狭くても集中できる! テレワークのアイテム選び、リフォームのコツ

新型コロナウイルスの感染拡大以降、勤務体制が変わった企業は多いでしょう。自宅で仕事をする必要がある人の中には、在宅勤務の課題や悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。そこで、ARUHIマガジンの中から、テレワークに伴う自宅の環境に関する記事をピックアップしてお届けします。

手軽なリフォームで仕事場を確保し、音の問題を解決

家で仕事をする環境を整える最も有効な方法と言えば、リフォームでしょう。

ワークスペースを確保するため、増築や間取りの変更などの大掛かりな工事をせずにリフォームをするのであれば、リビング・ダイニングの一角やキッチン横のパントリーをワークスペースとする方法や、押し入れを活用してワークスペースを作るリフォーム、密閉性の確保を優先するのであれば、ウォークインクローゼットをワークスペースにリフォームする方法もあります。

ただし、押し入れやウォークインクローゼットは電源や空調などの設備がない可能性が高いため、それらをどのように確保するか考える必要があります。

電話やWeb会議の通話音が聴き取りやすく、音漏れがしづらい環境も確保したいところです。防音性能を高めたいのであれば、間仕切り用の吸音材パネルや視線も遮ることができる吸音材パネルタイプのパーテーション、デスクに載せるだけの吸音フェルトボード、ワークスペースをしっかりと囲むことができるボックスタイプの防音アイテムなど、状況に合わせて生活音も遮断する工夫をすると良いでしょう。

詳しく読む:在宅勤務で集中したい人向け「防音」をキーワードとした手軽なリフォーム方法

 

テレワーク向けの室内環境を整えるポイント

テレワークのために室内環境を整えるのであれば、テレワーク環境に関する悩みを解消する家具選びや、部屋のレイアウトの工夫をすることが大切です。

まずは、自分に合う高さのデスクを用意しましょう。作業しやすいデスクの高さは、自身の身長や使用する機器、作業内容などによって変わりますが、高さが合わないデスクで無理に作業を続けると、集中できないだけでなく眼精疲労や肩こり、腰痛などの原因となります。
デスクの横幅を120cm程度確保すると、複数モニターで作業がしやすく、ビデオ会議やチャットなどがしやすいでしょう。
ワークスペースに置くものは必要最低限にとどめます。日頃から目に見えないところに物を収納する癖をつけておけば、作業に集中しやすいでしょう。

一般的なダイニング用チェアやソファは長時間の作業に向かず、腰痛や肩こりのリスクも高いため、長く座っても疲れにくいチェアや座椅子、腰痛防止クッションを用意し、腰やお尻への負担をなるべく軽くします。

テレワークに限らず、長時間座り仕事をしていると腰を痛めたり、運動不足になったりします。時々立ち作業を取り入れることで、仕事中の気分転換や眠気対策にもなるでしょう。立ってパソコン作業ができるスタンディングデスクや棚の活用もおすすめです。

詳しく読む:テレワーク環境を今より快適にしたい! 狭くてもスペースを整えるコツ

 

後付けOK! 畳1枚分の空間が仕事場に早変わり

株式会社キュラーズの「休校措置やテレワーク等によって変化した自宅での過ごし方に関するアンケート調査」によると、自宅で仕事や学習をしたくても専用のスペースがなく、約半数の人がリビングで作業をしているそうです。
テレワーク体制の勤務が続き、リビングの片隅で仕事をしている人のなかには、不便を感じたり、集中できなかったりする人もいると思います。「部屋数が足りないから書斎を設けることは難しい」「大がかりなリフォームを行うのは金銭的に難しい」と諦めていた人も、一畳分程度のスペースがあれば、あと付けで簡単にワークスペースを作ることが可能です。

例えば、日本スチールケース株式会社の「Brody WorkLounge 」は、脳科学によるアプローチに注目したラウンジチェア。人間工学的視点から姿勢を支え、その他にも集中して快適に作業するための機能が備わっています。
株式会社BATON PLUSの組立式小部屋「Room+」は北海道十勝で育った木を使用した、あたたかみのあるデザインが魅力です。
株式会社Think Labの「Think Lab HOME」「Think Lab HOME+ 」は高いデザイン性と機能性を両立した構造設計が特長のブース型書斎です。
パナソニック株式会社の「KOMORU 」は、有孔ボードの仕切りとデスクが一体のつくりで、簡単な組み立てにより、半個室空間を作ることができます。

詳しく読む:家に畳1枚分の広さがあれば俄然集中できる⁉ 各社の「あと付け」ワークスペース集

 

寒さ対策も忘れずに

暦の上では春と言えど、肌寒い日が多い今の季節、在宅勤務時には寒さ対策が欠かせません。室温がそれほど低くなければ、防寒グッズを活用するだけで十分効果を得られることがあります。

フローリングやタイルの床は足元が冷えがち。手軽な対策として、ルームシューズ靴下を用意しましょう。膝から下をしっかりと温めやすいブランケットや、全身を保温したい場合は着る毛布もおすすめです。首回りは、肌への密着度が高く保温性に優れているネックウォーマーの利用がおすすめです。

在宅勤務中の冷えを防いで体を温めると、仕事のパフォーマンスが高まるだけでなく、血流が良くなり体調管理もしやすくなります。本格的な寒さには暖房器具が効果的です。腰まわりを温めるなら、ヒーター機能がついたホット座布団ホットクッションがおすすめ。

コンセントではなくパソコンにつないで使うUSBタイプであれば、デスクやソファなど、好きなところで使うことができ、とても便利です。ピンポイントで足元を温めるならフットヒーターも良いでしょう。電気で温めて使う湯たんぽのように使える電気あんかも手軽で人気。椅子と組み合わせて使うことができる、ハイタイプのこたつも、在宅ワークのおともにぴったりです。

詳しく読む:在宅勤務(テレワーク)の寒さ対策におすすめ!自宅でも仕事に集中できる環境を整えよう

 

まとめ

テレワークで仕事をすることは、通勤時間の短縮や自炊しやすい環境などたくさんのメリットがある反面、ONとOFFを区別しづらいなどデメリットもあります。自宅でストレスなく働ける環境づくりを始めてみてはいかがでしょうか。

※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
~こんな記事も読まれています~

この記事が気に入ったらシェア