家の部屋空間をスマホで綺麗に撮るには? インフルエンサーが実践する撮影術

自宅で過ごす時間が増えた昨今、自分だけの空間にこだわりを持つ人が増え、SNSでシェアされているシーンが目につくようになりましたね。

まるでショールームのような部屋から、DIYで作り上げたオリジナリティあるインテリアなどなど…自分だけの空間をSNSでシェアしたいと思っても、写真がうまく撮れないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、自慢の自宅をもっと素敵に撮影するため、スマホで簡単に実践できる撮影術や、周りと差がつくひと工夫をご紹介していきます。

撮影前に、スマホの基本設定

スマホの進化は著しく、今や携帯電話はひと昔前のデジタルカメラを優に超えてしまっています。その多くの機能を理解・駆使して、プロ顔負けの写真を撮影してみましょう。

※使用されている機種によって機能や設定は異なるため、詳しくは本体説明書をご覧ください

グリッド表示

まず、部屋の写真を撮影する上で大切なことは「水平・垂直」であることです。

普段スマホを傾けて撮ってしまう人は特に意識していただきたいポイント。スマホを傾けての撮影は、時に臨場感を出せたり、食べ物を美味しく見せる方法ではありますが、インテリアや建築物を撮影する際には基本的にNGです。

インテリアや建築物を撮影する際には、「グリッド」と言われる枠線を表示して、なるべく水平・垂直に撮影してみましょう。「グリッド」とは三分割法に基づいて敷かれた、縦横に二本の線のことです。画面を縦横に三分割し、その線を意識して被写体を配置することで、画面の奥行きや左右均等の構図で撮影できます。

自動HDR

「HDR」とは「High Dinamic Range」の略。これは、暗い写真・明るい写真・中間の写真の3枚を瞬時に撮影し、自動で合成して1枚の写真にしてくれる機能です。そうすることで、明るすぎる部分や暗すぎる部分を適正に整え、白飛びや黒つぶれを抑えた写真が簡単に撮れます。一般的に、夕焼けなどの風景撮影に使われる機能ですが、例えば「窓の外の景色だけ明るすぎる」といった場合に使うと効果的です。

露出補整

「HDR」にも似ていますが、こちらはもっと単純に、自分のお好みで明るさを調整できる機能です。ふつうに撮影する際は、スマートフォンが自動で明るさを決めてくれますが、もっと明るく・暗く撮影したい場合に、この「露出補正」が役に立ちます。

白い壁が光の具合でグレーに写ってしまう場合や、一番見せたい物をもっと明るく写したい場合などに使うと効果的です。

綺麗に撮影できるアングルポイント

部屋を撮影する際に重要になるのが「構図」です。見せたいものは強調し、部屋をより広く写すための構成や配置を指します。写真に反映される意図は、ここで決まると言っても過言ではありません。たくさんのバリエーションを試して、自分だけの部屋をよりよく撮影しましょう。

水平・垂直を意識して撮影

前述したとおり、部屋や建築物の撮影において一番重要なことは「水平・垂直」です。グリット線を活用し、部屋の壁や家具の線を意識して、合わせてみましょう。

一部スマートフォンには水準器機能が搭載されているものもあります。グリッド線の中央部がスマホに合わせて動いていたら、その線が真っ直ぐ水平になるようにしてみましょう。

部屋の角から撮る

角から撮影することで、部屋の「対角線」に立つことになり、室内を広く見せることができます。まずは対角(向かい側)の角を中心に配置して、撮影してみましょう。

その次に、対角の角をグリッドに合わせて撮影してみます。一気に部屋の印象が変わることに気がつくはず。納得の1枚が撮れる対角線の位置を探してみてください。

床の割合を多くし、天井は写さない

水平の動きに慣れたら、次は「垂直」。スマホを上下に傾けて、写る画面を確認してみましょう。床面や天井の配分が変わることで、また違う表情が出てくるのではないでしょうか。下に向けて床の割合を多くすると、部屋の全体を広く見せることができます。綺麗なフローリングに張り替えたなら、床をたくさん写し強調してみましょう。

