【本当に便利!? 】おうち時間とスマートスピーカーの相性を改めて探る

スマートスピーカーの存在を知っている人は多いと思いますが、実際どんなことができて、どのくらい便利なものなのか、まとめてみました。実は、おうち時間が増えている今こそ、スマートスピーカーの実力が発揮されるときなのです。

スマートスピーカーとは?

スマートスピーカーとは、「音声で操作できるAI搭載のスピーカー」です。
スマートスピーカーに呼びかけることでAI(=音声対話型のアシスタント)がそれを理解し、質問に答えてくれたり、音楽を再生してくれたりします。

基本的には、スマートフォンを音声で操作するのと同じだと考えていいでしょう。使い勝手の面でスマホと比較すると、スマートスピーカーのほうがより生活になじんで使えます。

では、具体的にどんな場面でスマートスピーカーは便利なのでしょうか。

【実例1】「抱っこして子どもを寝かしつけ中に音楽をかけられる」

子どもを寝かしつけようとして抱っこをしていて、「寝たなぁ」と思ってベッドにおろそうとしたら起きちゃった……、スマホを使おうとしたら起きちゃった……、なんていうのは、子育てあるあるですよね。完全に眠るまでは両手が使えない状態になります。そんなときにも、スマートスピーカーに話しかけるだけで音楽をかけたり、逆に止めたりできます。

【実例2】「料理中に手が汚れていてもタイマーをかけられる」

料理をしていて、手が汚れているときにタイマーを使いたいことってありませんか。いちいち手を洗うのも面倒くさいし……、というときに、スマートスピーカーなら声だけで設定できます。

【実例3】「外出中に家の家電を操作できる」

これはスマートリモコンも必要になってきますが、家にWi-Fi環境があれば、外出先からでもスマホで自宅の家電を操作することができます。家に帰る前にエアコンを入れておいたり、防犯のために留守の間にも照明をつけたりといったことが可能になります。

スマートスピーカーの基礎知識

まずは、スマートスピーカーの基礎知識を学んでいきましょう。

スマートスピーカーができることは以下のとおり。

・音楽再生
・検索
・スケジュール管理
・メモ
・メール操作
・天気予報やニュースの読み上げ
・電子書籍やサイトの読み上げ
・家電の操作

スマートスピーカーを使うには、スマホが必要です。
そして、AIはインターネットを利用するので、使用する場所ではWi-Fi環境が必須となります。

スマートスピーカーは、それぞれのメーカーごとに独自のAIが搭載されています。
呼びかけ方も異なっています。

 

メーカー スマートスピーカー AI(アシスタント) 呼びかけ
Apple HomePod mini Siri 「Hey Siri」
Google

Google Nest Mini、Google Nest Hub

Googleアシスタント 「OK Google」
Amazon Echo Dot、Echo Dot with clock、Echo Show 10 Alexa 「Alexa」


どのメーカーのものを選ぶのかは、どんなサービスを使っているかによって決めるのがいいでしょう。

iPhoneやiPad、Macを使っているようならAppleのHome Pod mini、Androidスマホを使っていたり、Googleのサービスをよく利用しているのならGoogle Home、Amazonでよく買い物をしたり、Amazon Primeを契約しているようならAlexaというように、自分が使っている製品やサービスによって選ぶと、スマートスピーカーの使い勝手がより良くなります。

スマートスピーカーで音楽をかけるときに注意しなくてはならないのが、対応しているストリーミングサービスが製品ごとで違うということです。
「○○の音楽をかけて」と声で操作する場合には、対応したストリーミングサービスからしか音楽が選べません。その場合、より多くの音楽を聞くには有料会員になっておくことが必要です。

ただし、スマホを連携させておけば、手動の操作になりますが、スマートスピーカーから音楽を流すことができます。

ディスプレイ付きスマートスピーカーが登場している!

当初のスマートスピーカーは、見た目も“スピーカー”という形状のものでした。しかし、その後どんどん進化して、現在はディスプレイが付いているモデルも登場して「スマートディスプレイ」と呼ばれています。

これまでは音声でのやりとりのみだったスマートスピーカーでしたが、スマートディスプレイとなると、画像や動画で対応することができるようになり、より利便性が高まっています。

スマートリモコンを使えば家電も操作できる

スマートスピーカーに対応した家電であれば、設定さえすれば声で操作することができます。
対応していないものでも、リモコンで操作できる家電なら、「スマートリモコン」という機器を使うことで「テレビをつけて」「エアコンの設定温度を20度にして」というような操作が可能です。
スマートリモコンを使えば、スマホにアプリをダウンロードすることで、外出先からでも操作することもできます。

