模様替えをするなら「断捨離」から! 部屋も気分もスッキリする方法

コロナ禍により、家にいる時間が長くなったことで、部屋の快適性や使い勝手を見直したいと考えている人は少なくないでしょう。部屋の居心地を良くする方法の一つが模様替えです。しかし、いざ模様替えに着手すると、思ったようにはかどらなかったり、収拾がつかなくなってしまったりしがちです。部屋の模様替えがうまくいかない原因は、モノが多すぎるからかもしれません。模様替えの前に思い切って断捨離をしてみましょう。断捨離と模様替えのポイントについて紹介します。

模様替えは気分転換に最適

日々の生活の中で、部屋の使い勝手や居心地になんとなく違和感を覚えたことがある人は少なくないでしょう。部屋にいる時間が短かったときには、そのような違和感はスルーしてしまっていたかもしれません。しかし、コロナ禍により部屋で過ごす時間が長くなってくると、使い勝手や居心地の悪さは気になりますし、ストレスにもなります。そこで、おすすめしたいのが部屋の模様替えです。部屋を整理して家具のレイアウトやインテリアを変えると、居心地が良くなるだけでなく、気分もリフレッシュします。

まずは断捨離を
模様替えの第一歩は断捨離です。まずは自分の所有物を見直し、整理するところから始めましょう。モノは意識的に処分しないと、どんどん増えていきます。どんなに収納方法に工夫をこらしたとしても、収納できる容量よりモノが多ければ収まりません。スッキリした部屋にするためには、不要なモノの量を減らしてシンプルライフを心がけましょう。

部屋がスッキリすると、気持ちが落ち着くだけではありません。模様替えを成功させたことによる達成感や充実感が得られ、モチベーションのアップにもつながります。また、掃除も隅々まで行き届くようになるので、衛生的にも良さそうです。

こんなにある! 断捨離の効果

「断捨離」は、さまざまなメディアなどでも盛んに取り上げられている言葉です。「断捨離」の語源は、ヨーガの行法である「断行(だんぎょう)」・「捨行(しゃぎょう)」・「離行(りぎょう)」です。それぞれ、不要なモノを「断」ち、不要なモノを「捨」て、モノへの執着から「離」れる、という思想を表しています。

心に余裕ができる

断捨離は心のゆとりを生む

「断捨離」は、家や部屋を片付ける際に使われることが多いため、モノの整理術として認識している人が多いかもしれません。しかし、「断捨離」はモノに限らず、心や頭の整理もできるメソッドです。日々の生活の中で、いつの間にか部屋に不要なモノが溜るように、妬みや僻み、偏見、執着などのネガティブな感情も知らず知らずのうちに心に蓄積されていきます。

モノに執着している限り、心が満たされることはありません。人のモノを見れば欲しくなり、新しいモノを見れば欲しくなりと際限なく欲しがり続けることになるからです。断捨離によって、モノへの執着から離れると、モノがなくても不安はありません。むしろ、身も心も軽くなり、余裕が生まれます。モノがない分、自分の存在感が増し、自分らしく生きられるようになるでしょう。

部屋が広く使えるようになる
モノが多いと部屋のスペースが占領されて、部屋が狭くなってしまいます。収納ケースや収納グッズを駆使して整理をしても、スペースが減ることに変わりはありません。また、モノが詰め込まれた収納棚やボックスは、圧迫感があって窮屈な印象を与えます。部屋はある程度空間にゆとりがないと、スッキリ見えません。床が見える面積が大きいほど、部屋は広く感じられます。断捨離でモノを減らせば、床にモノや収納棚などを置かずに済み、部屋がスッキリ見え、広く使えるようになります。

 お金が増える

シンプルライフは経済的ゆとりにつながる

持っているモノが多いと、その分広い部屋が必要になります。モノを減らせば、部屋を狭くすることができて、家賃が節約できます。部屋が狭くなると、冷暖房費や電気代なども抑えられます。また、不要になったモノは、フリマアプリやリサイクルショップに売ることで、臨時収入が得られるかもしれません。モノを減らすことは、家計のダウンサイジングにつながり、お金が増えるのです。

人間関係も良好に
断捨離効果は人間関係にも表れます。断捨離をして自分に自信がつくと、自分と他人を比較することがなくなります。また、心と頭がクリアになるので、他人の言動に惑わされることも減るでしょう。断捨離は、人間関係そのものを見直すきっかけにもなります。本当に大切な人以外の関係を断捨離すると、大切にしたい人たちとの有意義な時間が増えて、より良好な関係が築けるでしょう。

モノの価値がわかる
セールで安かったり、パッと目を引いたりしたモノを衝動的に買った経験は誰にでもあるでしょう。しかし、それらは結局すぐに飽きてしまい、不要物となる確率が高かったのではないでしょうか。断捨離で大量の不要物を処分すると、モノとの接し方が変わります。モノを買う前にそれが自分にとって本当に必要かどうかを考えるようになり、必要ないと判断したモノは買わなくなります。モノに対する評価基準そのものが変わるのです。どんなに高価なモノであっても、自分にとって必要ないモノは無価値です。自分にとって必要なモノ、価値あるモノを大切に使い続けることで愛着がわいて、ますます価値が高まっていきます。無闇にモノを買わなくなるため、不要物が減ってお金が溜まるという好循環も生まれます。

