「ドアの指はさみ」を半数の親子が経験、経験者が語る痛々しい理由とは?

東京都が2017年に発表した「ドアの安全性に関する報告書」によると、2011年から2015年の5年間、東京都で手動ドアに挟まれた事故に遭った子どもは932人にのぼるとのこと。そのうち45人の子どもが指を切断しています。小さな子どもがいる家庭では、事故を防ぐための安全対策が求められます。

半数以上の親が「ドアの指はさみが危険」と実感

出典:はさマンモス「『家庭での安全対策』に関する調査」

「ドアへの指はさみ防止グッズ」を販売する「はさマンモス」が、小学生以下の子どもを持ち、リモートワークをしたことがある親を対象として「家庭での安全対策」に関する調査を実施。

家の中で子どもにとって危険だと感じることを質問したところ、「ドアの指はさみ(蝶つがいなど)」と回答した人が最も多く53.5%、次いで「キッチンでのやけど」が50.2%、以下「机の角に衝突」が46%、「階段からの転落」が45%、「引き出し式収納の指はさみ」が33.6%、「椅子からの転落」が28.4%、「ベランダへの出入り」が23.2%、「湯船・トイレへの転落」が19%と続きました。

家の中で危険だと感じるポイントに対し、実際にどのような対策を行っているのか問うと「何もしていない」と回答した方が最も多く35.2%、次いで「コーナーガード」が21.9%、「コンセントカバー」が21.8%、以下「ドアストッパー」が21.4%、「階段の滑り止め」が18.1%、「チャイルドロック(窓や引き出し式収納など)」が18%、「ジョイントマット」が16.2%、「蝶つがい側の指はさみ防止グッズ」が14.8%、「ベビーゲート」が13.5%と続きました。

前問で「ドアの指はさみ(蝶つがいなど)」を危険だと感じている方が半数以上いたにもかかわらず、ドアストッパーや蝶つがい側の指はさみ防止グッズを利用している人は4割に満たないことが判明しました。

ドアの指はさみ防止対策を行わなくても「気を付ければ大丈夫」?

出典:はさマンモス「『家庭での安全対策』に関する調査」

なぜ、危険を感じながらもドアの指はさみ防止対策を行っていない人が多いのでしょうか。理由を問うと「気を付けていれば大丈夫だから」と回答した方が34.7%と最も多く、「そういった商品があることを知らなかったから」が21.6%、「気になったことがなかった」が18.1%、「見た目が変わるのが気になるから」が13.8%、「賃貸などの理由で接着できないから」が9.3%と続きました。

約半数の人が「指はさみ」を経験。 その理由とは?

出典:はさマンモス「『家庭での安全対策』に関する調査」

家の中で危険を感じていても、ドアの指はさみ防止対策に取り組んでいない人が多い現状が明らかになりました。しかし、東京都だけで5年間に45人の子どもが、指はさみ事故で指の切断を経験しています。そのことについて思うところを質問したところ、「もしうちの子が…と考えると恐ろしいと思った」と回答した方が39.3%と最も多く、次いで「対策をしないといけないと思った」が33.7%、「気を付けなければならないと思った」が32.9%と続きました。

では、子どもや自身がドアに指をはさんだ経験がある人はどのくらいいるのでしょうか。質問した結果、49.2%の人が「ドアに指をはさんだ経験がある」と回答。約半数の人が経験者であると判明しました。なぜ、指をはさんでしまったのでしょうか。自由回答で問うと

・「子どもがドアの反対にいるのに気づかず開けてしまった」(30代/女性/会社員)
・「子ども自身が興味本位で蝶番の部分に指を突っ込んでいた」(30代/男性/会社員)
・「子ども同士で遊んでいるときに相手が何も見ずにドアを閉めた」(30代/女性/会社員)
・「子どもが後追いの時期、親が外に出る際などドアの開閉時に後ろにいることが多かった」(40代/女性/会社員)
・「ドアを閉める時、ドアノブではなく、ドア自体を掴んでいた」(50代/男性/会社員)

などの回答が寄せられました。

ドアの指はさみを防止するグッズで危険を回避!

出典:はさマンモス「『家庭での安全対策』に関する調査」

最後に、ドアの指はさみを防止する一助となるカバーがあるものの利用していない人が多い現状について、指はさみ防止カバーに対するネガティブイメージを聞きました。その結果、「開け閉めしているうちにすぐはがれてしまいそう」と回答した人が32.9%と最も多く、次いで「引っ越しなどではがす時にドアや壁を傷めてしまいそう」「ドアの形状によっては、取り付けられそうにない」がともに29.4%、「見た目が良くなさそう」が23.2%、「ドアを好きな角度で開けておけないのでは」が22.2%、「価格が高そう」が16.5%と続きました。せっかく対策を取り入れても、長持ちしないことや、建物を傷めてしまうことを懸念している人が多いことが明らかになりました。

まとめ

「ドアによる指はさみ事故」の危険性が認知されるようになり始めていますが、対策さえしておけば、ドアに指をはさむ事故は防げます。子どもの安全を第一に考え、悲惨な事故から子どもを守るために、親としてできることを考えてみてはいかがでしょうか。

【調査概要】
「『家庭での安全対策』に関する調査」
調査対象:小学生以下の子供を持ち、リモートワークをしたことがある親1,076名
調査方法:インターネット調査
実施期間:2020年10月22日~2020年10月23日
実施機関:はさマンモス

ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:はさマンモス

~こんな記事も読まれています~

この記事が気に入ったらシェア