最中でも、作った後からでも修正できるというところです。

木工のDIYだと、一度棚を作ってしまえば、棚の高さを変えるのはなかなか大変な作業になります。それがG-Funだと、コネクタのボルトを緩めて位置を変えれば、すぐに調整が可能です。また、「もっとここに、こうしたものを…」というように、追加していくことができるのも魅力です。一度に大物を作らなくても、部分ごとに作っていって拡張することもできます。

今回も、後から追加できるようにと、部屋の一辺にフレームを渡してあります。ぜひ一度、自宅で「こうできたらいいな」という部分を改善するために、G-Funの活用を検討してみてはどうでしょう。

【参考】
G-Funサイト(オンラインストア)  

※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
~こんな記事も読まれています~

この記事が気に入ったらシェア