閉塞感をやわらげ、部屋に開放感を与えてくれるお洒落な室内窓。
室内窓をキッチンやリビングなどに取り付け、カフェのような雰囲気を演出する「カフェ窓」として楽しんでいるケースも増えているようです。
リノベーションや注文住宅の条件として、室内窓の設置を検討されている方もいるかもしれませんね。

今回は室内窓のメリット・デメリット、種類などを解説していきます。
室内窓に興味を持っている方、より快適なおうち時間を過ごしたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。

室内窓とは?

室内窓とは、室内空間に設けられた窓のこと。日当たり・風通しを良くする、LDKなどの広い空間を仕切る、部屋と部屋・廊下と部屋の間のコミュニケーションを円滑にするなどの目的で設置されます。

室内と室外間に設けられる一般的な窓よりも、形状やサイズ、デザインの自由度が高いのも特徴です。

遊び心溢れるデザインの室内窓は、Instagram等でも注目を集めています。

室内窓のメリット

室内空間の壁に窓を設けるメリットは何があるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

部屋が開放的になる

壁で囲まれた空間には閉塞感が出てしまいますが、室内窓を設けると視覚的な奥行きが生まれ、空間に広がりが感じられます。書斎や廊下、キッチンなど、どうしても狭く感じられてしまうスペースに室内窓を設置し、広々と感じさせるのに有効です。

光・風を通す

室内窓の設置により、自然光や風を取り入れやすくなるのは大きなメリットです。室内窓から日当たりの悪い個室にも光を取り込めると、家全体が明るくなります。

また風が通りづらい空間があっても、隣接する部屋から風を通すことで、通気性を確保できます。室内窓の開閉によって、冷房や暖房を効率的に行き渡らせ、快適に過ごせるでしょう。

別空間でのコミュニケーションが円滑になる

LDKなどの大きな空間を室内窓で仕切ると、緩やかなつながりを維持できます。
別々の空間で過ごしていても窓の向こうにいる家族の気配を感じられ、時には室内窓を介してコミュニケーションをとれます。

コロナウイルスの影響で在宅勤務が増え、家族の生活音を消しながら業務に集中したい方、仕事をしながらも家族の気配を感じていたいと考えている方、子供部屋とのつながりが欲しい方にもぴったりです。

暮らしのアクセントになる

室内窓は形状やサイズ、ガラスの種類や枠の素材などの選択肢が広く、室内と室外間に設置される一般的な窓よりも、デザインの自由度が高い特徴があります。木製の枠を選ぶか、鉄製の枠を選ぶかだけでも、印象が大きく変わるでしょう。

室内窓は、自分好みの魅力的なインテリアとしての役割も果たし、家具との組み合わせなど部屋のコーディネートを楽しくしてくれます。

たとえば、ガラスにも多くの種類があり、ステントグラスを取り入れた室内窓を取り入れると個性的な雰囲気を演出できるでしょう。

他にも、ナチュラルカラーの家具が多い部屋にホワイトの枠を使った室内窓を設置して柔らかい空間にする、水色やピンクなどの室内窓で差し色を加えるなど、様々なアイデアがあります。

室内窓のデメリット

様々なメリットがある室内窓ですが、デメリットもあります。

室内窓の設置には、取り入れて得られるメリットと、生じてしまうデメリット両方を考えて検討しましょう。

プライバシーの確保が難しい

ガラスの種類も様々

室内窓の設置により、それぞれの空間で過ごしている家族の気配を感じてコミュニケーションを取りやすいというメリットがありました。

しかし裏を返すと、それぞれのプライバシーの確保が困難になるとも言えます。

プライバシーを保ちたいと考えている家族がいる場合は、室内窓のガラスをモールガラスやカスミガラスなどにしたり、設置場所を工夫するなど、家族と相談した上で設置を検討しましょう。