ただし、天井に見せたいものがある場合は別です。美しく光が差し込む天窓や、お気に入りの照明があるならば、天井方向を強調させるように撮影するのもテクニックのひとつ。見せたいものの意図が、グッと伝わるようになります。水平・垂直に慣れたら、チャレンジしてみてくださいね。

その他押さえておきたいポイント

アングルをマスターしたら、もう少し上級テクニックを使っていきましょう。部屋をさらに素敵に撮影し、SNSに載せればより多くの「いいね!」や反響がもらえるはずですよ。

撮影の時間帯を意識

多くの部屋には、一定以上の自然光を取り込むための「採光窓」が設置されています。日中に撮影する際には、窓からの光の入り方を意識するのがおすすめです。

そして、時間帯を意識して撮影するのもテクニックのひとつです。例えば、白い壁面に反射する朝の光、夜の間接照明などは撮影の時間帯を誤ってしまうと魅力は十分に伝わりません。

もしいい時間帯がうまくつかめない時は、朝と夜で同じアングルから撮り比べてみてください。部屋の印象が大きく変わります。

撮影は目線の高さ

撮影する時には、「目線の高さ」も重要です。「いい風景なのに、スマホで写真を撮ろうとするとなんか違う…」そんな経験もあるのではないでしょうか。素敵だなと感じた風景は、あなたの目線から見たものだからです。

まずは何も考えずにスマホを構えてみてください。きっと、自分の胸の位置くらいで構えているのでは?ちょっと違和感のある構図は、そのせいかもしれません。そのあと、一度自分の目線に合わせて撮影してみましょう。もちろん、今までお伝えした水平・垂直もお忘れなく。

三脚の使用

「三脚」を使用することで、構図を簡単に決められるようになります。三脚は家電量販店やインターネットで購入でき、安いもので2,000円〜購入できます。通常の三脚にスマホ用のアタッチメントが付いているものは、これから一眼レフデビューしようと考えている方にもおすすめです。

また三脚を使用することで「ブレ」を抑えられます。手で持って撮影しようとすると、どうしても手ブレしてしまうので、特にシャッタースピードが遅くなる暗いところでの撮影には三脚の使用がおすすめです。

写り込むものを意識

撮影した後に写真を見返していると、飲みかけのペットボトルが写り込んでいたり、スーパーの袋が映り込んでいたり…。せっかくの素敵な部屋なのに、不要な物の写り込みで一気に生活臭が漂ってしまいます。撮影前には部屋を見渡して、見せたくないものは自分の後ろや死角に隠しましょう。

逆にちょっとした観葉植物などの小道具を使って、クリーンなイメージにするなど、撮影者の工夫次第でより映える写真を撮ることができます。

インフルエンサーが意識しているポイント

saori.612さんの投稿写真

最後に、Instagramで素敵な室内写真を投稿されているおうち系インフルエンサーsaori.612さんが、普段撮影時に意識しているポイントをご紹介します。

・自然光の明るい時間帯を選ぶ
・過度な加工はせず、自然な写真
・垂直水平を意識する
・同じ場所でもアングルを変える
・ナチュラルな雰囲気をイメージして、色合いを意識する
・家具の高さ、ライン、部屋全体のバランスを意識する
・ブレないように三脚を使用する
・インテリアサイトやカタログ、雑誌のプロの写真を見て切り取り方や光の入り方を学ぶ

ここまでご紹介したように、室内の撮影では光やアングルが特に重要になります。

まずはsaori.612さんのポイントを実践しつつ、自身が描くイメージに近い写真をリサーチ・参考にしてみてはいかがでしょうか。

参考:saori.612さんのInstagramはこちら

まとめ

スマホひとつあれば、ちょっとした工夫や簡単な技術で、プロ顔負けの写真が撮影できます。さらに加工アプリなどを駆使することで、写真が一段と良くなることも。まずはたくさんチャレンジして、自身がイメージする部屋の写真を撮影できるように慣れていきましょう。

※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
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