2020年末は子どもが「いない」人ほど帰省しない? 子がいる/いない人それぞれの本音

2020年は新型コロナウイルスの感染拡大により、帰省や会食の自粛、忘年会やカウントダウンイベントの中止など、例年であれば多くの人が楽しみにしていたことの実現が難しい状況です。そんななか、年末年始にどのような計画を立てている人が多いのでしょうか。

実家への帰省は、子どもがいない人の方が「帰省しない」傾向

株式会社ネクストレベルが、年末年始の過ごし方についての緊急アンケートを実施。年末年始に実家へ帰省するか、「18歳以下の子どもがいる人」と「いない人」それぞれに質問をしました。子どもがいる人は、いない人に比べて「日帰りで顔を出す」「泊まりがけで帰省する」など、「帰省する」と答えた割合が多くなっています。コロナ禍でも実家で家族と過ごし、孫の顔を見せてあげたいと考えている人が多いのではないでしょうか。

出典:株式会社ネクストレベル「年末年始の過ごし方についての緊急アンケート」(12月22日〜12月23日のアンケート結果)

上記アンケートは12月22日~23日のアンケート結果ですが、12月9日~11日に同様の質問をしたときには、真逆の傾向が出ていて、子どもがいる人の方が「実家に帰省しない」割合が高く、「泊りがけで帰省する」割合は子どもがいない人の方が高い状況でした。

1回目と2回目のアンケート結果を比較してみると、子どもがいる人の予定は大きな変化がないのに対し、子どもがいない人は「帰省しない」割合が10%増加するなど、予定を大きく変更していることが分かります。子どもがいる人は「孫を見たい」「孫を見せたい」という思いから、予定を変更しづらい背景があるのかも知れません。一方、子どもがいない人は「感染者数が増え続ける状況で帰省するのは難しい」と判断し、予定を変更した人が多かったことが予想できます。

出典:株式会社ネクストレベル「年末年始の過ごし方についての緊急アンケート」(12月9日〜12月11日のアンケート結果)

帰省する人・しない人、それぞれの理由とは?

人によって帰省する・しないの判断が分かれている背景には、どのような理由があるのでしょうか。

【帰省しない】
・例年であれば子どもの顔を見せに家族全員で実家へ帰省するが、親が高齢で基礎疾患があるためコロナ感染への注意を払うべく帰省は断念。(東京都/43歳男性/子あり)
・子どもがまだ0歳なので、初詣の人混みに連れて行くのは少し不安。また東京から帰省して体調の悪い祖父に何かあったらと心配なので、大人しく自宅で過ごします。(東京都/28歳女性/子あり)
・親が65歳以上なので、もし自分が感染していたらと考えると、帰れない。(東京都/39歳男性/子なし)
・実家に高齢の祖父母がいるので。田舎なので対外的に札幌から帰省しているというのが、イメージ悪いかなと思いやめました。(北海道/34歳女性/子なし)

「帰省しない」人の多くは、実家の親や祖父母に自分たちが感染させてしまうリスクを重視して判断しているようです。

【泊まりがけで帰省する】
・コロナ対策をした上で孫に会ってもらいたいと思うから。(千葉県/28歳女性/子あり)
・同じ県なので帰省します。(広島県/27歳男性/子なし)
・居住地・帰省先ともに感染拡大地域ではないから。(島根県/40歳男性/子あり)
・今年はお盆しか帰れていないので、緊急事態宣言が出たりしなければ、いつもより日数を減らして帰る。(広島県/42歳男性/子あり)

「泊まりがけで帰省する」人は、毎年の恒例行事に重きを置いている人が多く見られました。同じ県内、感染拡大地域ではないなど、一定程度リスクが少ないと判断している側面もあるようです。

【日帰りで顔を出す】
・毎年日帰りで行く。今回はコロナのこともあり長居はしないようにしたい。(群馬県/40歳男性/子あり)
・高齢の両親や義理両親と長時間過ごすことはできないので、年始のあいさつをして帰ることにしました。(千葉県/45歳女性/子あり)
・父親が高齢で持病もあるため極力接触は避けたいのですが、玄関先で少し孫の顔を見せてあげるくらいはしたいからです。(神奈川県/34歳女性/子あり)

「日帰りで顔を出す」人は、実家が近くて元々日帰りで会っている人もいます。それ以外に、今年は感染拡大防止からあえて玄関先や短時間の滞在に変更するという声がいくつも聞かれました。

【決めていない】
・子どもを親に会わせてあげたい気持ちと、外出自粛した方がよいという気持ちとを比べて、帰省しないほうが良いのではないかと迷っています。(北海道/33歳男性/子あり)
・家庭間で感染を広めないために控えたいけど、子どもが行きたがることを考えると決めきれていない。(大阪府/35歳女性/子あり)

「決めていない」人は、今後の感染状況を見て判断することにしている人が多いようです。コロナ禍が長引いていることから「夏休みは会えなかった分、年末年始は…」と再会を待ちわびる人が多いことが想像できます。

まとめ

年末年始の恒例行事だった帰省を泣く泣く取りやめた人も、子どもの顔をどうしても見せたくて帰省する人もたくさんいることと思います。帰省するにしても、感染予防の徹底や滞在期間の短縮など、例年とは比べ物にならない配慮が必要になるでしょう。感染拡大の防止に努め、年末年始を過ごしたいものですね。

【調査概要】
「年末年始の過ごし方についての緊急アンケート」
調査対象:18~49歳の男女988名(男性478名、女性510名)
調査方法:インターネットアンケート
実施期間: 2020年12月9日~12月23日
実施機関:株式会社ネクストレベル

ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:株式会社ネクストレベル

※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
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