スマートスピーカーカタログ

Apple

「HomePod mini」

「HomePod mini」

Apple純正のスマートスピーカー。音が360度に広がることで、どこに置いても高音質の音楽が楽しめる。別の部屋に置いて同じ音楽を流したり、インターコムとして使ったりすることができる。また、一つの部屋に2台置けばステレオスピーカーとして使えるのも特徴的。

Google

「Google Nest Mini」

 

「Google Nest Mini」

高さ 42 mm、直径 98 mmというコンパクトさなので、テーブルに置いても壁に掛けても、家中のどこに置いてもなじみやすい。小さいながらも十分な低音を響かせて音質も○。Googleの翻訳機能なども使えて、ちょっと調べ物をしたいときに便利に使える。

Google Nest Hub」

ディスプレイが付いていることで、デジタルフォトフレームとして使えるほか、Netflixなどの動画配信サービスを楽しむこともできる。Voice Match機能を使えば、「OK Google おはよう」と言うだけで設定していた通勤ルートの混雑状況やリマインダーを確認したり、「OK Google おやすみ」と言うことで翌朝のアラームの設定をすることなどが可能。

「Google Nest Hub」

 

Amazon

「Echo Dot」

「Echo Dot」

さまざまな空間になじむ、ファブリック仕上げの球体デザイン。コンパクトながらもパワフルで、明瞭なボーカルとバランスのとれた低音により、豊かなサウンドを再生。Echoシリーズの全デバイスでは、Amazonならではの機能として、音声でAmazonでの買い物ができる。

「Echo Dot with clock」

Echo Dotの前面にLED時計が付き、寝室のサイドテーブルやキッチンカウンターなどでの利用に最適。LEDの輝度は部屋の明るさに応じて自動的に調整され、時刻表示も見やすい。また、天気を確認すれば外気温が表示されるなどの便利機能も。

「Echo Dot with clock」

 

「Echo Show 10」

「Echo Show 10」

10インチのHDスクリーンを搭載し、モーション機能で使用中に使用者の動きに合わせてスクリーンが回転。部屋のなかのどこにいても常にスクリーンを見ながら、話しかけることができる。ビデオ通話中に部屋のなかを移動しても、スクリーンから外れることがない。外出先からでもアクセスでき、内蔵カメラを回転させながら部屋全体を見渡したりすることも可能。

Apple HomePod miniを実際に使ってみた!

最後に、iPhoneユーザーとして、HomePod miniを実際に使ってみたレポートをお届けします。
HomePod miniは、2台並べて連携するとステレオスピーカーとしても使えるというユニークな特徴を持っています。スマートスピーカーとしてだけ使うのであれば1台でも十分だと思いますが、オーディオスピーカーとして見れば、どうしてもステレオ再生ではしっかりとした音質を楽しみたいものです。

筆者宅で撮影、ラップトップの左右にHomePod miniを配置

HomePod miniの設定はとても簡単です。

まず電源に接続して、iPhoneを近づけます。するとiPhoneに設定の手順が表示されるので、そのとおりに設定すれば完了。

次に、もう1台のHomePod miniの電源を入れて同じようにiPhoneを近づけ、設定画面通りに設定していけば、2台のHomePod miniが連携してステレオ再生の準備が整います。

実際に音楽を流してみると……。これが本当にいい音なんです。

低音がきっちり締まり、イヤな高音のビビり音もなく、しっとりとした“大人の”音質です。
通常のスピーカーだと音の指向性が明確なので、前に遮るものがあったり、背後や側面の環境に大きく左右されたりして音が変わってきますが、HomePod miniはその影響が少なく、いろいろと制約のあるデスクの上などでもバランスのいい音が楽しめます。

スペースに余裕がある場所に置いてみても、大きく広がりを持った音楽が再生されます。

筆者宅で撮影

Apple製品同士ならではの便利な機能も

HomePod miniとiPhoneなら、ちょっと便利な使い方もできます。

iPhoneをHomePod miniに近づけると、それまでiPhoneで聞いていた音楽がHomePod miniでもそのまま再生されます。逆に、同じように近づけることで、HomePod miniを通して流れていた音楽をiPhoneに受け渡すこともできます。
特別な操作をすることなくシームレスに連携するところは、Appleならではの心憎い使い勝手です。

また、2台のHomePod miniを別な部屋に置いておけば、インターコムとして使うこともできます。
しかも、iPhoneやiPadともやりとりできるので、HomePod miniに音声で伝えたことが、相手のiPhoneに文字メッセージで表示されるという、ちょっと新鮮で、とても便利な使い方もできます。

まとめ

スマートスピーカーは、なくても困らないものではありますが、一度使ってみるとその便利さが実感できるアイテムです。「こんなことができたらなぁ」ということが現実にできるようになるので、この先、なくてはならないものになっていくでしょう。また、今後はスマートスピーカーで操作のできるスマート家電も増えていくでしょうから、快適なおうち時間には欠かせないものになっていくと思われます。

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