窓のタイプによっては邪魔になる

開閉できるタイプの室内窓の中でも、押し出すタイプや両開きタイプの室内窓については、生活動線上に設置することで、通行の妨げとなる場合があります。その他にも、家具とのバランスや、設置する間取りも重要です。

また、開閉できるタイプは操作性も大切になります。室内窓を展示しているショールーム等で、実際に使ってみる必要があるでしょう。開閉できる室内窓の設置を考えている方は、日々の生活の邪魔にならないよう、設置時の具体的なイメージを持つことが重要です。

コストがかかる

自分好みにカスタマイズでき、採光・通風、コミュニケーションにも良い影響を与える室内窓ですが、設置するには高いコストがかかってしまいます。

ガラス代、工事費用などの総額は、小さな窓であっても10万円以上かかるようです。また、掃き出し窓のような人が通れるサイズの窓となると30万円以上の費用が必要になることも。

メリットとの費用対効果を考えつつ、自分の家に設置するかどうかを検討する必要があります。

設置する場所が限定される

インテリア性の高い室内窓ですが、どこの壁でも設置できるわけではありません。筋交いがある壁や、構造的に重要な壁には設置できません。

そのため、自分の家のどこに設置が可能なのか?を先に検討し、計画を進める必要があります。

室内窓の種類

窓タイプの組み合わせを楽しむのもあり

室内窓は大きく分けて二種類あります。自身の暮らし、設置する目的、場所や好みのデザインなどを考えて、適した室内窓を選びましょう。

開閉窓タイプ

ひとつ目は、開閉窓タイプ。自分で開閉できる室内窓を指します。

自然光を取り込めるのはもちろん、開閉する度合いによって通風量の調整が可能なのが魅力です。また、開閉窓の中にもいくつか種類があります。代表的なものは、窓の両側が開く「両開き窓」や、押すと上に向かって開く「突き出し窓」、天井近くに設置し下に向かって開く「ランマ窓」などです。

様々な種類があるため、家族とのコミュニケーションを増やしたい場合は両開きタイプ、開けた扉が邪魔になるようなら引き戸タイプなど、暮らしや用途に合うタイプを設置するとよいでしょう。

FIX窓タイプ

もうひとつはFIX窓タイプ。こちらは壁に直接はめ込まれているため開閉できず、光のみを取り込めるのが特徴です。採光窓と呼ばれることもあります。

採光や空間の開放感など、通常の目的のための設置に加え、吹き抜けの落下防止に用いられていることもあるようです。家族の気配を感じたいと考えて室内窓を設置するなど、開閉が重要でない目的の場合は、透明なガラスを用いたFIX窓タイプの室内窓を選ぶとよいでしょう。

また、採光を目的としてこちらのタイプを選ぶ方も多く、効率的に光を取り入れられる形状の窓が揃っています。コンパクトなタイプの窓をいくつか並べる、開閉窓タイプとの組み合わせなどを楽しむのもよいでしょう。

まとめ

今回は室内窓について詳しく紹介しました。

室内窓は住宅以外にも、お洒落なカフェなどにも設置されており、憧れていた方もいるのではないでしょうか。コストやその他の家具との兼ね合いなどは考える必要がありますが、室内窓には様々なメリットがあります。家で過ごす時間が長くなっている今、在宅勤務を行いたい方、開放的なスペースでくつろぎたい方や家族とのコミュニケーションを増やしたい方には特におすすめです。

お部屋の雰囲気に合ったお洒落な室内窓を設置して、より快適なおうち時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

【監修者】
しかまのりこさん

一般社団法人日本模様替え協会/COLLINO一級建築士事務所主宰。一級建築士、300軒以上のリビング・寝室・子ども部屋の模様替えを行い、模様替えのスペシャリストとしてTVや雑誌でも活躍。著書も多数。近著に「狭い部屋でも快適に暮らすための家具配置のルール」(彩図社刊)がある

※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
~こんな記事も読まれています~

この記事が気に入ったらシェア

おすすめ記事