断捨離の具体的な進め方

部屋のモノが減るだけでなく、さまざまなメリットがある断捨離ですが、ここからは具体的な進め方について紹介します。

まずは全部出してみる
模様替えの第一歩として断捨離をする際は、その部屋にあるすべてのモノを出してみましょう。すべて出してみることで、重複しているモノや、奥にしまいこんですっかり忘れていたモノなどに気付き、必要かどうかの仕分けがしやすくなります。

「保留」もあり
必要なモノと不要なモノとを仕分ける際、どちらにすべきかで迷うモノもあります。そういうモノは、一旦保留にしておきます。断捨離を行う際は、必ずしもすぐに結論を出す必要はありません。すぐに結論が出せないモノは期限を設けたうえで処分保留とし、期限内に一度も使わなかった場合は処分しましょう。

無理はしない
断捨離を始めると、つい勢い余って捨て過ぎてしまうことがあります。後で後悔しないためにも、無理をせずに行うようにしましょう。また、同居人がいる場合は、自分のモノと同居人のモノが混在していることもあるでしょう。その場合は、たとえ家族であっても、自分以外の人のモノを勝手に捨てるのはご法度です。一見不用品に見えるモノでも、その人にとっては大切なモノかもしれません。捨ててしまってからでは取り返しがつかないので、自分のモノ以外は慎重に取り扱いましょう。

うまくいく模様替えのコツ

断捨離が終わったら、いよいよ部屋の模様替えです。部屋の模様替えがスムーズに進められて、満足できる仕上がりにするためのコツを紹介します。

部屋のイメージを明確にする
部屋の模様替えをする際には、目指す部屋のイメージを明確にしておく必要があります。とくに、大きな家具や家電は闇雲に動かしてしまうと収拾がつかなくなってしまいます。あらかじめサイズを測って、置く位置を決めておきましょう。また、せっかく模様替えをするなら、モノがごちゃごちゃと散乱しない、スッキリとした部屋を目指したいところです。こまめに掃除や片付けをしていても、何となく部屋が雑然としてしまう場合があります。その原因は、インテリアのテイストや色に統一感がないことや、部屋の収納容量とモノの量とのバランスの悪さかもしれません。

部屋の見取り図を書いてみよう

見取り図でイメージを具体化する

じっくり検証せずに、頭の中のイメージだけで家具を移動してしまうと、意外な落とし穴に気づけない可能性があります。まずは、部屋の寸法、窓やドアの位置などを正確に落とし込んだ見取り図を作りましょう。次に、部屋に置く家具や家電を部屋の図面上でレイアウトします。部屋の中を撮影するだけで見取り図を作成してくれるスマホのアプリもあります。これを活用すると、レイアウトも3Dでシミュレーションができるのでおすすめです。

部屋を広く見せるには、全体を見通せるようなレイアウトにするのがポイントです。視界を遮る家具や家電が部屋の手前や真ん中にあると窮屈な印象になります。家電を置く位置のそばにコンセントがあるか、生活動線は確保できているかなどもこの時点で検証しておくと良いでしょう。

大きな家具から移動
見取り図が完成したら、大きな家具から移動します。ベッドや机、椅子などを実際にレイアウトして、部屋の印象や移動後の家具の使い心地に違和感がないかどうかを確認しましょう。違和感があれば調整し、問題がなければ図面通りに残りのモノを配置して完了です。

上手な小物使いでおしゃれ度アップ

間接照明は部屋の印象をガラリと変える

レイアウトが完了したら、ファブリックと小物を調えて仕上げます。ベッドカバー、カーテン、ラグなど面積が大きいファブリックは、部屋の印象を大きく左右するため、色や材質選びに注意が必要です。インテリアにおける色使いの黄金比は、壁や床、天井の色をベースに同系色で7割、サブカラーが2割強、アクセントカラーが1割弱といわれています。また、材質も季節によって替えると、見た目だけでなく心地良さもアップします。

部屋が狭い場合は、間接照明にすると陰影によって奥行きが生まれて広く感じられます。照明はベッドサイドやダイニング、デスクなど生活シーンごとに変えるのもおすすめです。さらに、お気に入りの小物や雑貨、植物などを飾ることでおしゃれ度もアップし、生活が潤うでしょう。

まとめ

モノが減ってスッキリした部屋は、インテリアも映えて理想のイメージに近付きやすくなります。家具をレイアウトする際は、全体を見通せるようにすると部屋が広く感じられます。カーテンやラグ、照明器具などのインテリアは、壁や床の色に近い色で揃えると、統一感が生まれてスッキリ見えます。断捨離から始まる部屋の模様替えで気分一新し、身も心も軽くなってみませんか。

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