家を購入する前に知っておきたい!よくある失敗&購入者の失敗体験談

家の購入は、人生で最大の買い物。後悔しないよう、しっかりと検討を重ねているかと思います。ところが、買ってから「こんなはずじゃなかった」「こうすれば良かった」と、失敗に気付くことも多いようです。家購入でよくある失敗ポイントや、購入後に「失敗した」と感じた住宅購入者のリアルな声をご紹介します。購入前にしっかりチェックしてください。

住宅購入の前に、まずはライフプランを整理すること

人生の中で想定されるライフイベントで、「住宅資金」とともに人生の三大資金といわれる「教育資金」「老後資金」が必要になるタイミングやその金額を把握し、無理のない計画を立てることが大切です。

ライフプランを作成することで、現在の家計の把握と、いつ、どれだけのお金が必要なのかが明確になり、住居費には現実的にどれだけのお金を使うことができるのかなど色々なことが見えてきます。自分で作成するのが難しければ、ファイナンシャル・プランナーなどの専門家に相談してみるのもよいでしょう。

詳しく読む:マンション購入、ライフプランを考えずに決断するのは失敗のもと!?

「物件探し」のよくある失敗

購入のための物件探しは、そう何度も体験するものではありません。ほとんどの方が不慣れな物件探しで、起こりがちな失敗をご紹介しましょう。

1.どの不動産屋さんとやりとりしていたのかがわからなくなる
複数の不動産屋さんとのやりとりを面倒だと思う方は、まず物件ではなく、不動産屋さんから決めることをおすすめします。

2.不動産屋さんの盛り方が…すごい
不動産屋さんはどんな物件でも売るのが仕事。セールスポイントを探そうと必死になるあまり、結果として盛りすぎてしまうことも。とはいえ、見当違いの物件ばかり紹介してくる不動産屋さんは避けるのが賢明です。

3.写真を撮ってもどこの家だかわからなくなる
写真を保存したまま整理せずにおくと、どの写真がどの物件なのかがわからなくなりがちです。写真を撮影するたびに、印になるようなものを写りこませるのがおすすめです。

4.安い! と思ったら実は…(「お隣がゴミ屋敷だった」「事故物件だった」など)
原因がわかれば安いことに納得できますが、内見に行くだけでも手間がかかるもの。ワケあって物件が安い場合、物件情報に「告知事項あり」などと記されていることがあります。注意してよく見ましょう。

5.写真と実際の物件とが全然違う!
実際の物件を見てがっかりしないためには、写真だけを見てイメージを膨らませるのではなく、築年数やリフォーム歴などについてもしっかり確認することが大切です。

6.掲載物件がない!?
契約済みの物件や販売中ではない物件の広告活動を行うことは、客寄せのための「おとり広告」として禁じられています。不動産屋さんのホームページなどに好みの物件が掲載されていた場合、まずは不動産屋さんに物件の状況について問い合わせるようにしましょう。

詳しく読む:【物件探しあるある6選】ありがちな失敗と解決法を紹介

購入体験者の「後悔」と「失敗」の声を参考にしよう!

すでに家購入した人たちは、どんな後悔・失敗をしたと感じているのでしょうか。先人たちのリアルな声を、ぜひ参考にしてください。

住宅購入後に“後悔したな“と思うこと

後悔しているポイントは、住宅ローンなどの経済面や環境など、様々な声が上がっています。

・住宅ローンが重くのしかかっています。広い家も子どもが成長すると必要がなくなり、アパートやマンションのように簡単に引っ越しもできず、建てない方が良かったのかなと思う時もあります。(50代/男性/正社員)
・購入後の費用を細かく考えていなかったので、その費用の捻出に苦労した。(50代/男性/個人事業主)
・賃貸で毎月家賃を払っても、老後に住む家が残らないという不安から住宅を購入しました。賃貸の時と同等の住宅ローン返済を計画しましたが、実際は固定資産税などの税金や修繕費などの出費があり、住宅ローン以外の出費で足が出ています。家の老朽化などを考えると、賃貸でも良かったのかと後悔しています。(50代/女性/専業主婦(主夫))

詳しく読む:住宅購入後に“後悔したな“と思う点はある? みんなの失敗談を調査

住宅資金・お金の面で後悔したこと

お金の面では、頭金や金利など、様々な面で悩むことが多いようです。

・頭金をためて購入すればよかったと感じています。「その程度の金額を頭金にしても」と当時は思っていましたが、毎月の支払いが少なくなるので、少しでもあれば後々助かります。(50代/男性/正社員)
・月々の返済額を抑えるために、ボーナス時の返済額を多く設定しました。その結果貯蓄がなかなかできないということになりました。(50代/女性/専業主婦(主夫))
・固定金利、変動金利はよく考えて決めたほうがいいです。自分だけでなく、世間の景気や政治の情報をしっかり集めないといけないです。(40代/男性/正社員)

詳しく読む:住宅購入者の約7割が“失敗した経験あり”! お金面でどんなことに悩んだ?

