必要だと思う老後の貯蓄は平均3,007万円、20代と60代以上で前年比200万円増加(調査)

「老後は悠々自適な暮らしがしたい」「仕事をリタイアしたら趣味を謳歌したい」と考えている人は多いでしょう。老後の暮らしを充実させるには、公的年金プラスアルファで蓄えが必要であるという「老後2,000万円問題」が一時期話題となりましたが、私たちは老後に対してどのような意識をもち、備えればよいのでしょうか。

老後に備えて金融資産を貯めている人は約6割。年々増加傾向に

メットライフ生命保険株式会社が、全国47都道府県の男女を対象に「老後」に関する調査を実施。老後の備えとなる金融資産を貯めているか質問したところ「計画的に貯めている」「計画的ではないが少しずつ貯めている」と回答した方が全体の61.4%という結果に。2018年は54.2%、2019年は56.4%で、老後に備えている人が徐々に増えている傾向がうかがえます。

出典:メットライフ生命保険株式会社「老後に関する調査」

2020年は、前年比で「現在の保有金融資産額」がすべての年代で高くなりました。「老後の備えに必要な金融資産と自らが想定する金額」は、全体平均で3,007万円(前年比+74万円)となり、特に20代と60代以上で前年比で200万円以上想定額が高い結果となりました。

出典:メットライフ生命保険株式会社「老後に関する調査」

また、30代以上の約3割を超える人が「資産運用をしている」と回答。今後、資産運用意向がある人は全体の56.7%で、20~30代に関しては約7割が「資産運用の意向がある」としています。「新型コロナウイルスの影響により、資産運用の意向が高まった」と回答した人は、全体の20.1%でした。

60~70代の生活充実度は? ポイントは老後の備えと健康、生きがい

60~70代の男女に対し、「今のご自身の生活充実度は自己採点で何点ですか」と聞いたところ、平均して68.7点という結果に。そのうち平均点を超える70点以上の点数を付けた人は、「老後の備えとしての金融資産と資産運用」「健康意識の高さと運動」「生きがい(趣味、人とのつながり)」の3項目において、行動を起こしている傾向が高いことが明らかになりました。

47都道府県で比較した老後の不安や資産運用状況は?

最後に、老後の不安や資産運用状況についてどのように考えているのか、全国47都道府県で比較しました。

出典:メットライフ生命保険株式会社「老後に関する調査」

「老後に対する不安度」が高いと感じた都道府県は?
1位:福島県(92.6%)
2位:石川県(88.7%)
3位:北海道(88.5%)
4位:秋田県(87.6%)
5位:栃木県(87.2%)

「新型コロナにより老後不安が増えた」と感じた人が多い都道府県は?
1位:長崎県(57.4%)
2位:三重県(56.0%)
3位:岐阜県(55.6%)
4位:福島県(53.9%)
5位:大分県(53.8%)

「資産運用実施率」が高い都道府県は?
1位:東京都(39.6%)
2位:神奈川県(37.7%)
3位:兵庫県(37.2%)
4位:茨城県(35.5%)
5位:京都府(35.2%)

「資産運用意向」が高い都道府県は?
1位:東京都(65.3%)
2位:沖縄県(63.5%)
3位:神奈川県(60.8%)
4位:大阪府(60.1%)
5位:滋賀県(59.6%)

「シニア層の生活充実度(自己採点)」が高い都道府県は?
1位:千葉県(73.7%)
2位:熊本県(73.2%)
3位:宮崎県(73.2%)
4位:岩手県(72.7%)
5位:石川県(72.4%)

まとめ

今回の調査結果により、冬の寒さが厳しいエリアで老後に対する不安が強い傾向や、都心部を中心として資産運用に対する関心が高い状況が伺えます。「どこで老後を迎えるか」を踏まえて今後の計画を立てることが、老後の豊かな暮らしへの第一歩に繋がるかもしれませんね。

【調査概要】
「老後に関する調査」
調査対象:全国47都道府県に在住 (調査実査時点) の20歳~79歳の男女を、各都道府県で性・年代別に各30人ずつ(60歳~79歳は合算)合計14,100人
調査方法:インターネット調査
実施期間:2020年8月8日~8月17日
実施機関:メットライフ生命保険株式会社

ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:メットライフ生命保険株式会社

※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
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