間取り選びで失敗したこと

実際に暮らし始めて動線の不自由さを感じている方や、将来の間取り変更が可能であるか、収納力を確認すればよかった、などの声が寄せられています。

・部屋の広さ、間取り、内装などは誰しも気になりますが、実際に住み始めた時の「家族の動線」がけっこう重要です。実際の生活をイメージすれば、間取りの考え方も変わると思います。(50代/男性/正社員)
・生活動線をもう少し考えればよかった。カッコよさを優先してしまった。(40代/女性/個人事業主)
・子どもが成長することも考えて、間取りを変更できるような物件も知りたかった。(20代/男性/正社員)

詳しく読む:住宅購入前に確認! 「間取り選び」で失敗しないために知っておきたい点は?

建物別に失敗の声をご紹介!【マンション・戸建て・中古住宅】

建物の種類によって失敗のポイントも変わってきます。マンション・戸建て・中古住宅の購入者の声をそれぞれご紹介しましょう。

【マンション選び】での失敗ポイント

近隣住民や、管理面で失敗したと感じている人が多いようです。

・周りの住人とのトラブルが発生し、解決まで長い時間を要したことがありました。マンションはひとつの建物に複数の世帯が入居する形なので、購入の際は間取りや築年数だけではなく、入居している他の世帯についても調べることが重要です。(40代/男性/正社員)
・物件は気に入りましたが、管理会社がイマイチだったことです。事前に清掃状態や掲示板などのチェックをしておいた方がいいと思います。(50代/男性/正社員)
・修繕費が年々高くなってきていること。新築だったのでわからずにいました。この点をもう少し詰めて決めたほうが良かったのかなと思っています。(50代/女性/個人事業主)

詳しく読む:実に購入者の7割がマンション選びで失敗したと回答! その内容とは?

【一戸建て購入】失敗のポイント

ライフスタイルの変化に合わなくなったり、間取りや収納での失敗の声も多いようです。

・結婚と同時に家を購入することになったため、子どもを想定した間取りをもっと考えれば良かった。子どもが生まれ、二人乗り用の自転車を購入した時に玄関周りに駐輪スペースを作るためにリフォームした。(40代/女性/専業主婦(主夫))
・階段周りの設計には気を使いましょう。私の場合は、リビングに階段を設けたので、空調効率が悪くなってしまいました。(20代/女性/正社員)
・玄関にクローゼットをつけておけば良かったと後悔しています。花粉やウィルスを部屋に持ち込ませないように、コートやバッグの収納場所があるといいと思います。(40代/女性/パート・アルバイト)

詳しく読む:一戸建ての購入で「失敗だった」と思ったことはある? 経験者の声を紹介

【中古住宅の購入】の失敗ポイント

リフォーム・修繕費用、構造、水まわりに関する声が多く見られます。中古住宅の購入を検討されている方は必見です。

・購入価格は安かったのですが、改修にかかった費用が高く、新築が買えたのではという金額になりました。(40代/女性/正社員)
・トイレやキッチンなどの水回りはしっかりチェックする事をオススメします。見た目はきれいでも、パッキンなど弱っている事があるので、実際に水を出したり止めたりしてみるのが良いと思います。(40代/男性/正社員)
・水回りの確認はしっかりしておいた方が良いと思います。中古物件ですと水道管が錆びていたりする場合があり、購入した物件も錆びていました。見えない部分なのでわかりにくく、住みはじめてから発覚しました。(50代/女性/個人事業主)

詳しく読む:中古住宅の購入に約7割が失敗を経験⁉ 先輩100人に聞いた失敗談とは?

まとめ

マイホームの購入は絶対に失敗したくないもの。後悔のない、納得のマイホーム購入をかなえるために、ぜひ参考してください。

※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
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